2025年は水揚げが持ち直したサンマだが、2026年は再び不漁に逆戻りする見通しが発表された。水産庁の委託調査によると、日本近海への来遊量は2025年の4割程度にとどまり、調査を開始した2003年以降で最も少ない水準になる可能性があるという。サイズも小ぶりが中心とみられ、店頭価格への影響が心配される。この記事ではサンマの不漁予想と価格見通し、旬の時期をまとめる。

【続報】実際の初セリ価格が判明
この記事公開時点の予想を超え、初セリでは1匹4000円という高値がついています。最新の価格動向はサンマ1匹4000円に高騰|資源量過去最低でいつ安くなるで解説しています。
目次
2026年サンマの資源量予測
水産庁の委託を受けた国立研究開発法人水産研究・教育機構が2026年5月に北海道沖で行った調査によると、サンマの推定分布量は42万9000トンにとどまった。これは2025年の推定分布量110万トンの約4割にあたり、調査を開始した2003年以降で最も低い数値だという。サイズは1匹あたり100〜110グラム程度と小ぶりなものが主体で、群れの中心は日本の排他的経済水域から離れた「公海」に多く分布しているとみられる。1歳魚(当歳魚)の割合も17.2%と、2025年の59.6%から大きく低下しており、若い世代の資源そのものが少ないことを示している。

不漁の原因
不漁の最大の要因とみられているのが、日本近海における海水温の上昇だ。海水温が高くなると、サンマが好む冷たい海域のプランクトンが減少し、餌を求めるサンマが日本近海まで南下してこなくなる。水産研究・教育機構の研究員も、サンマの成長に必要な大きめの餌が海域に混ざる割合が少なくなっていると指摘しており、資源量だけでなく個体の成長にも影響が出ている状況だ。現地の水産技術センターの担当者は「数は少ない、サイズは小さい、漁場は遠い、と悪いことが3つ重なっている」とコメントしている。

価格予想はいくらになる?
2000年代にはサンマ1尾100円未満で買えることも珍しくなかったが、近年は不漁が続き価格帯が切り上がっている。2025年は1尾あたり500円程度で購入したという声も聞かれた。2026年は資源量がさらに少なく、群れが遠い公海中心になることで漁船の燃料費・輸送コストもかさむとみられるため、店頭価格は1尾400〜500円台で推移するとの見方が出ている。ただし水揚げ量やサイズは漁期を通じて変動するため、初水揚げ後の実際の入札価格や、シーズン中盤以降の相場については今後の続報を確認したい。

旬の時期はいつまで?
サンマ漁の解禁は例年8月上旬で、漁期は12月半ばごろまで続く。旬とされる脂の乗った時期は9月から10月にかけてで、この時期に水揚げされる個体は身が締まり脂も乗りやすいとされる。今シーズンは資源量の予測が厳しいため、例年より値段の変動が大きくなる可能性もある。秋の味覚として楽しみたい場合は、初水揚げ直後よりも相場が落ち着いてくる9月後半以降の方が手に取りやすくなることが多い。

秋の味覚以外の食品値上げ動向は2026年10月値上げ2720品目のまとめ記事や2026年8月値上げ849品目の記事でも詳しく紹介している。米の価格動向が気になる場合はコメ5kg平均価格の記事もあわせて確認してほしい。
よくある質問
Q. 2026年のサンマはなぜ不漁なのですか?
A. 日本近海の海水温上昇により、サンマが餌を求めて日本近海まで南下しにくくなっていることが主な原因とみられている。水産庁の調査でも推定分布量が調査開始以来最少となった。
Q. サンマの値段はいつ頃決まりますか?
A. 解禁後の初水揚げ・初競りで大まかな相場の傾向が見え始め、漁が本格化する9月以降に店頭価格が安定してくることが多い。
2026年のサンマは資源量・サイズ・漁場のいずれも厳しい予測となっており、価格は1尾400〜500円台になる可能性がある。旬の時期は9〜10月ごろで、初水揚げ後の続報にも注目していきたい。
※価格・数値は記事執筆時点の報道・調査発表に基づく見通しです。実際の価格は店舗や時期によって異なるため、最新情報は水産庁や店頭でご確認ください。
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