【10月14日追記】託送料金の各社反映額が出そろいました
11月1日からの託送料金見直しについて、北海道・東北・東京・中部・関西・中国・四国・九州・沖縄の各社が反映後の料金を発表しました。標準モデルの月額影響は東京+254円〜沖縄+590円で、北陸は改定なしです。国の補助が終わった後の負担増に上乗せされる形です。会社別の金額は新設セクション「託送料金の反映額を電力会社別に」にまとめました。
【10月2日追記】10月使用分(11月請求)は電気・ガスとも全社値上がり
大手電力10社と都市ガス大手4社が9月29日に10月使用分(11月請求分)の料金を発表しました。標準家庭の電気料金は全10社で値上がりし、上げ幅は835〜1,578円。各社とも月額が過去最高を更新します。最高は沖縄電力の10,752円、最安は北陸電力の7,970円。都市ガスも4社すべて上がり、上げ幅は435〜744円です。主因は政府補助(電気3.5円/kWh・都市ガス14円/㎥)が9月使用分で終了したこと。各社の数字は新設セクション「10月使用分(11月請求)の全社料金」にまとめました。
2026年夏に再開した電気・ガス料金の負担軽減支援は、9月使用分(10月検針分)が最後です。ここで支援単価がいくらで、標準的な家庭で結局いくら安くなったのか、そして11月以降どうなるのかを、経済産業省の一次情報をもとに整理します。
結論(先に要点)
・支援は7〜9月使用分の3か月間で、9月使用分=10月検針分が最終月。
・値引き単価は電気(低圧)3.5円/kWh・都市ガス14.0円/㎥(8月のみ電気4.5円・ガス18.0円)。
・電気260kWh+都市ガス30㎥の標準世帯モデルで3か月合計およそ4,370円(使用量が多い世帯で約5,000円)の軽減。
・10月使用分以降の継続は2026年9月時点で未定。秋の家計防衛策も後半で解説します。
【9月24日追記】東京ガスが46年ぶりに家庭向け基本料金を値上げ
東京ガスは2026年10月使用分から、首都圏の家庭向け都市ガス基本料金を1件あたり150円引き上げると発表しました(単位料金も1立方メートルあたり0.02円引き上げ)。標準家庭(月30立方メートル使用)の料金は月額5,734円から5,884円に上昇します。基本料金の値上げは1980年以来46年ぶりで、物価・人件費の上昇が理由です。補助終了・託送料金改定と時期が重なるため、東京ガス管内の家庭は10月以降さらに負担が増える見込みです。詳細は本文の新設セクションで解説します。
画像出典: ENEOS Power公式サイト
目次
- 10月使用分(11月請求)の電気・ガス料金|全社の値上げ幅
- 補助が消えると実質いくら増える?損得試算と注意点
- 電気・ガス補助金はいつまで?10月検針分が最後
- 値引き単価はいくら?電気・都市ガスの月別一覧
- 標準世帯でいくら安くなる?3か月の損得試算
- 11月以降はどうなる?継続は未定
- 補助が切れる秋に効く家計防衛3ステップ
- あわせて読みたい
- まとめ
【追記・2026年9月8日】11月からの「第2波」値上げを追加解説
10月検針分での補助終了に続き、2026年11月1日から送配電各社の託送料金が改定される見通しです。月230kWhの家庭で東京+246円〜沖縄+458円/月(年約2,953〜5,492円・税抜)の上乗せになる試算を、新設した「託送料金が11月1日改定」セクションでエリア別にまとめました。
【追記・2026年9月12日】再エネ賦課金も4.18円/kWhに上昇中
補助終了・託送料金の値上げに加え、再エネ賦課金(再生可能エネルギー発電促進賦課金)も2026年5月検針分から4.18円/kWhに上がっています(前年度3.98円/kWhから0.20円上昇・経済産業省が2026年3月19日公表、過去最高額)。この上昇分はすでに毎月の請求に反映されており、10月以降は「補助終了」「託送料金アップ」「再エネ賦課金アップ」の3つが重なることになります。詳細は新設した「再エネ賦課金も上昇中」セクションで解説します。
10月使用分(11月請求)の電気・ガス料金|全社の値上げ幅
2026年9月29日、大手電力10社が10月使用分(11月請求分)の標準家庭向け電気料金を公表しました。全社が前月より上昇し、標準家庭の上げ幅は835〜1,578円、月額料金は各社とも過去最高を更新します(時事通信・共同通信)。都市ガス大手4社も全社で値上がりします。
電気料金|最高・最安と主要エリアの請求額
沖縄電力(最高額・最大の上げ幅)
月額 10,752円/前月から +1,578円
東京電力
月額 9,561円/前月から +1,286円
関西電力(従量電灯A・260kWh)
6,933円 → 8,251円/+1,318円(補助の消滅910円分+託送料金の見直し408円分)
北陸電力(最安)
月額 7,970円
関西電力は自社の発表資料で内訳が確認でき、上げ幅1,318円のうち910円は補助(3.5円/kWh×260kWh)の消滅、残る408円が11月1日からの託送料金見直し分です。10月使用分には託送料金の改定が一部反映されており、その分が補助終了に上乗せされています。
都市ガス料金|東京ガス・東邦ガスの標準家庭
東京ガス(東京地区等・30㎥/月)
+744円(大手4社の中で最も安い6,488円)。単位料金は1㎥あたり5.69円下方調整ですが、約款改訂後の諸係数の適用と政府補助金の終了で標準家庭は値上がりします。群馬地区(36㎥/月)は+939円。
東邦ガス(29㎥/月)
6,565円 → 7,118円(+553円・大手4社で最高額)。10月検針分には14円/㎥の政府支援値引きが反映されていました。
共同通信によると、都市ガス4社の上げ幅は435〜744円です。電気と同様、補助終了に加えて原油・LNG価格の上昇が響いています。
補助が消えると実質いくら増える?損得試算と注意点
補助の値引きは電気が1kWhあたり3.5円なので、使用量が多い世帯ほど「補助が消える分」も大きくなります。単純計算では、月200kWhで700円、260kWhで910円、300kWhで1,050円、400kWhで1,400円分の値引きが11月請求から消えます。ここに託送料金の見直し分が乗るため、関西電力の例(260kWhで+1,318円)のように、使用量が標準的でも1,000円台前半の上昇になります。
東京エリアの電気+ガス合計
電気+1,286円とガス+744円で、標準家庭の合計は月+2,030円(10月検針分比の前月差の合算)。
ここは注意|表の金額が当てはまらないケース
- 規制料金以外のプラン:発表されたのは各社の標準的なモデル料金です。新電力や市場連動型、オール電化向けなどの契約は金額が一致しません。
- 請求の時期:10月に届く請求(9月使用分)にはまだ補助が入っています。値上がりが見えるのは11月に届く請求からです。
- 暖房期は使用量が増える:上げ幅は単価要因のため、冬に使用量が増えると請求総額はさらに膨らみます。
- LPガス:今回の発表は都市ガス大手の標準家庭が対象で、プロパンガス(LPガス)の料金とは別です。
今後の補助について、今回の発表時点では9月使用分での終了が示されています。追加の支援が決まった場合はこの記事に追記します。託送料金の詳細は電気代値上げ2026年11月の解説記事、10月以降のお金まわりの変更は2026年10月から変わるお金一覧もご覧ください。
この追記の出典
電気・ガス補助金はいつまで?10月検針分が最後
今回の「電気・ガス料金支援」は、政府が2026年5月26日に予備費支出を決定し、2026年7月・8月・9月使用分の3か月間を対象に実施されているものです。1月あたりの区切りは「使用分」で数えるため、9月使用分は原則として9月の検針日から10月の次回検針日前日までに使った電気・ガスを指します。
ここで混同しやすいのが「使用分」と「検針分」のズレです。検針ベースでいうと支援は8月検針分〜10月検針分にあたり、9月使用分(=10月に届く検針・請求分)が支援の最終月になります。9月に届く請求書に反映されているのはひとつ前の8月使用分の値引きなので、「9月の請求で終わり」と勘違いして早めに使うのを控える必要はありません。
支援対象期間
2026年7月使用分〜9月使用分(検針ベース:8月〜10月検針分)。最終月は9月使用分=10月検針分。
値引き単価はいくら?電気・都市ガスの月別一覧
値引き単価は2026年6月12日付の経済産業省プレスリリースで確定しており、全国一律です。契約している電力会社・ガス会社によって金額が変わることはなく、8月使用分だけ猛暑の需要ピークに合わせて手厚くなっているのが特徴です。低圧は家庭向け、高圧は主に法人・事業者向けの区分です。
電気(低圧・家庭向け)値引き単価
7月使用分 3.5円/kWh / 8月使用分 4.5円/kWh / 9月使用分 3.5円/kWh
電気(高圧・事業者向け)値引き単価
7月使用分 1.8円/kWh / 8月使用分 2.3円/kWh / 9月使用分 1.8円/kWh
都市ガス値引き単価
7月使用分 14.0円/㎥ / 8月使用分 18.0円/㎥ / 9月使用分 14.0円/㎥
なお、都市ガスは対象ですがプロパンガス(LPガス)は今回の国の支援対象外です。プロパンは自治体独自の補助が受けられる地域もあるため、お住まいの市区町村の告知を確認してください。詳しい単価や制度の枠組みは経済産業省の公式発表ページで確認できます。
画像出典: ENEOS Power公式サイト
標準世帯でいくら安くなる?3か月の損得試算
「単価はわかったが、結局いくら得なのか」を実際に計算してみます。ここでは電気を月260kWh、都市ガスを月30㎥使う標準世帯をモデルに、7〜9月の3か月分を積み上げます。
電気(260kWh/月)の軽減額
7月 3.5円×260=910円/8月 4.5円×260=1,170円/9月 3.5円×260=910円
3か月合計 約2,990円
都市ガス(30㎥/月)の軽減額
7月 14.0円×30=420円/8月 18.0円×30=540円/9月 14.0円×30=420円
3か月合計 約1,380円
標準世帯の3か月トータル
電気 約2,990円+都市ガス 約1,380円=合計およそ4,370円の軽減。エアコン稼働で使用量が多い世帯では約5,000円前後まで届きます。1か月あたりでならすと1,300〜1,700円程度で、体感しづらい水準なのが正直なところです。
裏を返せば、10月使用分でこの値引きが外れると、同じ使い方でも請求額が月1,000円台後半ぶん上がって見えることになります。冬に向けて暖房で電気・ガスの使用量が増える時期と重なるため、「補助が切れたうえに使用量も増える」二段構えの負担増に注意が必要です。
画像出典: ENEOS Power公式サイト
託送料金の反映額を電力会社別に(各社発表)
託送料金の見直しは2026年11月1日から各社の低圧(規制部門)料金に反映されます。各社が発表した標準モデルでの月額影響は次のとおりです。モデルの使用量や契約アンペアは会社ごとに異なるため、会社間の金額を単純に比べるのではなく、自分の契約の電力会社の数字を確認してください。
北海道電力
月額 +481円(標準モデル・230kWh)
東北電力
月額 +485円、改定後 8,689円(+5.9%)
東京電力エナジーパートナー
月額 +254円(9,307円 → 9,561円)
中部電力ミライズ
月額 +395円(9,252円 → 9,647円)
関西電力
月額 +408円
中国電力
月額 +363円(8,742円 → 9,105円)
四国電力
月額 +478円(8,894円 → 9,372円)
九州電力
月額 +367円(6,876円 → 7,243円)
沖縄電力
月額 +590円
北陸電力
今回の託送料金見直しによる料金改定はなし
後述の7月申請段階の試算(税抜・月230kWh)と比べると各社とも大きい数字が並びますが、モデルや税の扱いが異なるため単純比較はできません。増額は基本料金の引き上げが中心です。使用量を減らしても効きにくいため、アンペア契約の見直しが対策になります。
なお、11月分の請求は11月1日をまたぐ検針期間を日割りで按分する会社があり、改定の全額が出るのは12月請求分からになるケースがあります(九州電力などが案内)。
託送料金が11月1日改定|第2波の値上げ
補助金の終了だけではありません。電気料金の原価に含まれる託送料金(送配電網の利用料)が、2026年11月1日から改定される見通しです。送配電8社(北海道・東北・東京・中部・関西・四国・九州・沖縄)が2026年7月10日に「収入の見通し」の変更承認を経済産業大臣へ申請しました。中国電力ネットワークは8月24日に変更届出を行い、北陸は今回の対象外です。原材料費・労務費・金利の上昇を背景に、レベニューキャップ制度のもとで単価が引き上げられます。補助終了と時期が重なるため、11月前後の請求で二重の値上げを感じやすくなります。詳細は託送料金改定のエリア別試算で確認できます。
エリア別|月230kWhでいくら上がる?
各社の申請にもとづく、標準的な家庭(電気の使用量が月230kWh程度)の値上げ試算(税抜)は次の通りです。使用量が多いほど負担増は大きくなります。※これは7月の申請段階の試算です。各社が発表した最終の反映額は上の「託送料金の反映額を電力会社別に」を確認してください。
北海道エリア
月額 +435円/月(税抜)/ 年額換算 約5,216円
東北エリア
月額 +409円/月(税抜)/ 年額換算 約4,913円
東京エリア
月額 +246円/月(税抜)/ 年額換算 約2,953円
中部エリア
月額 +375円/月(税抜)/ 年額換算 約4,499円
関西エリア
月額 +281円/月(税抜)/ 年額換算 約3,367円
中国 ※8/24変更届出エリア
月額 +258円/月(税抜)/ 年額換算 約3,091円
四国エリア
月額 +350円/月(税抜)/ 年額換算 約4,195円
九州エリア
月額 +357円/月(税抜)/ 年額換算 約4,278円
沖縄エリア
月額 +458円/月(税抜)/ 年額換算 約5,492円
低圧単価はどれだけ上がる?
1kWhあたりの託送単価(低圧)の改定例は次の通りです。
東京:3.78円 → 4.13円(+0.35円/kWh)
中部:3.49円 → 3.93円(+0.44円/kWh)
関西:4.34円 → 4.87円(+0.53円/kWh)
九州:4.19円 → 4.79円(+0.60円/kWh)
単価は1kWhごとに乗るため、オール電化や在宅時間が長い家庭など使用量が多い世帯ほど、上の試算より負担増が膨らみます。
補助終了と合算した「11月からの実負担増」
この記事の前半で見たとおり、電気・ガスの負担軽減支援は9月使用分(10月検針分)で終了します。つまり11月前後の請求では、(1)補助の値引きが消える分と、(2)託送料金の上乗せ分が同時に効いてきます。
東京エリア・月230kWhの目安
託送料金の上乗せ +246円/月(税抜)に加え、補助の値引き(電気の低圧単価が最大3.5円/kWhだった時期の水準なら230kWhで約805円/月相当)が無くなります。両方が重なる月は、支援があった時期と比べて月1,000円前後の上振れになる可能性があります(使用量・単価の前提で変動)。
年間で見ると、託送料金だけでも東京で約2,953円、沖縄で約5,492円(いずれも税抜)の増加です。補助が無くなる分を足せば、家庭によっては年1万円超の負担増もありえます。冬に向けて使用量が増える時期と重なる点にも注意が必要です。詳しい発生要因は電気代値上げ2026年11月から?AI電力網6000億円申請の中身でも解説しています。
今すぐできる対策は?
託送料金は電力会社を変えても基本的にかかる共通コストなので、「託送料金だけを避ける」ことはできません。できるのは土台の光熱費を下げておくことです。
料金プランの見直し:燃料費調整や市場連動の有無、基本料金の安いプランを比較する。2026年10月から変わるお金一覧もあわせて確認を。
省エネで使用量を減らす:エアコンの設定温度・フィルター清掃、待機電力カット、冷蔵庫の詰め込みすぎ回避など。使用量が減れば託送単価アップの影響も小さくなる。
値上げが重なる時期の家計防衛:食品も値上げが続くため、10月値上げ3033品目の家計防衛と合わせて固定費全体を点検する。
東京ガスが46年ぶり値上げ|10月使用分から基本料金150円増
補助終了・託送料金改定に加えて、首都圏では都市ガス自体の基本料金も上がります。東京ガスは2026年10月使用分から、家庭向け都市ガスの基本料金を1件あたり150円、単位料金を1立方メートルあたり0.02円それぞれ引き上げると発表しました。対象は東京・神奈川・千葉・埼玉・茨城・栃木・群馬(一部地域を除く)の1都6県で、家庭・法人あわせて約866万件が対象です。基本料金の値上げは1980年以来46年ぶりで、値上げ理由は人件費や資機材価格の高騰への対応としています。なお中東情勢の悪化による燃料価格高騰分はこの値上げに含まれていません。
首都圏標準家庭(月30㎥使用)
月額5,734円 → 5,884円(150円増)
群馬県の標準家庭
月額6,669円 → 6,910円(241円増)
この基本料金アップは都市ガス補助の終了(9月使用分で終了)や託送料金改定(11月1日)とは別枠の値上げです。東京ガス管内の家庭では、10月使用分の請求から「補助が消える」うえに「ガスの基本料金そのものが上がる」という二重の負担増が重なることになります。法人向け料金も平均2.7%引き上げられます。
出典: 時事ドットコム「基本料金150円値上げ 46年ぶり」
11月以降はどうなる?継続は未定
読者がいちばん知りたいのは「この先も続くのか」でしょう。10月使用分以降の継続は、2026年9月時点で正式には決まっていません。今回の3か月支援はあくまで7〜9月使用分を対象とした期限付きの措置で、その先を延長するかどうかは秋にまとめられる経済対策の中身次第、という状況です。
過去の値引き単価の推移を見ると、支援は「猛暑・厳冬の時期だけ数か月ずつ」という形で断続的に実施されてきました。したがって、冬場に改めて別枠の支援が組まれる可能性は残る一方、10月・11月にそのまま切れ目なく続く保証はないとみておくのが現実的です。確定情報が出るまでは、補助ありきで家計を組まないほうが安全です。
11月以降の見通し(2026年9月9日時点)
継続は未定。延長の有無は秋の経済対策の議論次第。決定した場合は本記事でも追記します。
再エネ賦課金も4.18円/kWhに上昇中|三重の負担増に
電気代には、補助金や託送料金とは別に再エネ賦課金(再生可能エネルギー発電促進賦課金)という項目があります。これは太陽光など再生可能エネルギーの買取費用を電気利用者全員で負担する制度で、経済産業省が毎年度単価を見直しています。2026年度は4.18円/kWhに決定し、2025年度の3.98円/kWhから0.20円上昇、過去最高額を更新しました。この単価は2026年5月検針分から2027年4月検針分まで適用され、すでに請求に反映されています。
260kWh/月の標準世帯でいくら増える?
0.20円×260kWh=月52円ほどの増加。年間では約624円の負担増にあたります(経済産業省公表の単価に基づく概算)。
1か月あたりの金額は小さく見えますが、この記事の前半で見た補助金の値引き終了、後半の託送料金の値上げと合わせると、10月以降は3つの要因が同時に効いてくる格好です。特定の1つだけを見て「電気代はそこまで上がらない」と判断せず、明細の項目ごとに変動を確認しておくと年間の負担増を把握しやすくなります。
補助が切れる秋に効く家計防衛3ステップ
支援が終わる前提で、光熱費の実額を下げる打ち手を3つに絞って紹介します。補助の有無に関係なく効くので、続報を待たずに動けるのが利点です。
1. 電力・ガス会社(料金プラン)を見直す
値引き単価は全国一律でどこと契約しても同じですが、元の料金単価は会社・プランで差があります。特に大手電力の従量プランのままの家庭は、新電力やセット割・時間帯別プランへの切り替えで基本料金や従量単価が下がる余地があります。補助がなくなる局面ほど、土台の単価を下げておく効果が大きくなります。
2. アンペア・契約容量の適正化とピークずらし
基本料金がアンペア制の家庭は、実際の同時使用量に対して契約が大きすぎると毎月固定で払い過ぎになります。ブレーカーが落ちない範囲で1段階下げるだけでも基本料金が下がります。あわせて、料金が時間帯別のプランなら消費電力の大きい家電(食洗機・洗濯乾燥機など)を割安な時間帯に回すのも有効です。
3. 暖房の使い方を「切らずに弱く」に切り替える
冬のエアコン暖房は、こまめなオンオフより設定温度を控えめにして連続運転するほうが消費電力を抑えやすいケースが多いとされています。フィルター清掃・サーキュレーター併用・窓の断熱で暖房効率を上げれば、補助が切れても使用量そのものを圧縮できます。
向かない人・注意点(正直な補足)
プランの切り替えは、解約金や工事の有無・契約期間の縛りがある場合があります。今の使用量が少ない一人暮らし世帯では、切り替えの手間に対して下がり幅が数百円にとどまることもあり、必ずしも全員に得とは限りません。まずは検針票の使用量を1年ぶん把握してから判断するのが確実です。
Q&A:よくある疑問
Q. 申請は必要?
A. 不要です。契約している電力会社・ガス会社を通じて自動的に値引きが反映されます。
Q. プロパンガスも対象?
A. 国の今回の支援は都市ガスが対象で、プロパン(LPガス)は対象外です。自治体独自の補助がある地域もあります。
Q. いつの請求に反映される?
A. 9月に届く請求は8月使用分の値引き、最終の9月使用分は10月に届く請求に反映されます。
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まとめ
2026年夏の電気・ガス料金支援は、7〜9月使用分の3か月間で9月使用分(10月検針分)が最後。値引き単価は電気(低圧)3.5円/kWh・都市ガス14.0円/㎥で、8月使用分のみ手厚く、標準世帯モデルで3か月合計およそ4,370円(多い世帯で約5,000円)の軽減にとどまります。10月使用分以降の継続は2026年9月時点で未定で、冬に向けて使用量が増える時期と重なるため、補助ありきにせず料金プランの見直しや省エネで土台の光熱費を下げておくのが賢明です。継続が正式に決まれば本記事に追記します。
参考・出典
(2026年9月8日 公開/2026年10月2日更新)単価・期間は経済産業省の公式発表に基づきます。2026年9月12日時点で、10月使用分以降の補助継続、および送配電各社の託送料金改定(11月1日予定)の認可に関する新たな公式発表は確認されていません。再エネ賦課金(4.18円/kWh)は2026年5月検針分から適用中です。最新情報は各社・自治体の告知をご確認ください。
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