帝国データバンクの調査で、2026年10月に飲食料品3,033品目の値上げが判明しました(2026年8月31日発表の確報値)。9月は当初の見込みから確報で4,923品目に確定し、8月(2,311品目)から続く値上げラッシュは10月も単月で3千品目を超える水準が続く形です。この記事では、10月値上げの全体像と分野別の内訳、値上げが続く背景、家計への影響の目安、今からできる対策をまとめます。
【2026年9月4日追記】帝国データバンクの最新調査(8月31日発表)で数値が更新されました。10月の値上げ見込みは2,720品目→3,033品目に、2026年累計(1〜11月判明分)は18,347品目→19,083品目(前年同期20,609品目)に修正されています。9月分の値上げ品目も確報の4,923品目(調味料1,959/加工食品1,848/酒類飲料466/乳製品278/菓子272)に確定しました。詳しくは後述の「分野別の内訳」をご覧ください。
【2026年9月5日追記】日用品も値上げ|ライオンが159品目を10月出荷分から改定
食品だけでなく日用品も値上げが重なります。ライオンは2026年7月7日、歯磨き粉「クリニカ」「システマ」やハンドソープ「キレイキレイ」、洗濯用洗剤「ナノックス」「トップ」など計159品目を、2026年10月1日出荷分から4〜25%値上げすると発表しました。中東情勢の緊迫化による原材料価格・物流費の上昇が理由です。詳しくは後述の「日用品も値上げ|ライオン159品目」をご覧ください。
【2026年9月5日追記】値上げの一方、イオンはトップバリュ145品目を期間限定値下げ中
値上げが相次ぐ一方で、イオンは2026年8月27日、プライベートブランド「トップバリュ」145品目を2026年9月2日から全国約1万店で期間限定値下げすると発表しました。値上げ品と値下げ品を見極めて買い分けるヒントを後述の「イオン、トップバリュ145品目を期間限定値下げ」で解説します。

月別値上げ品目数の推移(2024年以降・帝国データバンク調査)
目次
- 1. 2026年10月値上げの全体像
- 2. 分野別の内訳(2026年累計)
- 3. 日用品も値上げ|ライオン159品目
- 3.5 イオン、トップバリュ145品目を期間限定値下げ
- 4. なぜ値上げが続くのか(背景・要因)
- 5. 家計への影響シミュレーション
- 6. 今からできる対策
- 7. 注意点
- 8. SNSの反応
- 9. よくある質問
2026年10月値上げの全体像
帝国データバンクが2026年8月31日に発表した「食品主要195社」価格改定動向調査(確報)によると、2026年10月に値上げが判明している飲食料品は3,033品目です。前年(2025年)10月に続き、単月で3千品目を超える見通しとされています。
2026年は8月が2,311品目、9月が確報で4,923品目(2026年内で最多)と、夏から秋にかけて値上げが急拡大しています。10月の3,033品目は9月からはやや落ち着くものの、依然として高水準です。2026年通年(1〜11月の判明分)の累計は19,083品目に達しており、前年同期(20,609品目)をやや下回るものの、調査を開始した2022年以降5年連続で年間1万品目を超える見込みです。
帝国データバンクの調査は各社発表の「判明分」を集計したものです。8月は当初849品目と報じられていた時期もありましたが、その後の追加発表で最終的に2,311品目まで増えた実績があり、9月も当初の見込みから確報で4,923品目に増えました。10月の3,033品目も今後の追加発表でさらに増える可能性があります。
分野別の内訳(2026年累計)
2026年の値上げ品目数(1〜11月判明分の累計)を食品分野別に見ると、次のようになっています。10月単月の分野別内訳は本記事執筆時点で公表されていませんが、年間を通じた傾向として参考にできます。
9月確報の分野別内訳(4,923品目)
※酒類・飲料分野は、2026年10月1日施行の酒税改正(ビール系飲料の税率一本化)とも時期が重なります。ビール・発泡酒・チューハイの税額変動については別記事「酒税一本化はいつから?ビール発泡酒チューハイの価格差と損得」で詳しく解説しています。

値上げ要因の推移(品目数ベース・帝国データバンク調査)
※8月単月では「加工食品」(ハム・ソーセージ、カップ麺、缶詰、鏡餅製品など)が1,419品目と最多で、「調味料」589品目、「原材料」(ゴマ製品・小麦粉・砂糖など)276品目が続きました。
日用品も値上げ|ライオン159品目
値上げが続くのは食品だけではありません。ライオン株式会社は2026年7月7日、歯磨き粉・歯ブラシ・洗剤・ハンドソープなど日用品計159品目を、2026年10月1日出荷分から4〜25%値上げすると発表しました。値上げ理由は中東情勢の緊迫化による原材料価格・物流費の上昇で、食品分野と共通しています。
食品の値上げが家計に占める割合が大きい一方、歯磨き粉や洗剤といった日用品も同時期にまとめて値上げされるため、10月は食費だけでなく日用品費の負担増も重なる点に注意が必要です。まとめ買いを検討する場合は、9月中の購入が選択肢になります。
イオン、トップバリュ145品目を期間限定値下げ|買うなら今
値上げが続く一方で、逆に値下げに動く動きもある。イオンは2026年8月27日、プライベートブランド「トップバリュ」の145品目を2026年9月2日から「イオン」「イオンスタイル」「マックスバリュ」など全国約1万店で順次値下げすると発表した。値下げ期間は品目ごとに3〜29日間の期間限定で、対象は食品・日用品など生活必需品が中心。値下げ幅は品目により異なり、例えば「トップバリュベストプライス スパゲッティ」(1kg)は246円→213円(約13%減)になる。
値上げ品目とタイミングが重なる形で、生活必需品の値下げキャンペーンが打ち出された形だ。ただし期間限定(最短3日間)の品目もあり、値下げ幅・期間は店舗の値札やイオンの公式発表で確認するのが確実。日用品のライオン159品目は10月出荷分からの値上げのため、まとめ買いをするなら値下げが始まっている9月のうちが狙い目になる。
なぜ値上げが続くのか(背景・要因)
2026年の値上げ要因を見ると、「原材料高」の影響が90.9%と最も高い割合を占めています(3月以降は徐々に低下傾向)。次いで「物流費」(65.8%)は中東情勢の悪化による原油高などの影響を受けたもの、「包装・資材」(64.0%)はトレーや容器などナフサ由来の資材価格高騰が背景です。さらに、中東発の国際情勢の混乱が要因となった値上げ(「中東情勢」)は27.8%を占め、全体の約3割に達しています。
米国とイスラエルによるイランへの攻撃で地政学的リスクが高まったことに加え、ホルムズ海峡の混乱に端を発した国内の石油製品の供給不安が、食料品分野にも波及しています。1米ドル160円を超える歴史的な円安による輸入コストの上昇も、値上げ圧力を強めている要因の一つです。
政府は飲食料品の消費税率を8%→1%に引き下げる方針を表明しており、実現すれば家計の食費負担を一定程度軽減する効果が期待されます。ただし帝国データバンクは、食品値上げの主因が原材料・物流・資材・人件費といった「粘着質」なコスト要因であるため、値上げ圧力そのものを直接的に抑制する効果は限定的となる可能性があると指摘しています。
家計への影響シミュレーション
2026年8月の実績では、値上げ1回あたりの平均値上げ率は月平均15%でした。この平均値上げ率をもとに、月間食費のうち一定割合が値上げ対象になったと仮定した場合の負担増イメージを試算すると、次のようになります(いずれも仮定に基づく概算で、政府や帝国データバンクによる公式の世帯別試算ではありません)。
※加工食品・調味料・酒類/飲料をよく購入する家庭ほど、値上げ対象品目の比率が高くなりやすい傾向があります。実際の負担増は購入する商品の構成によって変わります。

主要食品195社の月別値上げ品目数の長期推移(2023〜2026年)
今からできる対策
- 賞味期限の長い商品はまとめ買い:調味料や酒類など日持ちする商品は、値上げ前の特売時にまとめ買いしておくと負担を抑えられます。
- プライベートブランドとの比較:スーパーのPB商品は価格改定のタイミングがメーカー品とずれることがあり、比較検討の余地があります。
- ポイント還元・クーポンの活用:キャッシュレス決済のポイント還元やスーパーの特売クーポンを組み合わせることで、実質的な負担増を抑えられます。
- 各社の公式発表をこまめに確認:10月の値上げは今後も追加発表が見込まれるため、よく購入するメーカー・ブランドの公式サイトを定期的にチェックすると変更に早く気づけます。
注意点
2,720品目は「判明分」であり今後さらに増える可能性
帝国データバンクの調査は各社発表の判明分を集計したものです。8月の値上げ品目数は当初849品目と報じられた時期もありましたが、その後の追加発表で最終的に2,311品目まで上方修正されました。同様に10月の2,720品目も、今後の追加発表次第でさらに増える可能性があります。
「納品分」であり店頭反映は数週間後になることが多い
各社の値上げ発表は基本的に「〇月〇日納品分から」という出荷価格の改定です。実際にスーパーなどの店頭価格に反映されるのは、在庫の入れ替わりに伴い発表日から数週間後になることが一般的です。
値上げ幅は商品により異なる
2026年8月実績の「月平均15%」はあくまで平均値で、個別商品ごとの値上げ幅は異なります。また規格変更(内容量の減少)を伴ういわゆる「実質値上げ」も対象に含まれており、正確な新価格は購入時にパッケージや店頭表示で確認しましょう。
SNSの反応
相次ぐ値上げ発表を受けて、SNS上でも家計への不安の声が多く見られます。
※SNS上の個人の見解を要約したもので、事実関係を保証するものではありません。
よくある質問
Q1. 2026年10月の値上げは何品目ですか?
帝国データバンクの調査(2026年8月31日発表・確報)によると、2026年10月に値上げが判明している飲食料品は3,033品目です。前年10月に続き、単月で3千品目を超える見通しとされています。
Q2. 8月・9月と比べてどうですか?
8月は2,311品目、9月は確報で4,923品目(2026年内で最多)でした。10月の3,033品目は9月よりは落ち着くものの、依然として高い水準です。
Q3. どんな商品カテゴリが対象ですか?
2026年の年間累計では、加工食品(冷凍食品・パック米飯・ハムソーセージなど)が6,667品目と最多で、調味料5,197品目、酒類・飲料3,274品目、菓子1,219品目と続きます。9月確報の内訳は調味料1,959品目、加工食品1,848品目、酒類・飲料466品目、乳製品278品目、菓子272品目でした。10月単月の分野別内訳は本記事執筆時点では公表されていません。
Q4. なぜ値上げが続いているのですか?
原材料価格の高騰(90.9%)に加え、物流費(65.8%)、包装・資材費(64.0%)の上昇が重なっています。中東情勢の悪化による原油高やホルムズ海峡の混乱、1米ドル160円を超える円安も、輸入コストや資材価格の上昇を通じて値上げ圧力を強めています。
Q5. 消費税が1%になれば値上げの影響は相殺されますか?
政府は飲食料品の消費税率を8%→1%に引き下げる方針ですが、実施は2027年4月からの予定です。また帝国データバンクは、値上げの主因が原材料・物流・資材・人件費といった構造的なコスト要因であるため、減税だけで値上げ圧力を直接的に抑える効果は限定的となる可能性があると指摘しています。
Q6. 3,033品目という数字は今後変わりますか?
変わる可能性があります。8月の値上げ品目数は当初849品目と報じられた時期もありましたが、その後の追加発表で最終的に2,311品目まで増えました。9月も当初の見込みから確報で4,923品目に増えています。10月についても、各社の追加発表により品目数が上方修正される可能性があります。
Q7. 値上げの負担を抑える方法はありますか?
賞味期限の長い調味料やお酒などは値上げ前にまとめ買いしておく、プライベートブランド商品と比較する、キャッシュレス決済のポイント還元を活用するといった方法が有効です。よく購入するメーカーの公式サイトで最新情報を確認する習慣も役立ちます。
Q8. 日用品も値上げされますか?
はい。ライオンが歯磨き粉「クリニカ」「システマ」、ハンドソープ「キレイキレイ」、洗濯用洗剤「ナノックス」「トップ」など159品目を、2026年10月1日出荷分から4〜25%値上げすると発表しています。食品と同時期に日用品費の負担も増える形です。
- 2026年10月は3,033品目が値上げ判明分(前年10月に続き3千品目超える見通し)
- 2026年通年の累計は19,083品目(1〜11月判明分、前年同期20,609品目)、5年連続で1万品目超
- 原材料高・物流費・資材費・中東情勢による円安/資材高が主な要因
- 消費税減税(2027年4月〜)は予定されているが、値上げ圧力への効果は限定的との指摘も
- まとめ買い・PB比較・ポイント活用で負担増を抑えられる
※品目数・分野別内訳・要因は帝国データバンクが2026年8月31日に発表した確報調査に基づく記事更新時点の情報です。10月分は判明分であり、今後の追加発表により数値が変わる可能性があります。最新情報は帝国データバンクや各メーカーの公式発表でご確認ください。
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