2026年度の文化勲章受章者8人が発表され、任天堂の宮本茂氏(73)が「メディア芸術(ゲーム)」分野で選ばれました。ゲーム分野からの文化勲章は初めてです。
親授式は11月3日に皇居で開かれる予定です。宮本氏は10月22日に京都の任天堂本社で会見し、「ものすごく照れくさい」と語りました。
2026年度の文化勲章に、「スーパーマリオ」「ゼルダの伝説」シリーズの生みの親として知られる宮本茂氏が選ばれました。この記事では、受章者8人の顔ぶれ、宮本氏の会見での発言、受章の意味、今後の日程を整理します。
画像出典: 4Gamer.net掲載の会見写真(2026年10月22日・任天堂本社)
受章の発表内容
2026年10月23日、政府は令和8年度(2026年度)の文化勲章受章者と文化功労者を発表しました。日本経済新聞やデイリースポーツなどによると、文化勲章は8人に贈られます。そのうちメディア芸術(ゲーム)の分野で選ばれたのが、任天堂の宮本茂氏(73)です。
宮本氏は「スーパーマリオ」シリーズや「ゼルダの伝説」シリーズなどの生みの親として知られています。読売テレビの速報も「ゲーム分野から初受章」と伝えており、ゲーム業界の人物が文化勲章を受けるのは今回が初めてです。
宮本氏は2019年度に文化功労者に選ばれています。このときもゲーム業界からの選出は初めてで、ファミ通などが報じました。今回は文化功労者から一段上の文化勲章となります。
宮本茂氏のプロフィール
文化勲章2026 受章者8人
デイリースポーツが報じた8人の分野と年齢は次のとおりです。年齢は報道時点のものです。
建築、照明デザイン、生物科学、文学、化学、音楽、免疫学、ゲームと、顔ぶれは幅広い分野にわたります。受章者の中ではゲームの宮本氏が最年少で、年齢の面でも異色の受章になります。
なお、有機合成化学の研究者の氏名には特殊な漢字が使われており、このページでは表記を控えました。正確な氏名は文化庁や各報道で確認してください。
画像出典: 4Gamer.net掲載の会見写真
宮本茂氏の会見での発言
会見は10月22日に京都の任天堂本社で行われました。電ファミニコゲーマーと4Gamer.netの報道から、主な発言を整理します。
受章への率直な気持ち
宮本氏は受章について「ものすごく照れくさい気持ちで、本当に光栄に思っています」と述べました。さらに「ゲームというのはひとりで作っているものではなく、大勢の人たちと一緒に作ってきた結果。それを代表するという気持ちで受ける」と語り、開発に関わったスタッフへの感謝を示しています。
「ゲームが文化になった」とは
電ファミニコゲーマーによると、宮本氏は「ゲームが文化になったというのは、ゲームが当たり前になったということ」と、社会にゲームが浸透した状況を指摘しました。賞そのものよりも、ゲームが日常の一部になったことに目を向けた発言です。
画像出典: 4Gamer.net掲載の会見写真。会場には歴代ソフトが展示されていました
マリオ誕生の裏話
4Gamer.netの会見レポートでは、マリオの誕生にまつわる話が詳しく紹介されています。
ドンキーコングの設定
ドンキーコングでは、A地点からB地点へ向かう目的を一目で伝えるために、「ゴリラが女の子をさらって逃げ、彼女を救う」という設定を採用したと宮本氏は説明しました。
画像出典: 4Gamer.net掲載の会見写真掲載のゲーム画面(c)Nintendo
スーパーマリオブラザーズに込めた発想
宮本氏は、子どものころ電車の窓から外を見ながら、人を走らせたり川を飛び越えさせたりして遊んだ体験を、アクションゲームに落とし込んだと語っています。「地上を走るだけでなく、海も泳ぐし空も飛ぶという、みんながやってみたかったことを全部入れた」とのことです。
画像出典: 4Gamer.net掲載の会見写真掲載のゲーム画面(c)Nintendo
「クッパと戦わない」という発明
電ファミニコゲーマーは、宮本氏が「『スーパーマリオ』の一番大きな発明は、マリオがクッパと戦わないこと」と語ったと報じています。4Gamer.netによると、クッパとは直接戦わず、上を飛び越えて斧で橋を落とす仕組みは、制作上の課題を解決する工夫でもありました。
画像出典: 4Gamer.net掲載の会見写真掲載のゲーム画面(c)Nintendo
生成AI時代の創作論と若手へのメッセージ
会見では、生成AIについての質問も出ました。4Gamer.netのレポートによると、宮本氏はタイプライターやパソコンの登場で仕事が変わってきた歴史に触れ、「ものを作る」ことと「作業をする」ことを分けて考える必要があると述べています。
「作業は楽しく、満足感があります。怖いのは作業に満足して『いいものができた』と思うことです」と語り、AIが作業を肩代わりするほど「本当に作るとはどういうことか」「個人がどういう意図を持ってデザインするのか」が問われるようになる、という考えを示しました。
若い開発者への助言
若い開発者には、既存のゲームを改造するのではなく、「こんなことをしてみたら面白いんじゃないか」という大元の発想をゼロから作り上げることを勧めています。遊ぶ人が試行錯誤して心地よい反応が返ってくることが、インタラクティブな遊びの原点だという話でした。
なぜ「ゲーム初」が大きいのか
文化勲章は、日本の文化の向上や発達に特に功績のあった人に贈られる勲章です。これまで受章してきたのは、学術や芸術、建築などの分野の人たちが中心でした。
今回、宮本氏が「メディア芸術(ゲーム)」の分野で選ばれたことで、ゲームが文化として国から評価されたことになります。2019年の文化功労者選出に続く流れで、ゲームを遊ぶ側のファンにとっても、長く続けてきた趣味が文化として認められた、という意味を持つ出来事です。
ゲーム関連の話題は、ゼルダ40周年のSwitch2記念モデルの記事や、実写映画「ゼルダの伝説」の公開日の記事でも扱っています。映画ではマリオギャラクシー映画の興行収入の記事も参考になります。
今後の日程と注意点
親授式は11月3日
文化勲章の親授式は、11月3日に皇居で開かれると報じられています。当日の様子や、宮本氏のコメントが出た場合は、各報道で確認できます。
注意したい点
- 肩書の表記は報道によって異なります。4Gamer.netは「代表取締役フェロー」、電ファミニコゲーマーは「取締役フェロー」と書いており、この記事では「任天堂の宮本茂氏」と表記しています。
- 会見の発言は各社が要約・再構成したものです。細かい言い回しは、会見映像や各媒体の記事全文で確認するのが確実です。
- 受章理由の公式な文面は、文化庁などの発表資料で確認できます。
画像出典: 電ファミニコゲーマー掲載の写真
まとめ
2026年度の文化勲章は8人に贈られ、任天堂の宮本茂氏がゲーム分野として初めて受章します。親授式は11月3日に皇居で行われる予定です。会見では「大勢の人たちと一緒に作ってきた結果を代表して受ける」と語り、マリオの設計や生成AI時代の創作についても話しました。
一方で、受章理由の詳細や親授式での発言など、まだ出ていない情報もあります。最新の情報は文化庁や任天堂の公式発表で確認してください。
公式サイト
参考・出典
- 任天堂の宮本茂氏が文化勲章を受章 記者会見をレポート(4Gamer.net)
- 任天堂・宮本茂氏が文化勲章を受賞 ゲーム関係者として初(電ファミニコゲーマー)
- ノーベル賞受賞者らに文化勲章(デイリースポーツ)
- 宮本茂氏が2019年度の文化功労者に選出(ファミ通)
(2026年10月23日 公開)記載内容は同日時点の報道に基づきます。最新の発表は公式サイトで確認してください。
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