2026年のサンマが記録的な高値になっている。北海道・札幌市中央卸売市場では8月17日朝の入荷分で店頭価格が1匹4000円に達し、さらに7月の初セリでは1キロあたり100万円を超える値がつく市場もあった。背景には、調査を開始した2003年以降で最も低い水準まで落ち込んだ資源量がある。この記事では初セリ以降の価格の推移と高騰の理由、そして今後いつ頃価格が落ち着いてくるのかを最新情報から整理する。

目次
初セリで判明した衝撃価格
2026年のサンマは、シーズン最初の入荷から異例の高値がついた。7月10日、東京・豊洲市場に今シーズン初入荷したサンマは1キロあたり最高70万円で取引され、2年前に記録した過去最高値(1キロ50万円)を大幅に更新した。1匹あたりに換算するとおよそ12万円にのぼる。同じ日、札幌市中央卸売市場ではさらに高い1キロ111万2000円の値がつき、1匹あたりでは約19万円という水準になった。名古屋市中央卸売市場本場でも1キロ50万円がついている。

もっとも、この時点の価格はシーズン最初のごく少量の入荷に対する象徴的な高値という側面が強い。その後、水揚げが徐々に増えてきた8月に入っても高値傾向は続いており、8月17日朝の札幌市中央卸売市場では1キロ2万5000円(最高値は1キロ3万円)で取引された。これを受けて札幌市内の鮮魚店では初物のサンマが1匹4000円で店頭に並び、スーパーでも1匹500円を超える価格で売られている。根室市の花咲港では8月15日に主力の大型船1隻が水揚げしたのはおよそ7トンにとどまり、漁の本格化にはまだ時間がかかりそうな状況だ。
なぜここまで高騰しているのか
価格高騰の根本的な原因は、サンマの資源量そのものが記録的に少ないことにある。水産庁の委託を受けた国立研究開発法人水産研究・教育機構が2026年5月に北海道沖で行った調査によると、サンマの推定分布量は42万9000トンにとどまった。これは2025年の推定分布量110万トンからおよそ6割の減少で、調査を開始した2003年以降で最も低い数値だという。魚体のサイズも1匹あたり100〜110グラム程度と小ぶりなものが中心で、水揚げされたサンマのほとんどが1匹100グラム以下という報告もある。若い世代の資源を示す1歳魚(当歳魚)の割合も17.2%と、2025年の59.6%から大きく低下しており、来年以降の資源回復にも懸念が残る状態だ。

資源減少の背景には、海水温の上昇や海流の変化があるとみられている。サンマが好む冷たい水温帯や、餌となるプランクトンなどの分布が変化した結果、サンマの群れは日本の排他的経済水域(EEZ)から離れた公海側に多く分布するようになっているという。公海での操業はコストや燃料の面で不利になりやすく、日本近海に近づく前に漁場を離れてしまう魚が増えていることも、国内への水揚げ量が伸び悩む一因とされている。
いつ安くなる?今後の価格見通し
フードジャーナリストの山路力也氏は、初物は高値でも本格的な漁が始まれば価格は下がっていくとの見方を示しつつ、資源量の低迷が続けば「サンマの高値が常態化する可能性もある」と指摘している。過去の例でも、シーズン序盤の象徴的な高値は水揚げ量が増えるにつれて落ち着く傾向があり、今回も9月以降、根室や釧路などでの水揚げが本格化する時期が値動きの節目になるとみられる。ただし今シーズンは資源量そのものが過去最低水準にあるため、例年のような大幅な値下がりは期待しにくく、シーズンを通じて相対的に高い水準が続く可能性が高い。
家計への影響を抑える工夫としては、まとめ買いをして冷凍保存する、サンマ以外の秋の魚(サバやイワシなど)も選択肢に入れる、といった対応が考えられる。スーパーの特売情報や産地直送の通販サイトでは、市場の初値より落ち着いた価格で並ぶこともあるため、値動きをこまめにチェックするのも一つの方法だ。
平年のサンマ価格と比べるとどれくらい高い?
近年のサンマ相場と比べると、今シーズンの水準の異常さがよく分かる。水揚げが持ち直した2024年ごろは、大きめのサイズでも1匹150〜220円程度で店頭に並ぶことが珍しくなかった。不漁が深刻だった2023年でも、大サイズは1匹400円前後が目安とされていた。これに対し、2026年は初物の段階で1匹4000円と、2023年の不漁期と比べても10倍前後の水準に達している。もちろんシーズン最初期の価格は象徴的に高くなりやすい面もあるが、資源量が過去最低である以上、平年並みまで値下がりするかどうかは不透明だ。

サンマ以外の秋魚への影響は?
サンマの記録的な高騰は、水産物全体の価格にも波及する可能性がある。同じ日本近海を回遊する魚種は、海水温の上昇や海流の変化といった共通の環境要因の影響を受けやすいためだ。もっとも、サケやサバなど他の秋の味覚の漁模様はサンマとは別に決まるため、現時点でサンマと同水準の価格高騰が確認されているわけではない。今後の水揚げ状況は各地の卸売市場の発表を随時確認するのが確実だ。
Xでの反応
サンマの高騰は多くの人の関心を集めており、X(旧Twitter)にもさまざまな反応が投稿されている。
「物価高騰によりサンマもコメも買えないのでトレーのみでフィニッシュ」
— Xユーザーの投稿(2026年8月)
「今年のサンマは価格高騰?残念です」
— Xユーザーの投稿(2026年8月)
「サンマが高騰!札幌市内での鮮魚店で初物が1匹4,000円、スーパーでも初物は1匹500円を超えています。私には耐えられません」
— Xユーザーの投稿(2026年8月)
「サンマが食べられなくなったら」という不安の声が目立つ一方、資源量のデータや過去との価格差に驚く投稿も多く見られ、秋の味覚の代表格だけに関心の高さがうかがえる。
よくある質問
2026年のサンマはなぜこんなに高いのですか?
水産研究・教育機構の調査で、2026年のサンマの推定分布量が42万9000トンと、2025年の約4割にとどまり、調査を開始した2003年以降で最も低い水準になったためです。海水温の上昇や海流の変化で漁場が日本近海から離れていることも影響しています。
サンマ1匹の価格はいくらですか?
8月17日時点で、札幌市内の鮮魚店では初物が1匹4000円、スーパーでも1匹500円を超える価格で販売されています。シーズン最初の7月10日には、卸売市場で1匹あたり10万円を超える象徴的な高値もつきました。
サンマの価格はいつ安くなりますか?
専門家は、水揚げが本格化する9月以降が値動きの節目になるとみています。ただし今シーズンは資源量自体が過去最低水準のため、例年のような大幅な値下がりは期待しにくいとの見方も出ています。
平年のサンマの値段はどれくらいでしたか?
水揚げが持ち直した2024年ごろは、大きめのサイズでも1匹150〜220円程度が目安でした。不漁だった2023年でも1匹400円前後とされており、2026年の初物価格はそれと比べても10倍前後の水準です。
まとめ
2026年のサンマは、資源量が調査開始以来最低となる42万9000トンにまで落ち込んだ影響で、初セリから記録的な高値が続いている。8月17日時点では札幌の鮮魚店で1匹4000円という価格も確認された。水揚げが本格化する9月以降は値動きが落ち着く可能性があるものの、資源量の少なさから平年並みへの値下がりは見込みにくい状況だ。最新の価格や在庫状況は、公式発表や店頭で随時確認することをおすすめする。
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参考・出典
- サンマ1匹4000円で店頭に…資源量は6割減の42.9万トン予想(STVニュース北海道)
- サンマ初物「1匹4000円」で店頭に?資源量「過去最低」で今年のサンマの価格はどうなる?(山路力也)
- 初サンマ、キロ70万円=豊洲市場で最高値更新(時事ドットコム)
- サンマ1匹が驚きの21万6000円に!初セリで1kg111万2000円の過去最高値(UHB北海道文化放送)
(2026年8月25日 公開)
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