2026年の食品値上げラッシュは、9月の4,965品目・10月の3,153品目というピークを越え、11月は1,469品目まで減少します(帝国データバンク調べ)。とはいえ「減った=家計がラク」ではありません。前年同月と比べると約10倍という異例の規模で、内訳は調味料が最多で、酒類・飲料・加工食品・菓子にまたがり、カロリーメイト・ソイジョイ・ベビー用品など一部の品目では改定率が大きく、直撃する家庭とほぼ影響のない家庭に分かれます。この記事では、公的な集計で確定している数字だけを使い、いつから・何が・どれくらい上がるのか、そして値上げ前にやるべきことを整理します。
先に結論
・2026年11月の食品値上げは1,469品目(帝国データバンク確定値)。10月(3,153品目)より減るが前年同月の約10倍の規模
・内訳は調味料644品目が最多、次いで酒類・飲料417品目、加工食品275品目、菓子133品目
・メーカー公式発表では、飲料が約4〜19%、カロリーメイト・ソイジョイが+13.6〜16.7%、ピジョンのベビー用品は最大36%
・スナック菓子はカルビーが70品を11月2日納品分から(店頭の想定改定率3〜15%程度)、日清シスコも11月2日納品分から約5〜17%
・2026年の年間累計は20,187品目(帝国データバンク)で2年連続の2万品目超え、2022年から5年連続で1万品目超え
画像出典: nippon.com
2026年10月16日 追記
暖房費の目安として、灯油の店頭価格(全国平均18L・2026年10月13日時点2,563円)と月4缶の単純計算を「暖房の灯油代はいくら?」の節に追加しました。食品1,469品目の数字は帝国データバンクの最新発表のままで変更ありません。
2026年10月12日 追記
牛乳と納豆は11月の値上げ対象なのかを公式発表で確認し、結果を追記しました。牛乳は森永乳業が8月1日、雪印メグミルクが9月1日にすでに改定済み、納豆は6月から改定済みで、いずれも11月の新規値上げではありません。
2026年10月11日 午後 追記
アサヒグループ食品の和光堂ベビーフード「グーグーキッチン」75品目(11月2日納品分から、想定小売価格で約15〜24%)を、同社の公式発表をもとに追加しました。
2026年10月11日 追記
カルビー(ポテトチップス・かっぱえびせん・堅あげポテトなど70品、11月2日納品分から)と日清シスコ(ごろグラ・ココナッツサブレ・エースコイン、11月2日納品分から)の価格改定を、各社の公式発表をもとに追加しました。
2026年10月7日 追記
帝国データバンクの2026年10月調査で確定した11月の分野別内訳(調味料が最多)に合わせて、冒頭と結論の記述を訂正し、分野別の内訳を追加しました。あわせて、味の素の価格改定(業務用・EC向けは11月1日納品分から)を追記しました。
2026年10月6日 追記
UCCの改定内容を公式リリース(2026年7月9日発表)の記載に合わせて修正し、ネスレ日本の「ネスカフェ エクセラ ボトルコーヒー」4品(11月2日納品分から)を追加しました。
2026年10月4日 午後 追記
明治が11月1日出荷分から改定する「きのこの山」「たけのこの里」などチョコレート・スナック11品(出荷価格で約3〜8%)を、公式リリースをもとに追加しました。
2026年10月4日 追記
電気代の国の支援(3.5円/kWh)が10月請求分で終わり、11月請求分から上がる点を、関西電力の公表値(モデル世帯で月+1,318円)で追記しました。
2026年10月4日更新
メーカーが公式に発表した11月の改定日と改定率(アサヒ飲料・サントリー・伊藤園・大塚製薬・ピジョンなど)を追記し、買いだめの損得を公式の新旧価格で試算し直しました。帝国データバンクの最新調査で9月の確定品目数が4,965品目に更新されたため、数字を差し替えています。
2026年9月30日更新
帝国データバンクの最新調査(2026年9月30日発表)で、11月の食品値上げ判明品目数が1,469品目(前年同月比約10倍)に確定しました。10月分も3,153品目で確定しています。2026年の年間累計は20,187品目に達し、2年連続で2万品目を超えました。個別のブランド・改定率・開始日は各社の公式発表で変わる場合があるため、購入前に最新情報を確認してください。
2026年11月に値上げする品目数と値上げ率は?
帝国データバンクの「食品主要195社」価格改定動向調査によると、2026年の値上げは月ごとに波があります。9月は年内最多の4,965品目に達し、2023年4月以来の高水準となりました。続く10月は3,153品目(確定値)と高止まりし、11月は1,469品目まで減少します。ただし前年同月と比べると約10倍という異例の規模で、「大きく落ち着く」というより「ピークからの反動減」と捉えるのが正確です。
減った理由はシンプルで、飲料や加工食品などの大型改定が9〜10月に集中したためです。それでも11月は前年同月の約10倍という規模感で、「品目数が減った=家計への影響が小さい」とは言い切れない点に注意が必要です。
2026年の月別 値上げ品目数(帝国データバンク)
9月:4,965品目(年内最多)
10月:3,153品目(確定値)
11月:1,469品目(前年同月比約10倍)
11月に値上げする主な商品はいつから・いくら上がる?
帝国データバンクの1,469品目という数字は食品メーカー各社の発表を積み上げたものです。ここでは、メーカー自身が発表した改定日と改定率が確認できた大手を整理します。改定日は「出荷分から」「納品分から」「受注分から」と各社で基準が違うため、店頭で新価格に切り替わる日は店ごとに前後します。
画像出典: 食品新聞(shokuhin.net)掲載・大塚製薬カロリーメイト
アサヒ飲料(三ツ矢サイダー・カルピス・ワンダなど)
開始日: 11月1日出荷分から
改定率: メーカー希望小売価格で約4〜16%
ペットボトル・ボトル缶・缶・紙パック・パウチなど151品目(同社商品の約47%)
サントリー食品インターナショナル系(サントリービバレッジ&フード)
開始日: 11月1日出荷分から(131品目)
改定率: ペットボトル+5〜12%、缶+9〜19%
例(税別): クラフトボス ブラック500ml 240円→260円、伊右衛門2L 460円→490円、ボス レインボーマウンテンブレンド185g缶 165円→185円
伊藤園(麦茶・コーヒー飲料)
開始日: 11月1日(日)
改定率: メーカー希望小売価格で+3.7〜12.5%
麦茶飲料・コーヒー飲料のペットボトル製品と缶製品、計27品
UCC上島珈琲(家庭用飲料製品)
開始日: 11月1日出荷分から(2026年7月9日発表)
改定率: 小売店の実質店頭価格で5〜10%程度の上昇を見込む(公式)
例: UCC BLACK無糖(185g缶) 145円→155円(約+6.9%)
ネスレ日本(ネスカフェ エクセラ ボトルコーヒー)
開始日: 11月2日納品分から(2026年7月1日発表)
対象: 900mlペットボトル4品(無糖・甘さひかえめ・ゼロ・カフェインレス無糖)
店頭想定価格: 無糖・甘さひかえめ・ゼロは約160円→約170円(約9%)、カフェインレス無糖は約160円→約190円(約25%)
理由: コーヒー豆価格の高止まり、円安、包装材料・エネルギーなどのコスト上昇(同社発表)
大塚製薬(カロリーメイト・ソイジョイ)
開始日: 11月2日(月)納品分から
改定率: カロリーメイト+13.6〜16.7%、ソイジョイ+16.0〜16.7%(公式発表)
例(税抜): カロリーメイト ブロック4本入り・ゼリー215g・リキッド200ml缶はいずれも220円→250円、ソイジョイ1本入り125円→145円(カロリーメイト17品・ソイジョイ14品の計31品)
ピジョン(哺乳びん・乳首・ベビーケア用品)
開始日: 11月2日受注分から
改定率: ベビー用品243品目で最大36%、グループ会社のピジョンタヒラ扱いの介護用品46品が最大23%(合計289品目・全体で2〜36%)
例: 母乳実感 哺乳びん(耐熱ガラス製)240ml 2,860円→2,970円
アサヒグループ食品(和光堂ベビーフード「グーグーキッチン」シリーズ)
開始日: 11月2日納品分から(2026年7月7日発表)
改定率: 想定小売価格(税込)で約15〜24%
対象: 75品目。時事通信によると、同シリーズの値上げは2022年11月以来、約4年ぶり
理由: 原油価格の高騰や国際情勢の混乱による原材料・包装資材・エネルギー価格の上昇に加え、陸上・海上輸送の物流費も高止まりし、企業努力だけでは吸収が困難なため(公式発表)
注意: 公式発表に商品ごとの新旧価格は載っていません。ピジョンの哺乳びんと同じ11月2日に重なるため、ベビー用品は月内にまとめて動く家庭ほど負担が増えます。詳細はアサヒグループ食品の公式発表で確認できます。
明治(きのこの山・たけのこの里・ガルボ・カール)
開始日: 11月1日出荷分から(2026年8月18日発表)
改定率: 出荷価格で約3〜8%(チョコレート・スナック計11品)
対象: きのこの山(66g)、たけのこの里(63g)、きのこの山いちご&ショコラ(64g)、たけのこの里いちご&ショコラ(61g)、ガルボチョコパウチ(59g)、ガルボつぶ練り苺パウチ(58g)、ガルボチョコ・つぶ練り苺・ほろにがブラックの各ポケットパック(37〜38g)、カールチーズあじ(64g)、カールうすあじ(68g)
注意: 改定は出荷価格が対象で、店頭の販売価格は小売店が決めます。公式発表に新旧の希望小売価格は載っていません。なお、辻利の抹茶ラテ3品(約16〜21%)は10月1日出荷分から改定済みで、11月の対象ではありません。詳細は明治の公式リリースで確認できます。
カルビー(ポテトチップス・かっぱえびせん・堅あげポテト・Jagabeeなど)
開始日: 11月2日納品分から(2026年6月26日発表)。ただし「miino」5品は10月1日納品分からで、11月の対象ではありません
改定率: 店頭での想定改定率は3〜15%程度(オープン価格のため新旧の希望小売価格は公式に載っていません)
対象(11月2日納品分・70品): ポテトチップス8品(うすしお味たべよんパック96g、ザ厚切りのためのうすしお味55gなど)、堅あげポテト11品、かっぱえびせん10品、サッポロポテト4品、さやえんどう2品、ベジたべる2品、Jagabee5品、土産品28品(各地域限定のじゃがりこ・堅あげポテト・Jagabee・かっぱえびせんなど)
注意: 「納品分」はカルビーから小売店・卸への納品日が基準で、店頭の新価格への切り替えは店ごとに前後します。商品名・内容量・販売地域の一覧はカルビーの公式発表(PDF)で確認できます。
日清シスコ(ごろグラ・ココナッツサブレ・エースコイン)
開始日: 11月2日(月)納品分から(2026年7月17日発表)
改定率: 約5〜17%(小売店での想定。オープン価格のため新旧の希望小売価格は公式に載っていません)
対象: 「ごろグラ」「ココナッツサブレ」「エースコイン」の各シリーズ(一部製品を除き、今後発売される新製品も対象)
理由: 国際情勢の影響による主要原材料の高騰に加え、エネルギー費・物流費も上昇し、自助努力では吸収できないため(公式発表)。詳細は日清シスコの公式発表で確認できます。
スナック菓子の値上げ幅は実際いくら?試算と向かない人
カルビーも日清シスコもオープン価格で、新旧の価格表は出ていません。公式に分かるのは、カルビーが店頭で3〜15%程度、日清シスコが約5〜17%という幅だけです。計算の目安として、仮に今の店頭価格が200円の商品なら、カルビーの幅では+6〜30円、日清シスコの幅では+10〜34円です(あくまで幅を当てはめた試算で、個別商品の実際の価格ではありません)。
注意したいのは、同じ「11月2日納品分から」でも小売店の在庫が残っている間は旧価格のまま並ぶ点と、店ごとの特売で実売価格が変わる点です。そのため、スナック菓子は数十円の差のために箱買いするより、賞味期限内に食べきれる量にとどめるのが現実的です。地域限定の土産品や新製品は定価で買う機会が少ないため、先取りするメリットはほぼありません。毎週決まって買う定番品(ポテトチップス・かっぱえびせん・ごろグラなど)だけ、特売日に少し多めに買う程度で十分です。
集計サイトの「予測値」は公式の改定率とズレることがある
値上げまとめサイトの一部では、カロリーメイト・ソイジョイを+5〜7%、納豆を+20%と表示していますが、前者は大塚製薬の公式発表(+13.6〜16.7%)と大きく食い違っており、後者はサイト自身が「中確度の推定」と区分している数字です。品目数のような全体像は帝国データバンク、個別商品の改定率はメーカーのニュースリリース、と使い分け、予測値の%を買いだめの判断材料にしないほうが安全です。
なお、調味料ではキユーピーのマヨネーズ類が別に大きな改定対象になっています。詳しくはキユーピー11月値上げの対象825品一覧で整理しています。
年間20,187品目・2年連続2万超という重み
11月単月は9〜10月より減っても、2026年全体で見ると値上げは歴史的な規模です。帝国データバンクによると、2026年の値上げ品目は判明分で20,187品目に達し、前年(20,609品目)に迫る水準で2年連続の2万品目超えとなりました。2022年から数えると5年連続で年間1万品目を超えることになります。
背景にあるのは、中東情勢の悪化による原油・ナフサ高でトレーやフィルムなどの包材コストが上がり、そこに人件費・物流費・円安が重なった構図です。9月の調査では、値上げ全体のうち約27.8%が「中東発インフレ」を要因に挙げていました。つまり、単月の品目数が減っても、コスト増の圧力そのものは続いているということです。
家計への負担という点では、同じ11月に届く請求から電気代の補助終了による値上がりも重なります。具体的な金額は、下の「電気代も11月の請求から上がる」で関西電力の公表値をもとに整理しています。
11月の値上げは調味料が最多|分野別の内訳
帝国データバンクの2026年10月調査では、11月に値上げされる1,469品目の分野別の内訳も出ています。10月は酒類・飲料が1,399品目で最多でしたが、11月は調味料が644品目で最多になります。
調味料: 644品目(約44%)
11月の値上げ全体の4割超を占める最大の分野。10月単月(820品目)に続いて、調味料の値上げが続きます
酒類・飲料: 417品目(約28%)
10月単月(1,399品目)からは大きく減りますが、飲料は11月も改定が相次ぎます
加工食品: 275品目(約19%)
10月単月は668品目。11月は半数以下に減ります
菓子: 133品目(約9%)
10月単月は165品目です
味の素の価格改定
調味料では味の素も価格改定を発表しています。うま味調味料やスープなど全39品種が対象で、改定率は約5〜15%です。時期は商品区分で分かれ、EC向けの2品種は11月1日納品分から、家庭用の37品種は12月1日納品分からです。家庭用の店頭価格が変わるのは12月以降のため、11月中にまとめて動く必要はありません。
分野別の年間累計と値上げの理由
帝国データバンクの2026年10月調査では、年間(1〜12月判明分)の値上げ品目数を食品分野別に集計しています。値上げが「どこに集中しているか」を知ると、家計への影響が大きい分野を絞り込めます。
加工食品: 6,961品目
冷凍食品やパック米飯など。前年実績(4,791品目)を4割超上回る
調味料: 6,250品目
10月単月では820品目。マヨネーズ・しょうゆ・たれ類が中心
酒類・飲料: 3,309品目
10月単月は1,399品目で全分野最多(最多になるのは2025年10月以来1年ぶり)。酒税改定の影響を受けた発泡酒・第三のビール類や焼酎、清涼飲料水が対象
菓子: 1,390品目
11月は大塚製薬のカロリーメイト・ソイジョイが2桁の値上げ
値上げの理由(複数回答のため合計は100%を超える)は、原材料高が91.3%、電気代などのエネルギーが63.8%、中東情勢が27.8%、円安が8.1%でした。7月以降に判明した値上げが年間全体の約7割を占め、10月は3,153品目で2カ月連続の3,000品目超(2023年6〜7月以来、3年3カ月ぶり)。同社は2027年にかけても断続的な値上げが続くと見通しています。
電気代も11月の請求から上がる|食品値上げと重なる家計負担
食品の値上げと同じタイミングで、電気料金の国の支援が終わります。関西電力が2026年9月29日に公表した「2026年11月分電気料金の燃料費調整等」によると、2026年10月分料金(9月ご使用分)は1kWhあたり3.5円の料金支援策が適用された単価でしたが、11月分(10月ご使用分)からはこの支援が外れます。
関西電力・従量電灯A・月260kWhのモデル(公表値)
2026年10月分料金 6,933円 → 11月分料金 8,251円(差額+1,318円)
差額1,318円の内訳(同社の注記より)
10月分の料金支援額910円(260kWh×3.5円)がなくなる分と、2026年11月1日からの託送供給約款等の変更に伴う電気料金見直し額408円を含む
つまり1,318円のうち910円は「補助の終了」、408円は「11月1日からの料金見直し」です。算定条件は口座振替割引55円、再生可能エネルギー発電促進賦課金1,086円、消費税等相当額込みとされています。
食品値上げとあわせるといくら増える?
電気の増加額は使用量に比例します。支援単価3.5円/kWhがなくなる分だけを単純計算すると、月200kWhで700円、260kWhで910円、400kWhで1,400円です(託送料金見直し分などは含まない概算で、実際の請求額は電力会社・契約プランで変わります)。月260kWhの世帯なら、電気だけで食品値上げの1品あたりの差額(例: カロリーメイト1箱で税抜30円)よりはるかに大きな固定的な負担増になります。食品のまとめ買いで数十〜数百円を浮かせる前に、まず契約アンペア・プランの見直しと待機電力の削減を検討する価値があります。
注意点として、上の金額は関西電力エリアのモデルケースの公表値です。他の大手電力も支援分が外れて同様に上がる見通しですが、金額は地域・プラン・使用量で異なるため、お使いの電力会社の「燃料費調整等のお知らせ」で確認してください。冬の補助再開の有無は電気ガス代の冬の補助金2026で整理しています。
暖房の灯油代はいくら?11月の家計に響く冬支度の目安
食品や電気と違い、灯油は「11月から値上げ」と決まった改定日があるわけではなく、給油所ごとの店頭価格が毎週動きます。ただ、暖房を使い始める11月は出費が増える時期なので、現在の水準を押さえておくと冬の家計を見通しやすくなります。
全国平均(店頭・18L・税込) 2,563円
資源エネルギー庁の石油製品価格調査を集計したデータで、2026年10月13日時点の値です。9月28日は2,538円、10月5日は2,553円で、3週間で25円上がりました。
直近の振れ幅 2,173円〜2,774円
統計期間(2025年5月19日〜2026年10月13日)の最高は2026年3月16日の2,774円、最低は2026年1月19日の2,173円です。同じ冬の間でも数百円動いています。
月4缶(72L)使う場合の単純計算 約10,252円
2,563円×4缶です。使用量は住まいの地域や暖房方式で大きく変わるため、あくまで目安の計算です。灯油は配達のほうが店頭より高い傾向があり、9月28日時点の全国平均は配達2,721円・店頭2,538円でした(エネカルテ調べ)。
向かないケース・注意点
灯油は価格が上下するため、「値上がり前にタンクを満タンにする」判断は外れることがあります。実際、2026年1月の最安値(2,173円)と3月の最高値(2,774円)の差は約600円ありました。置き場所に限りがある家庭は、買い置きより配達・店頭の価格を毎週見比べるほうが現実的です。暖房の使用量そのものは天候次第で、今冬の見通しは暖冬2026の予想と寒波への備えで整理しています。
価格の最新値はoil-stat.com(灯油・店頭販売価格・全国平均)で毎週確認できます。
買いだめは得?公式の新旧価格で試算
値上げ前の先取りが得かどうかは「差額×消費量」と「置き場所・賞味期限のリスク」で決まります。公式発表の新旧価格(いずれも税抜)から、実際の差額を試算します。
カロリーメイト ブロック4本入り: 220円→250円
1箱あたり+30円。月2箱食べる人が半年分(12箱)を先取りして360円の差
ソイジョイ1本入り: 125円→145円
1本あたり+20円。週5本食べる人が半年分(約130本)を先取りして約2,600円の差
伊右衛門2L: 460円→490円(サントリー)
1本あたり+30円。週2本飲む人が半年分(約52本)を先取りして約1,560円の差
クラフトボス ブラック500ml: 240円→260円(サントリー)
1本あたり+20円。毎日1本飲む人が半年分(約180本)を先取りして約3,600円の差
日常的に必ず消費する定番品なら、半年分の先取りで1,000〜3,000円台の節約になります。一方で、飲料の箱買いは重さと置き場所のコストが大きく、バランス栄養食やソイジョイは賞味期限の表示確認が欠かせません。
先取りが向かないケース
消費ペースが読めない人、収納スペースがない人、賞味期限が短い商品は、先取りで余らせると差額(数十円)より廃棄のほうが高くつきます。ピジョンの哺乳びんなどベビー用品は、使う本数が子どもの月齢や母乳・ミルクの進み方で変わるため、「必要になりそうな分だけ」にとどめるのが現実的です。SNSでもピジョンの値上げ前に買うものを選んでいる声が目立ちますが、まとめ買いの量は慎重に見積もる必要があります。
また「納品分から」「出荷分から」は卸・メーカー側の基準で、店頭では旧価格の在庫が残る間は新価格に切り替わらないこともあります。逆に切り替わったあとは旧価格で買えないため、先取りするなら10月中の購入が確実です。
牛乳・納豆は11月に値上げする?公式発表で確認
値上げまとめサイトの一部は、牛乳(+10〜15%)や納豆(+20%)を「11月の値上げ」として掲載しています。ただし、メーカー公式の発表を確認すると、どちらも11月より前に改定が済んでいます。いまから11月に向けて慌てて買い足す必要はありません。
牛乳は森永乳業が8月、雪印メグミルクが9月に改定済み
森永乳業
2026年8月1日出荷分から。牛乳類2品が対象で、改定率は3.1〜11.4%、改定額は10〜25円(2026年6月30日発表)。詳細は森永乳業の公式発表で確認できます。
雪印メグミルク
2026年9月1日から。牛乳販売店チャネルの牛乳・色物乳飲料6品がメーカー出荷価格で4.2〜10.3%、市販用の乳飲料・発酵乳など57品が2.1〜8.7%、バター・チーズなどの乳食品75品が1.8〜10.0%(2026年7月30日発表)。詳細は雪印メグミルクの公式発表で確認できます。
改定率はメーカー出荷価格ベースのため、店頭価格の上がり幅は小売店ごとに異なります。11月に牛乳の値札が変わって見えるとしても、それは8〜9月の改定が店頭に反映された結果である可能性が高く、11月から新たに始まる値上げとは限りません。
納豆は6月に改定済み
納豆はタカノフーズ(おかめ納豆)が2026年6月から全商品を約15%、ミツカンも同じ6月から19品目を最大20%値上げすると、5月に報じられています(ライブドアニュースの報道)。集計サイトの「納豆+20%」は、このミツカンの最大改定率と同じ水準で、11月の新規改定を示す公式発表は確認できませんでした。
この確認から分かる使い方
牛乳・納豆のような日配品は賞味期限が短く、そもそも買いだめに向きません。11月に備えるなら、上で整理した飲料・コーヒー・菓子・ベビー用品のうち、保存がきく定番品だけに絞るほうが無駄がありません。なお、集計サイトの予測値と公式発表がズレる点は、前の見出し「集計サイトの『予測値』は公式の改定率とズレることがある」でも触れています。
今すぐできる家計防衛3ステップ
ステップ1|対象品を1回だけ棚卸し
冷蔵庫・ストック棚を見て、上のブランド一覧に入っている定番品(飲料・コーヒー・おやつ・ベビーフード)をチェック。値上げ対象で保存が効くものだけ、10月中に必要量を先取りします。
ステップ2|PB(プライベートブランド)へ一部置き換え
毎日消費する飲料・調味料・加工食品は、スーパーやドラッグストアのPBに置き換えるだけで1点あたり数十円下がります。値上げ率7%を丸ごと相殺できるケースも珍しくありません。味に納得できるものだけ、定番から順に切り替えるのがコツです。
ステップ3|ポイント還元デーに集約
ドラッグストアやネットスーパーの高還元日(各種PAYの自治体還元・カード特典日)に買い物を寄せると、値上げ分を還元で取り返せます。「安い日にまとめる」だけで、単価アップの体感はかなり和らぎます。
Xでの反応
「カロリーメイトの値上げ後は税込270円になるみたい。気軽に買えない値段になってきた」
— Xユーザー (2026-10-02)
「ピジョンの値上げに伴って、哺乳瓶を何本買えばいいか準備を始めた」
— Xユーザー (2026-10-03)
「食品値上げと電気代補助の終了が重なる秋、実質賃金がまた気になる」
— Xユーザー(2026-09-10)
「値上げは仕方ないと分かっていても、毎月じわじわ効いてくる」
— Xユーザー(2026-09-10)
「よく買う定番が1個ずつ値上げ。気づいたらレジの合計が増えてる」
— Xユーザー(2026-09-08)
まとめ
2026年11月の食品値上げは1,469品目(帝国データバンク確定値)と、9〜10月のピークからは減るものの、前年同月の約10倍という異例の規模です。飲料・カロリーメイト・ベビー用品など一部は2桁前後の改定で、対象家庭には避けにくい支出です。年間累計は20,187品目・2年連続の2万品目超えという歴史的な規模で、単月が減ってもコスト増の圧力は続いています。保存が効く定番品だけを値上げ前に先取りし、PBへの置き換えと高還元日への集約で、値上げ分を実質的に取り返しましょう。改定率や開始日は各メーカーの発表で変わる場合があるため、購入前に公式リリースで最新情報を確認してください。
(2026年9月11日 公開 / 2026年10月11日更新)
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参考・出典
- うま味調味料、スープなど価格改定 味の素(食品新聞)
- UCC上島珈琲「家庭用飲料製品の価格改定について」(2026年7月9日)
- ネスレ日本、ボトルコーヒー4品を11月から価格改定(酒類食品経済新聞)
- 大塚製薬「一部製品の価格改定に関するお知らせ」(2026年7月23日)
- 明治「価格改定のお知らせ」(2026年8月18日)
- カルビー「価格改定に関するお知らせ」(2026年6月26日)
- 日清シスコ「ごろグラ」「ココナッツサブレ」「エースコイン」の価格改定に関するお知らせ(2026年7月17日)
- アサヒ飲料「商品の価格改定に関するお知らせ」
- 伊藤園「製品の価格改定に関するお知らせ」
- アサヒグループ食品「一部商品の価格改定に関するお知らせ」(2026年7月7日)
- 時事通信「ベビーフード75品値上げ」
- 時事通信「ピジョン、哺乳瓶値上げ」
- 食品産業新聞「サントリーBF、11月1日から131品を価格改定」
- 帝国データバンク「食品主要195社」価格改定動向調査(2026年10月)
- 帝国データバンク「食品主要195社」価格改定動向調査(2026年9月)
- 関西電力「2026年11月分電気料金の燃料費調整等」(2026年9月29日)
- 資源エネルギー庁 石油製品価格調査(oil-stat.com掲載・灯油店頭価格)
- nippon.com|9月の食品値上げ4923品目

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