【インフルエンザ予防接種】政令市の助成比較|高齢者の自己負担

65歳以上のインフルエンザ予防接種は、国の定期接種として公費の助成があります。ただし、窓口で払う金額は市ごとに決まっていて、政令指定都市20市のなかでも1,400円から2,300円まで差があります(京都市の75歳以上は1,000円)。接種できる期間や、市民税非課税世帯の扱いも違います。この記事では、20市の令和8年度(2026-27)の情報を、自己負担額・期間・非課税世帯の3点で並べて比較します。

結論(11月4日時点)
・自己負担は1,500円が9市でいちばん多く、最安は札幌市の1,400円、最高は横浜市と川崎市の2,300円です。京都市だけは75歳以上が1,000円、74歳以下が1,500円です。
・接種期間は、横浜市が12月31日まで、新潟市・北九州市・福岡市が3月31日まで、残りの16市は1月31日までです。
・市民税非課税世帯は、16市が無料、千葉市と岡山市が900円、新潟市と京都市は無料になりません。
・夫婦2人で受けると、札幌市は2,800円、横浜市・川崎市は4,600円で、差は1,800円です。

公開日: 2026年11月4日 / 対象: 令和8年度(2026-27シーズン)の65歳以上の定期接種

政令指定都市20市の高齢者インフルエンザ予防接種の自己負担額 最安1,400円から最高2,300円 令和8年度
当サイト作成の図表(出典: 各市の公式ページ・令和8年度)




目次

  • 1. 自己負担額を価格帯で比較
  • 2. 接種できる期間の違い
  • 3. 市民税非課税世帯の扱い
  • 4. 夫婦2人で受けたときの窓口負担
  • 5. 20市の一覧(市ごとの条件)
  • 6. 損をしやすい落とし穴
  • 7. 65歳未満・子ども・健保組合の補助
  • 8. この記事が向かない人
  • 9. まとめ
  • 参考・出典




1. 自己負担額を価格帯で比較

20市の自己負担額(非課税世帯などの免除を受ける前の金額)を、価格帯ごとに並べました。

政令指定都市20市の高齢者インフルエンザ予防接種 自己負担額の価格帯別一覧 1,400円から2,300円
当サイト作成の図表(出典: 各市の公式ページ・令和8年度)
  • 1,000円: 京都市(75歳以上のみ。74歳以下は1,500円)
  • 1,400円: 札幌市
  • 1,500円: 仙台市・相模原市・名古屋市・大阪市・堺市・神戸市・北九州市・福岡市・熊本市の9市
  • 1,600円: さいたま市・浜松市・広島市
  • 1,650円: 新潟市・静岡市
  • 1,800円: 千葉市・岡山市
  • 2,300円: 横浜市・川崎市

いちばん高い横浜市・川崎市と、札幌市の差は900円です。接種費用が高い市でも、期間や非課税世帯の扱いで有利になる場合があるので、金額だけでは決められません。

2. 接種できる期間の違い

政令指定都市20市の高齢者インフルエンザ予防接種の接種期間 横浜は12月末 新潟北九州福岡は3月末
当サイト作成の図表(出典: 各市の公式ページ・令和8年度)
いちばん早く終わるのは横浜市(12月31日まで)
9月下旬に始まり、12月末で終わります。年明けに受けようと考えている人は、期間が過ぎないよう注意が必要です。
3月31日まで受けられるのは、新潟市・北九州市・福岡市
10月1日に始まり、ほかの市より2か月長く続きます。
残りの16市は1月31日まで
9月に始まる市(さいたま市、名古屋市の準備済みの医療機関、堺市、川崎市、相模原市)と、10月1日に始まる市(札幌市、仙台市、千葉市、静岡市、浜松市、京都市、大阪市、神戸市、広島市、岡山市)があります。熊本市は令和9年1月までです。

流行の動きは年によって違います。早めの接種を考える人は、インフルエンザ全国流行入り|異例の早さの理由と今できる対策も参考になります。

3. 市民税非課税世帯の扱い

政令指定都市20市のインフルエンザ予防接種 市民税非課税世帯の扱い 無料16市 900円2市 無料にならない2市
当サイト作成の図表(出典: 各市の公式ページ・令和8年度)
無料になる市(16市)
札幌・仙台・さいたま・横浜・川崎・相模原・静岡・浜松・名古屋・大阪・堺・神戸・広島・北九州・福岡・熊本です。ほとんどの市で、証明書類の提示か申請が必要です。
900円に軽減される市(2市)
千葉市は、非課税世帯で介護保険料が1〜3段階の人が対象です。岡山市は、事前に助成券を申請した非課税世帯の人が対象です。
無料にならない市(2市)
新潟市と京都市です。無料になるのは、生活保護と中国残留邦人等の支援給付を受けている人です。

広島市は、市民税の所得割が非課税の世帯が対象です。名称が似ていても、条件の細かい違いは市ごとにあるので、一覧の公式ページで、ご自身の世帯が当てはまるかを確認してください。

4. 夫婦2人で受けたときの窓口負担

ふたりとも65歳以上で、非課税世帯の免除を受けない場合の、窓口で払う合計です。

  • 札幌市: 1,400円×2人=2,800円
  • 1,500円の9市(仙台、相模原、名古屋、大阪、堺、神戸、北九州、福岡、熊本): 3,000円
  • さいたま市・浜松市・広島市: 3,200円
  • 新潟市・静岡市: 3,300円
  • 千葉市・岡山市: 3,600円
  • 横浜市・川崎市: 4,600円
  • 京都市(ふたりとも75歳以上): 2,000円

札幌市と横浜市・川崎市の差は、夫婦で1,800円です。住んでいる市は選べないことが多いので、ここでは目安として見てください。京都市は、年齢で金額が分かれる点が特徴です。夫婦で年齢が違うと、74歳以下の人は1,500円になります。




5. 20市の一覧(市ごとの条件)

金額と期間は、各市の公式ページに載っている令和8年度の情報です。対象は、いずれも65歳以上の人が中心です。60〜64歳で、心臓・腎臓・呼吸器の機能やヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に障がいがある人(身体障害者手帳1級相当)も対象にしている市があります。

札幌市: 1,400円
接種期間は10月1日〜1月31日です。市民税非課税世帯は無料です。
札幌市の公式ページ
仙台市: 1,500円
接種期間は10月1日〜1月31日です。生活保護世帯と市民税非課税世帯は無料です。介護保険料の決定通知書の提示か、申請が必要です。
仙台市の公式ページ
さいたま市: 1,600円
接種期間は9月〜1月31日です。市民税非課税世帯は無料です。
さいたま市の公式ページ
千葉市: 1,800円
接種期間は10月1日〜1月31日です。非課税世帯で介護保険料が1〜3段階の人は900円、生活保護世帯は無料です。
千葉市の公式ページ
横浜市: 2,300円
接種期間は9月下旬〜12月31日です。市民税非課税世帯は無料です。期間が12月末で終わります。
横浜市の公式ページ
川崎市: 2,300円
接種期間は9月24日〜1月31日です。非課税世帯と生活保護世帯は、証明書類を示すと無料です。
川崎市の公式ページ
相模原市: 1,500円
接種期間は9月25日〜1月31日です。市民税非課税世帯は無料です。
相模原市の公式ページ
新潟市: 1,650円
接種期間は10月1日〜3月31日です。無料になるのは、生活保護と中国残留邦人等の支援給付を受けている人です。非課税世帯でも無料にはなりません。
新潟市の公式ページ
静岡市: 1,650円
接種期間は10月1日〜1月31日です。市民税非課税世帯は無料です。
静岡市の公式ページ
浜松市: 1,600円
接種期間は10月1日〜1月31日です。市民税非課税世帯は無料です。
浜松市の公式ページ
名古屋市: 1,500円
接種期間は10月1日〜1月31日(準備ができた医療機関は9月17日から)です。生活保護世帯、市民税非課税世帯、中国残留邦人等の支援給付を受けている人は、証明書類の提示で無料です。
名古屋市の公式ページ
京都市: 75歳以上は1,000円、74歳以下は1,500円
接種期間は10月1日〜1月31日です。無料になるのは、生活保護と中国残留邦人等の支援給付を受けている人です。非課税世帯でも無料にはなりません。
京都市の公式ページ
大阪市: 1,500円
接種期間は10月1日〜1月31日です。生活保護受給者、市民税非課税世帯などは無料です。確認できる書類の提示を求められます。公費の対象は1シーズンに1回です。
大阪市の公式ページ
堺市: 1,500円
接種期間は9月24日〜1月31日です。令和8年度の市民税非課税世帯、生活保護世帯などは免除されます。
堺市の公式ページ
神戸市: 1,500円
接種期間は10月1日〜1月31日です。生活保護世帯、市民税非課税世帯、公害医療手帳をお持ちの人、中国残留邦人等の支援給付を受けている人は無料です。
神戸市の公式ページ
岡山市: 1,800円
接種期間は10月1日〜1月31日です。非課税世帯は、事前に助成券を申請すると900円になります。生活保護世帯は無料券で無料です。
岡山市の公式ページ
広島市: 1,600円
接種期間は10月1日〜1月31日です。生活保護世帯と市民税の所得割が非課税の世帯は免除されます。証明書類を医療機関に示します。
広島市の公式ページ
北九州市: 1,500円
接種期間は10月1日〜3月31日です。生活保護受給者と、世帯全員が市民税非課税の人は無料です。
北九州市の公式ページ
福岡市: 1,500円
接種期間は10月1日〜3月31日です。生活保護受給者や市県民税非課税世帯などは免除されます。確認書類の提示が必要です。
福岡市の公式ページ
熊本市: 1,500円
接種期間は10月〜令和9年1月です。生活保護世帯、中国残留邦人等の支援給付を受けている人、市民税非課税世帯は、書類の提示で無料です。
熊本市の公式ページ

6. 損をしやすい落とし穴

インフルエンザ予防接種 助成を受けるときの落とし穴 岡山の助成券事前申請 京都の事前証明書 横浜は12月末まで
当サイト作成の図表(出典: 各市の公式ページ・令和8年度)
岡山市の助成券は、事前に申請が必要
非課税世帯で900円にするには、助成券の申請が必要です。申請から交付まで2〜3週間かかるので、接種の予定日から逆算して早めに出します。申請は令和9年1月29日までです。
京都市の生活保護等の無料は、事前に証明書を取る
生活保護や中国残留邦人等の支援給付を受けている人は、接種の前に区役所・支所の保健福祉センターで証明書を取ります。後日提出しても、払った接種料金は還付されません。
市と契約していない医療機関は、全額自己負担
大阪市と堺市は、契約している医療機関以外での接種は全額自己負担と案内しています。堺市は、期間外の接種、対象者以外の接種、期間中の2回目以降の接種も全額自己負担です。
横浜市は12月31日で終わる
他の市と同じ感覚で、年明けに予約すると対象外になります。
市外の医療機関で受ける場合は、別の手続きがある
大阪市、堺市、神戸市、岡山市、北九州市、熊本市には、市外で接種する人向けの案内ページがあります。旅行先や帰省先で受ける予定があるときは、先に確認してください。

コロナワクチンや肺炎球菌ワクチンなど、ほかの定期接種の費用や、無料の条件は、高齢者の定期接種10月1日開始|インフル・コロナ費用と無料条件で整理しています。

7. 65歳未満・子ども・健保組合の補助

高齢者の定期接種とは別に、補助がある場合を2つ載せます。

名古屋市: 12歳・15歳・18歳は全額助成
令和8年度中に12歳、15歳、18歳になる人が対象で、12歳は2回、15歳と18歳は1回分を助成します。期間は令和8年10月1日〜令和9年1月31日です。
名古屋市の公式ページ
神戸市: 生後6か月〜12歳は1回2,000円を補助
窓口では、医療機関が決めた金額から2,000円を引いた額を払います。注射ワクチンの2回目は、世帯に18歳未満の子どもが2人以上いる場合のみ補助の対象です。期間は2026年10月1日〜2027年1月31日です。
神戸市の公式ページ
健保組合の例: TJKは1人1回2,300円まで補助
接種日にTJKの加入員(被保険者・被扶養者)である人が対象で、2026年10月1日〜2027年1月31日の接種分です。13歳未満で2回接種が必要な場合は2回分が補助されます。接種後にWEBで申請する場合の期限は2027年2月28日です。
TJKのお知らせ

流行の状況は、地域によって違います。お住まいの地域の動きは、東京都インフルエンザ流行開始|早い理由と今できる予防や、川崎市インフルエンザ8月流行なぜ早い?今できる対策まとめもご覧ください。

8. この記事が向かない人

  • 政令指定都市以外にお住まいの人は、市町村ごとに金額や期間が違うので、この表は目安にもなりません。
  • 65歳未満で、持病がない人は、定期接種の対象外です。全額自己負担の任意接種になります。
  • 健保組合などの補助の併用を知りたい人は、この記事では確認できていません。加入先に確認してください。
  • 金額や期間は、今後変わる可能性があります。




9. まとめ

・政令市20市の自己負担は、1,400円〜2,300円です(京都市の75歳以上は1,000円)。1,500円が9市でいちばん多いです。
・期間は、横浜市が12月31日まで、新潟市・北九州市・福岡市が3月31日まで、残りの16市は1月31日までです。
・市民税非課税世帯は、16市が無料、千葉市と岡山市が900円、新潟市と京都市は無料になりません。
・岡山市の助成券、京都市の事前証明書など、事前の手続きが必要な市があります。
・接種を予定する人は、住んでいる市の公式ページで、期間と条件を先に確認してください。

金額や期間は、各市の都合で変わる場合があります。最新の情報は、各市の公式ページでご確認ください。

参考・出典

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