みらいエコ住宅2026事業|最大125万円補助の対象と申請方法

(2026年8月3日 公開)

国土交通省・経済産業省・環境省が連携して実施する住宅の省エネ化支援事業「みらいエコ住宅2026事業」の対象条件・補助額・申請方法をまとめた。新築住宅は住宅タイプに応じて最大125万円、リフォームは最大100万円の補助が受けられる制度で、注文住宅の新築は2026年3月31日から、リフォームは2026年6月30日から交付申請の受付が始まっている。予算上限に達し次第受付が終了するため、検討中の人は早めに条件を確認しておきたい。

2026年9月3日更新
住宅省エネ2026キャンペーン各事業の予算消化率(公式サイト発表・直近時点)は、みらいエコ住宅2026事業がGX志向型住宅54%・長期優良住宅/ZEH水準住宅27%、給湯省エネ2026事業41%、先進的窓リノベ2026事業21%、賃貸集合給湯省エネ2026事業39%。特に先進的窓リノベ2026事業は予約申請の締切が2026年11月16日(または予算上限に達し次第終了)と定められており、リフォームで窓の断熱改修を検討している場合は工事の相談・契約を含め逆算して早めに動く必要がある。
みらいエコ住宅2026事業の公式タイトル画像

画像出典: みらいエコ住宅2026事業公式サイト




みらいエコ住宅2026事業とは

みらいエコ住宅2026事業は、2050年のカーボンニュートラル実現に向けて、省エネ性能の高い新築住宅の取得や、既存住宅の断熱改修を支援する国の補助金事業。国土交通省・環境省が共同で運営し、対象は大きく分けて「新築(GX志向型住宅・長期優良住宅・ZEH水準住宅)」と「リフォーム(断熱改修)」の2本柱になっている。

予算規模は、長期優良住宅・ZEH水準住宅分が1,450億円(国土交通省)、GX志向型住宅分が750億円(環境省)、リフォーム分が300億円(国土交通省)。合計2,500億円規模の大型事業で、先進的窓リノベ2026事業や給湯省エネ2026事業と並ぶ住宅省エネ2026キャンペーンの構成事業のひとつにあたる。いずれも予算上限に達した時点で交付申請の受付が終了するため、着工・契約のタイミングによっては「申請したくてもできない」事態も起こりうる。




対象になるのは?新築とリフォームの条件

新築住宅の対象条件

新築で対象になるのは「GX志向型住宅」「長期優良住宅」「ZEH水準住宅」の3タイプ。共通条件として床面積50平方メートル以上240平方メートル以下であることが必要で、一部の地域に立地する住宅は対象外(立地等除外)となる。工事は2025年11月28日以降に基礎工事(根切り工事または基礎杭打ち工事)に着手したものが対象だ。

長期優良住宅・ZEH水準住宅は対象者を限定

長期優良住宅・ZEH水準住宅(賃貸住宅を除く)は、補助対象者が「子育て世帯」または「若者夫婦世帯」の場合に限られる。子は令和7年4月1日時点で18歳未満、若者は令和7年4月1日時点で39歳以下が基準(2026年3月末までに工事着手する場合は基準日が1年前倒しになる緩和措置あり)。GX志向型住宅にはこの世帯要件はない。

GX志向型住宅は協力表明事業者のみ

GX志向型住宅は、建築事業者が「担い手確保に向けた取組推進の表明」を行っていることが条件。戸建住宅については、登録事業者ごとの交付申請戸数の上限が原則300戸/月(通常枠)で、高度なGX推進に寄与する住戸はさらに300戸/月(別枠)を追加申請できる。

賃貸住宅は補助対象戸数が50%

長期優良住宅・ZEH水準住宅の賃貸住宅新築の場合、補助対象になるのは要件を満たす賃貸戸数の50%。事務手続きの簡素化のため、補助額は長期優良住宅が1〜4地域40万円/戸・5〜8地域37.5万円/戸、ZEH水準住宅が1〜4地域20万円/戸・5〜8地域17.5万円/戸と、戸建より低い金額が設定されている。

リフォームの対象条件

リフォームで対象になるのは、平成28年12月31日以前に新築されたことが登記事項証明書で確認できる住宅(平成29年以降の新築でも平成11年基準の省エネ性能を満たさないと証明できれば対象になる)。必須工事は「開口部の断熱改修」+「躯体の断熱改修」を組み合わせる省エネ改修、または開口部と躯体の断熱改修のみの簡易改修のいずれか。対象工事は2025年11月28日以降に着手したものに限られる。

みらいエコ住宅2026事業リフォームの工事要件と組み合わせパターン一覧表

画像出典: みらいエコ住宅2026事業公式サイト(リフォーム工事要件・組み合わせパターン表)

工事の組み合わせは、新築時期(平成3年以前/平成4年〜28年)と改修する開口部の性能区分(P・S・A・B・C)によってパターンA〜Hに分かれ、性能区分が低いほど躯体断熱の改修部位数を増やす必要がある。加えて高効率給湯器または高効率エアコンの設置(特定エコ住宅設備の設置)を組み合わせることで補助額が上乗せされる仕組みだ。詳細な組み合わせは工事を依頼する登録事業者に確認するのが確実。

補助額はいくら?新築・リフォームの金額シミュレーション

補助額は住宅タイプと「地域区分」(建築物省エネ法に基づく1〜8の区分。寒冷な地域ほど番号が小さい)によって変わる。新築3タイプの補助額は以下の通り(建替除却を伴う場合はさらに20万円/戸が加算される)。

GX志向型住宅

1〜4地域(寒冷地): 125万円/戸
5〜8地域: 110万円/戸

長期優良住宅

1〜4地域: 80万円/戸
5〜8地域: 75万円/戸

ZEH水準住宅

1〜4地域: 40万円/戸
5〜8地域: 35万円/戸

リフォームの補助額上限は、新築時期と断熱改修の水準(義務基準相当/次世代基準相当)によって次のように決まる。

平成3年以前に新築された住宅

義務基準相当の改修: 上限100万円
次世代基準相当の改修: 上限50万円

平成4年〜28年に新築された住宅

義務基準相当の改修: 上限80万円
次世代基準相当の改修: 上限40万円

なお、1つの交付申請で申請する補助額の合計が5万円以上であることが条件(先進的窓リノベ2026事業・給湯省エネ2026事業・賃貸集合給湯省エネ2026事業など他の構成事業ですでに交付決定を受けている場合は、下限が2万円以上に緩和される)。

申請方法は?登録事業者経由の手続きの流れ

みらいエコ住宅2026事業の大きな特徴は、補助対象者(住宅の建築主・購入者・リフォーム発注者)本人が直接補助金を申請することはできないという点。手続きはすべて「みらいエコ住宅事業者」として登録した施工会社・販売会社が代行する仕組みになっている。

みらいエコ住宅2026事業の補助金・税制・融資について案内バナー

画像出典: みらいエコ住宅2026事業公式サイト

申請の流れ(ステップ形式)

STEP1 登録事業者を探す・契約する

「みらいエコ住宅事業者」として登録済みの工務店・ハウスメーカー・リフォーム会社に依頼する。公式サイトの事業者検索から、対応可能な事業者を探せる。

STEP2 還元方法を事前に合意する

補助金の還元方法は「契約代金(最終支払分)への充当」または「現金での支払い」のいずれか。契約前に事業者とどちらの方法にするか合意しておく。

STEP3 工事着手・登録事業者が交付申請

対象工事(新築は基礎工事、リフォームは改修工事)の着手後、登録事業者が交付申請(必要に応じて予約申請)を行う。

STEP4 補助金交付・還元を受け取る

交付決定後、登録事業者が受け取った補助金を、事前に合意した方法で還元する。現金での支払いを選んだ場合、事業者は補助金交付から遅くとも2ヶ月以内に還元を完了することが義務付けられている。

STEP5 完了報告

工事完了後、登録事業者が完了報告を行う。戸建住宅の場合、報告期限は交付決定から2027年7月31日まで(共同住宅は階数に応じて2028年4月30日または2029年2月28日まで)。




いつまで申請できる?交付申請期間と予算上限の注意

交付申請の受付開始日は住宅タイプによって異なる。事業者登録は新築・リフォームとも2026年3月10日から始まっており、施主向けの交付申請受付は下記の通り。

新築(注文住宅)

交付申請(予約含む)受付開始: 2026年3月31日〜
交付申請締切: 遅くとも2026年12月31日まで
ZEH水準住宅のみ締切: 遅くとも2026年9月30日まで

新築分譲住宅の購入・賃貸住宅の新築

交付申請(予約含む)受付開始: 2026年5月13日〜
交付申請締切: 遅くとも2026年12月31日まで

リフォーム

交付申請受付開始: 2026年6月30日〜
交付申請締切: 遅くとも2026年12月31日まで

いずれも「予算上限に達した場合は当該時点まで」という条件がついており、公式サイトも複数箇所で早めの申請を呼びかけている。特にZEH水準住宅の注文住宅は交付申請の締切が2026年9月30日、予約の締切はさらに早い2026年8月17日とされており、他の住宅タイプより先に受付が終わる可能性が高い。契約・着工のスケジュールに余裕を持たせておきたい。

併用できる制度と注意点・落とし穴

国の他事業・自治体独自の補助金と併用できる

みらいエコ住宅2026事業は、同じ住宅省エネ2026キャンペーンの構成事業である先進的窓リノベ2026事業や給湯省エネ2026事業と、それぞれ対象工事が重複しない範囲で併用できる。また、東京都の「東京ゼロエミ住宅」のように自治体が独自に用意している住宅省エネ補助金とも、原則としてダブル受給(併用)が可能とされている。国と自治体それぞれの制度を組み合わせられるかどうかは、依頼する登録事業者や自治体の窓口に個別に確認するのが確実だ。

よくある落とし穴

工事着手日が2025年11月28日より前だと対象外

新築は基礎工事、リフォームは対象工事の着手が2025年11月28日以降であることが条件。既に着工済みの工事は原則として対象にならない。

登録事業者以外に依頼すると申請できない

補助金の交付申請は登録事業者しか行えないため、依頼先の工務店・リフォーム会社が「みらいエコ住宅事業者」に登録済みかどうかを契約前に必ず確認する必要がある。

長期優良・ZEH水準は世帯要件を満たさないと対象外

長期優良住宅・ZEH水準住宅(賃貸住宅を除く)は子育て世帯または若者夫婦世帯限定。該当しない世帯がこの2タイプを選ぶ場合、みらいエコ住宅2026事業の補助は受けられない点に注意したい。

Xでの反応

制度の発表を受けて、X(旧Twitter)では不動産会社やファイナンシャルプランナーからの発信が目立つ。

「新築で最大125万円の補助金。省エネ基準の義務化で寒冷地は高断熱が必須に。みらいエコ住宅2026でおトクに家づくり。ZEH水準住宅は9月末が締切」

— 不動産会社アカウント(2026-08-01)

「住宅購入時に絶対使うべき補助金・助成金まとめ。国の補助金(みらいエコ住宅等)は最大80万〜125万円、自治体の補助金は最大240万円。国と自治体の補助金はダブル受給OK」

— ファイナンシャルプランナーアカウント(2026-08-02)

「先進的窓リノベ&みらいエコ2026事業リフォーム補助金制度。2025年11月28日契約分から、リフォームするなら今がお得。最大100万円の補助金で理想の住まいを」

— リフォーム会社アカウント(2026-08-02)

いずれの投稿にも共通するのは「金額の大きさ」と「他の補助金との併用可否」への関心の高さ。特に自治体独自の補助金との併用については、地域によって条件が異なるため個別確認が欠かせない。

よくある質問

Q. みらいエコ住宅2026事業は誰でも申請できますか?

補助対象者本人が直接申請することはできず、「みらいエコ住宅事業者」として登録した工務店・ハウスメーカー・リフォーム会社が代理で交付申請を行います。まずは登録事業者に依頼することが前提です。

Q. 新築の補助額はいくらですか?

住宅タイプと地域区分によって異なります。GX志向型住宅は1〜4地域125万円/戸・5〜8地域110万円/戸、長期優良住宅は1〜4地域80万円/戸・5〜8地域75万円/戸、ZEH水準住宅は1〜4地域40万円/戸・5〜8地域35万円/戸です。

Q. リフォームの補助額はいくらですか?

住宅の新築時期と断熱改修の水準によって上限額が変わります。平成3年以前に新築された住宅の義務基準相当の改修で上限100万円、平成4年〜28年に新築された住宅の義務基準相当の改修で上限80万円です。次世代基準相当の改修の場合はそれぞれ上限50万円・40万円になります。

Q. いつまでに申請すればいいですか?

交付申請は遅くとも2026年12月31日までですが、予算上限に達した時点で受付が終了します。特に注文住宅の新築(ZEH水準住宅のみ)は交付申請締切が2026年9月30日、予約締切は2026年8月17日と早めに設定されています。

Q. 長期優良住宅やZEH水準住宅は誰でも対象になりますか?

賃貸住宅を除き、長期優良住宅とZEH水準住宅は補助対象者が子育て世帯または若者夫婦世帯の場合に限られます。子は令和7年4月1日時点で18歳未満、若者は令和7年4月1日時点で39歳以下が基準です(工事着手時期によって基準日の緩和措置があります)。GX志向型住宅にはこの世帯要件はありません。

Q. 他の補助金と併用できますか?

先進的窓リノベ2026事業や給湯省エネ2026事業など同じ住宅省エネ2026キャンペーンの構成事業とは、対象工事が重複しない範囲で併用できます。自治体独自の住宅省エネ補助金とも原則併用可能とされていますが、条件は自治体ごとに異なるため依頼先の事業者や自治体窓口への確認が必要です。

Q. 中古住宅を購入してすぐリフォームする場合も対象ですか?

平成28年12月31日以前に新築された住宅であることが登記事項証明書で確認でき、対象工事に2025年11月28日以降に着手していれば、リフォーム部分の補助対象になり得ます。詳細な適合条件は登録事業者に確認してください。




まとめ

みらいエコ住宅2026事業は、新築(GX志向型住宅・長期優良住宅・ZEH水準住宅)で最大125万円、リフォームで最大100万円の補助が受けられる大型の住宅省エネ補助金。個人が直接申請することはできず、必ず「みらいエコ住宅事業者」として登録した工務店・リフォーム会社を通じて手続きする必要がある。交付申請は遅くとも2026年12月31日までだが、予算上限に達し次第終了するため、特にZEH水準住宅の注文住宅は9月末という早めの締切に注意したい。先進的窓リノベ2026事業や自治体独自の補助金との併用も視野に、早めに登録事業者へ相談することをおすすめする。最終的な対象条件・金額は公式サイトまたは登録事業者で必ず確認してほしい。

あわせて読みたい

参考・出典





コメント

“みらいエコ住宅2026事業|最大125万円補助の対象と申請方法” への2件のフィードバック

  1. […] あわせて読みたい: みらいエコ住宅2026事業|最大125万円補助の対象と申請方法 […]

  2. […] みらいエコ住宅2026事業|最大125万円補助の対象と申請方法 […]

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です