10月値上げ最新版|単月3000品目超・4年ぶり高水準

2026年10月は、食品メーカー各社の価格改定に加え、加熱式たばこの増税、東京ディズニーリゾートのチケット価格改定が重なる。江崎グリコの「ビスコ」「プッチンプリン」、キリンビバレッジの「生茶」「午後の紅茶」、亀田製菓の「ハッピーターン」「柿の種」、アヲハタ「まるごと果実」など、身近な商品の値上げが10月1日出荷・納品分から順次実施される。

本記事では各社の公式発表をもとに、値上げ幅・対象商品・実施日を整理してまとめる。

目次




【2026年9月12日追記】JTの加熱式たばこ値上げが正式決定・実施まで残りわずか

JT(日本たばこ産業)のPloom用たばこスティック全31銘柄の値上げは、2026年8月5日付で財務省の認可を取得し、10月1日の実施が正式に確定した。10月の食品値上げも3,033品目の見通しに変わりはなく、実施まで残り2週間ほどとなっている。

【2026年9月6日追記】4年ぶりの高水準と判明・加工食品は前年比4割増

帝国データバンクの最新集計で、10月まで4カ月連続の単月2,000品目超えは2022年6〜10月以来4年ぶり、2カ月連続の単月3,000品目超えは2023年6〜7月以来約3年ぶりの高水準であることが判明した。また2026年の値上げ品目を分野別の年間累計でみると、「加工食品」が6,775品目と前年実績(4,791品目)から約4割増加しており、値上げの中心が加工食品に大きくシフトしていることが分かる。詳細は「10月は3,033品目・値上げ規模の全体像」で解説する。

【2026年9月5日追記】帝国データバンク調査で判明した値上げ規模

帝国データバンクが食品主要195社を対象に行った調査によると、2026年10月の食品値上げは3,033品目の見通しで、単月で3,000品目を超えるのは約3年ぶり。直前の9月は4,923品目・平均値上げ率11%と2026年で最も多い「今年最大の値上げラッシュ」となった。個別メーカーの値上げ幅だけでなく、業界全体の規模感も踏まえて備えたい。

10月は3,033品目・値上げ規模の全体像

帝国データバンクの調査によると、2026年9月の飲食料品値上げは合計4,923品目に達し、単月の値上げ品目数としては2026年で最も多く、前年9月(1,467品目)から約3倍に増加した。10月はそれに次ぐ規模の3,033品目が見通されており、4カ月連続で単月2,000品目超え、2カ月連続で単月3,000品目超えとなる。2026年の値上げ品目数の累計(1〜11月までの判明分)は1万9,083品目に達し、前年(2万609品目)を上回る2年連続の年間2万品目超えが確実な情勢だ。

この4カ月連続の単月2,000品目超えは2022年6〜10月以来4年ぶり、2カ月連続の単月3,000品目超えは2023年6〜7月以来約3年ぶりの記録的な水準にあたる。値上げラッシュが本格化した2022〜23年の外部ショック型インフレの再来ともいえる状況だ。

9月の分野別内訳(4,923品目)

調味料1,959品目/加工食品1,848品目/酒類・飲料466品目/乳製品278品目/菓子272品目

2026年・分野別の年間累計(1〜11月判明分)

加工食品6,775品目(前年4,791品目から約4割増)/菓子1,336品目/原材料624品目(菓子・原材料もそれぞれ前年の年間実績を上回る)

年間累計でとくに目立つのが「加工食品」の伸びだ。冷凍食品やパック米飯などを中心に6,775品目が値上げされ、前年の年間実績(4,791品目)から約4割も増加している。単月では調味料が最多だが、年間トータルでは加工食品が値上げの中心になっていることが分かる。

値上げの要因(構成比)

原材料高90.7%/エネルギー(電気代など)65.1%/中東情勢27.8%(値上げ品目のうち複数要因が重複する場合を含む)

値上げ要因では原材料高が9割超を占めるものの3月以降は低下傾向にある一方、電気代などのエネルギーコストは65.1%まで上昇し、2025年8月調査以来1年ぶりの高水準となった。中東情勢の悪化に伴う原油・ナフサ高が、包装資材や物流コストを通じて幅広い品目の値上げを押し上げている構図だ。帝国データバンクは今後の見通しについて、中東情勢の緊張緩和が見通せないまま円安基調も続くため、2026年後半にかけても断続的な値上げが続くとみている。

食品メーカー各社の価格改定

2026年10月1日の出荷・納品分から、菓子・飲料・加工食品を中心に複数メーカーが価格改定を発表している。値上げ理由は各社共通して原材料費・包装資材費・物流費・エネルギー費の高騰によるもの。

江崎グリコ ビスコ 価格改定

江崎グリコ(169品目・3〜15%)

対象・実施日
菓子類58品・チルド食品等31品を含む169品目、2026年10月1日出荷分から順次
値上げ幅
菓子類3〜8%、チルド食品・飲料4〜13%(全体では最大15%)
価格例(希望小売価格・税別)
ビスコ: 155円→162円/Bigプッチンプリン160g: 175円→185円

江崎グリコ Bigプッチンプリン 価格改定

キリンビバレッジ(166品・5〜18%)

対象・実施日
「生茶」「午後の紅茶」など茶系飲料を中心に166品、2026年10月1日納品分から
価格例(希望小売価格・税抜)
生茶525mL: 200円→220円/午後の紅茶500mL: 200円→220円

キリンビバレッジ 生茶・午後の紅茶・FIRE BLACK 価格改定

亀田製菓(42品・3〜17%)

対象・実施日
「亀田の柿の種」「ハッピーターン」など42品、2026年10月1日納品分から
値上げ理由
フィルム・包材の原材料高騰に加え、物流費・人件費の上昇

亀田製菓 ハッピーターン 価格改定

アヲハタ まるごと果実(13品・約16%)

対象・実施日
「アヲハタ まるごと果実」シリーズ計13品、2026年10月1日出荷分から
価格例(希望小売価格・税抜)
まるごと果実 いちご255g: 484円→561円/同125g: 278円→322円

アヲハタ まるごと果実 いちご 価格改定




10月の醤油値上げ|主要メーカー別まとめ

10月の値上げで見落としやすいのが、毎日使う醤油(しょうゆ)です。主要メーカーが揃って2026年10月1日納品分から価格を改定します。原材料費・包装資材費・物流費・人件費の上昇が共通の理由です。メーカー別の引き上げ幅(希望小売価格ベース)を整理しました。

ヤマサ醤油/サンジルシ醸造
しょうゆ・つゆ・たれ・ぽん酢・調味酢などを約5〜16%引き上げ(10月1日納品分〜)。ヤマサの三角クラフトコーラなど飲料も対象。
正田醤油
しょうゆ(だし・粉末を含む)とつゆ・たれ・スープ類を5〜25%、みりんタイプを6〜10%、魚醤を約5%引き上げ(10月1日〜)。
ヒガシマル醤油
醤油20アイテム・液体商品16アイテムを約6〜15%引き上げ。うすくちしょうゆは1Lで約9%、1.8Lで約6%(10月1日納品分〜)。
宮島醤油
醤油・味噌・スープ・たれ・レトルトなどを、家庭用・業務用ともに約10〜25%引き上げ(10月1日納品分〜)。
9月中の買いだめ優先順位
醤油は開封後も比較的日持ちし、値上げ幅が10〜25%と大きいメーカーもあるため、9月中の買いだめ優先度は高めです。とくに宮島醤油・正田醤油(最大25%)は差が大きく、常温保存できる大容量ボトルやつゆ・たれ類をまとめ買いしておくと効果的。ただし賞味期限内に使い切れる量にとどめ、風味が落ちる前に消費しましょう。菓子・飲料は値上げ幅が数%〜と相対的に小さく日持ちも短いため、買いだめより特売・ポイント還元での対応が現実的です。

【2026年9月12日追記】麺類・スナック・冷凍食品・飲料の値上げも判明

上記の菓子・飲料・醤油に加え、麺類やスナック菓子、冷凍食品、乳製品でも2026年10月1日納品・出荷分からの値上げが相次いで発表されている。いずれも原材料費・包材費・物流費の高騰が理由。

東洋水産(マルちゃん) 生めん・チルド商品195品目・8〜14%
「マルちゃん焼そば 3人前」など生めん・チルド商品計195品目を2026年10月1日納品分から8〜14%値上げ。同社の生めん・チルド値上げは2023年4月以来3年半ぶり。主力の「マルちゃん焼そば 3人前」は399円→448円。
湖池屋 スナック菓子20商品・5〜8%
「カラムーチョ」「スコーン」などスナック菓子20商品を2026年10月1日納入分から出荷価格ベースで5〜8%値上げ。「カラムーチョチップス ホットチリ味」55gは183円→189円、「スコーン やみつきバーベキュー」73gは170円→183円。
味の素冷凍食品 16品目・5〜8%
冷凍食品16品目を2026年10月1日納品分から5〜8%値上げ。
ヤクルト 乳製品12品目・5〜10%
乳製品12品目を2026年10月1日納品分から5〜10%値上げ。
ダイドードリンコ 一部商品を価格改定
物流費・人件費・包材や原料価格の高騰を理由に、2026年10月1日納品分から一部商品の価格を改定すると発表(具体的な品目数・値上げ幅は今後の店頭反映を待つ)。

生めん・チルド食品や冷凍食品は冷蔵・冷凍保管が前提のため、乾麺や菓子ほど大量の買いだめには向かない。使い切れる範囲でまとめ買いする程度にとどめ、値上げ幅の大きいマルちゃん生めん・チルド(8〜14%)を優先するのが現実的だ。

加熱式たばこの増税

加熱式たばこは、紙巻きたばことの税負担格差を解消するため2026年4月・10月の2段階でたばこ税率が引き上げられ、10月からは新しい課税方式に完全移行する。これに伴いJT(日本たばこ産業)は、加熱式たばこ「プルーム」用スティックの全31銘柄を2026年10月1日に一律40円値上げする。2026年8月5日付で財務省の認可を取得済みで、実施が確定している。

対象・実施日
Ploom用たばこスティック全31銘柄、2026年10月1日(財務省認可済み・2026年8月5日付)
値上げ幅
全銘柄一律40円(2026年4月の値上げと合わせ、半年で計70円の値上がり)

TDRチケット価格改定

東京ディズニーリゾートは、2026年10月10日(土)入園分より1デーパスポートの価格上限を引き上げる。変動価格制のため日によって価格は異なるが、上限は現行の10,900円から12,400円へ、1,500円の値上げとなる。値上げは2023年10月以来3年ぶり。詳しい価格帯や適用日については既存記事で詳しく解説している。




酒類・飲料が値上げの中心|家計への影響と対策

2026年の値上げを分野別にみると、酒類・飲料は年間で3,274品目にのぼり、値上げの大きな柱になっています(帝国データバンク集計)。10月も第三のビール・発泡酒・缶チューハイといった酒類と、ペットボトル・缶の清涼飲料が値上げの中心です。値上げの主因は原材料コスト高で全体の約9割を占め、加えて中東情勢に関連する要因が約27.8%と、輸送・エネルギー面のコスト上昇も効いています。

4人家族への影響はどのくらい?(試算の一例)

値上げ幅は商品ごとに異なりますが、飲料・酒類は「1本あたり数円〜十数円」の改定が中心です。イメージをつかむため、仮に1本あたり10円上がるとして家庭の負担増を計算してみます(あくまで一例で、実際は購入量・銘柄で変わります)。

・缶チューハイや缶コーヒーを週10本、ペットボトル飲料を週10本買う家庭 → 週20本 × 10円 = 200円/週
→ 月およそ800円、年間で約1万円の負担増(飲料・酒類だけで、の目安)

ここに加工食品や調味料の値上げも重なるため、飲料・酒類をよく買う家庭ほど体感の負担は大きくなります。逆に言えば、飲み物の買い方を少し見直すだけで対策効果が出やすい分野でもあります。

値上げ前に買っておくと得なもの

10月1日出荷・納品分から順次上がるため、日持ちする対象品はセールのタイミングで少し多めに確保しておくと、値上げ後の割高感をやわらげられます。ねらい目は次のような品です。

  • キユーピー11月値上げ|マヨネーズいくら上がる対象825品一覧
  • 缶・ペットボトル飲料、第三のビール・缶チューハイ … 賞味期限が長く、まとめ買いしやすい
  • 賞味期限の長い加工食品(レトルト・缶詰・乾麺・スナック菓子)… 値上げ対象かつ保存が効く
  • 調味料・コーヒー … 使用頻度が高く、単価上昇の影響が積み上がりやすい

スーパーのイオンの値下げ対象品やイトーヨーカドーの値下げ品目とうまく組み合わせると、値上げの影響をさらに相殺できます。

買いだめのやりすぎには注意(正直なデメリット)

とはいえ、値上げ前の買いだめは万能ではありません。賞味期限切れで結局ムダにする、置き場所を圧迫する、一度に大きく出費してキャッシュフローが苦しくなるといった落とし穴があります。飲料は重く在庫管理も大変なので、「1〜2ヶ月で使い切れる量」を、割引のタイミングで少しずつが基本です。電気・ガスなど固定費も同時期に上がる家庭が多いため、飲料の買いだめに資金を寄せすぎない配分も意識したいところです(参考: 電気・ガス代の値上げ)。

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まとめ

2026年10月は、江崎グリコ・キリンビバレッジ・亀田製菓・アヲハタなど食品各社の価格改定に加え、加熱式たばこの増税、TDRチケット価格改定が重なる月となる。実施日はいずれも10月1日出荷・納品分からが中心で、店頭価格への反映時期は商品や店舗によって前後する。まとめ買いを検討している場合は、9月中の購入も選択肢になる。

よくある質問

Q. 2026年10月に値上げされる食品は何ですか?

A. 江崎グリコの「ビスコ」「プッチンプリン」、キリンビバレッジの「生茶」「午後の紅茶」、亀田製菓の「ハッピーターン」「柿の種」、アヲハタ「まるごと果実」などが対象。実施日は各社とも10月1日出荷・納品分から。

Q. 加熱式たばこはいくら値上がりしますか?

A. JTのPloom用たばこスティック全31銘柄が2026年10月1日に一律40円値上げされる。2026年8月5日付で財務省の認可を取得済みで実施が確定している。2026年4月の値上げと合わせ、半年で計70円値上がりする計算になる。

Q. ディズニーのチケットはいくらになりますか?

A. 2026年10月10日入園分から1デーパスポートの価格上限が10,900円から12,400円になる。変動価格制のため実際の価格は日によって異なる。

Q. 食品値上げは全部で何品目ですか?

A. 帝国データバンクの調査によると、2026年10月の食品値上げは3,033品目の見通し。直前の9月は4,923品目・平均値上げ率11%で、2026年で最も多い単月の値上げ品目数となった。

Q. 今回の値上げラッシュはどのくらい珍しいのですか?

A. 4カ月連続で単月2,000品目を超えるのは2022年6〜10月以来4年ぶり、2カ月連続で単月3,000品目を超えるのは2023年6〜7月以来約3年ぶりの高水準。分野別では「加工食品」が年間累計6,775品目と前年実績(4,791品目)から約4割増加しており、値上げの中心が加工食品にシフトしている。

値上げ分をポイント還元で取り戻す方法

10月の値上げをすべて防ぐことはできないが、日々の買い物で使うキャッシュレス決済のポイント還元・特典日をあわせて使えば、家計への影響をある程度相殺できる。とくに食品・日用品の購入が多いスーパーやコンビニでは、還元率の高い「特定日」を狙うだけで実質的な負担増を抑えやすい。

スーパーやドラッグストアでの食品・日用品の買い物は、上記のような月間の特典日(5のつく日・イオン感謝デーの20日・30日など)にまとめ買いすると、還元分が値上げの負担増を部分的にカバーできる。ポイントの多重取り(クレジットカード決済+コード決済のキャンペーン+店舗独自のポイント)を意識すると効果が大きくなる。

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参考・出典

  • ・江崎グリコ株式会社 公式発表
  • ・キリンビバレッジ株式会社 公式発表
  • ・亀田製菓株式会社 公式発表
  • ・アヲハタ株式会社(キユーピーグループ) 公式発表
  • ・日本たばこ産業株式会社(JT) 公式発表
  • ・株式会社オリエンタルランド 公式発表
  • ・株式会社帝国データバンク「食品主要195社」価格改定動向調査(2026年9月)

※価格・実施日等の情報は記事公開時点のものです。最新情報は各社公式サイトでご確認ください。
公開日: 2026年8月29日/2026年9月5日追記(帝国データバンク調査による値上げ規模を追加)/2026年9月6日追記(ポイント還元による家計防衛策・4年ぶりの高水準と加工食品の年間累計を追加)/2026年9月12日追記(JTの加熱式たばこ値上げが財務省認可済みで確定と判明)





コメント

“10月値上げ最新版|単月3000品目超・4年ぶり高水準” への7件のフィードバック

  1. […] 2026年10月値上げ一覧|食品各社の値上げ幅まとめ […]

  2. […] 飲食チェーン全体で人件費(最低賃金の引き上げ)と光熱費の上昇が続いており、2026年10月は加熱式たばこや食品など単月3,000品目超の値上げも重なる見込みです(10月値上げ最新版|単月3000品目超・4年ぶり高水準)。鳥貴族の20円改定も、この外食コスト高の流れの中にあります。 […]

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