西武の平良海馬投手(26)が、ポスティングシステムを利用したメジャーリーグ挑戦へ動き出しました。球団が10月30日に容認を発表し、本人は10月31日の取材で「11月1日に申請する見込み」と話しています。気になるのは契約額と移籍先ですが、米メディアの予想は総額3,000万ドルから1億ドルまで大きく割れています。この記事では、報じられた予想額と候補球団を報道元ごとに分けて整理し、いつ決まりそうか、西武に入る譲渡金はいくらかまでまとめました。(2026年11月1日 公開)
- 契約額の予想は総額3,000万〜1億ドル: ベースボール・アメリカは3年5,000万ドル(約78.9億円)、NBCスポーツは5年1億ドル(約157億円)と予想しています。
- 候補球団は確定していない: ジャイアンツ、ヤンキース、ブルージェイズ、アスレチックスなどの名前が報道で挙がっています。本人は「行きたい球団は全く無い」と話しています。
- 決着は11月中の可能性: 12月1日にMLBの労使協定が失効し、ロックアウトに入ると交渉も契約もできなくなるためです。
- 評価が割れる理由: 今季は12勝5敗、防御率1.36でしたが、身長173cmと先発での実績の少なさをリスクとみる声もあります。
写真: スポーツ報知(hochi.news)
契約額はいくらと予想されているか
作成: tinpanblog.com(スポーツ報知、日刊ゲンダイ、中日スポーツ、Full-Countなどの報道をもとに作成)
報じられた予想額を整理すると、総額で最も低いのが3年3,000万ドル(約47億円)規模、最も高いのが5年1億ドル(約157億円)です。差は3倍以上あり、数字だけを見ると別の選手の話のように見えます。
比較の物差しになるのが、昨オフに西武から移籍した今井達也投手です。報知は「3年総額最大6,300万ドル(約99億円)」、RONSPOが紹介した米メディアは「3年5,400万ドル(約85億3,000万円)」と書いており、同じ契約でも表記が分かれています。平良が今井を「やや下回る」とみるBAと、「上回る可能性がある」とみる米メディアの両方があるため、予想額に幅が出ているようです。
予想額の違いは、先発として評価するか、リリーフとして評価するかの差でもあります。先発なら年2,000万ドル前後、リリーフなら年1,000万ドル前後という分け方で見ると、各社の数字が理解しやすくなります。ただし、各社が前提を明示しているわけではないので、あくまで読み解く目安です。
移籍先の候補球団はどこか
作成: tinpanblog.com(スポーツ報知、日刊ゲンダイ、中日スポーツ、Full-Countなどの報道をもとに作成)
現時点で、特定の球団との合意や交渉が成立したという報道はありません。名前が挙がっているのは、スカウトが視察した、または補強ポイントに合うと報じられた球団です。
- 少なくとも15球団が調査: 米移籍情報サイトのトレード・ルーモアが10月17日に、サンフランシスコ・クロニクル記者の報道として伝えました(Full-Count)。
- ジャイアンツ: 先発と救援の両方で実績がある平良は、先発として調整が難航しても救援陣に入れられる柔軟性が評価されている、とされています。同紙は、ジャイアンツが山本由伸投手や佐々木朗希投手の争奪戦でドジャースに敗れてきた点にも触れています。
- ヤンキース: ニューヨーク・ポストが「関心を示す」と報じました。ただし先発ではなく、ブルペンの一員としての獲得を想定した内容です(東京スポーツ)。
- ブルージェイズ: ジャイアンツとともに獲得調査を終えていると、米メディアが伝えています(RONSPO)。
- アスレチックス、ロッキーズ、エンゼルス: 元レッズGMのジム・ボーデン氏が候補に挙げた球団です。日刊ゲンダイもアスレチックス、エンゼルス、マリナーズ、ロッキーズなどが争奪戦に加わる可能性を伝えています。
- そのほか: ホワイトソックス、メッツ、カブスも米メディアが名前を挙げています(中日スポーツ)。
これらは報道元ごとにバラバラで、同じ球団が複数の予想に出てくるわけではありません。一方、平良本人は「行きたい球団は全く無い。自分を必要としてくれる場所があれば、どこへでも行きたい」と話し、30球団どこでもよいという姿勢です(Full-Count)。候補を絞り込める材料は、今のところ少ないと言えます。
いつ決まるのか|申請から契約までの日程
作成: tinpanblog.com(スポーツ報知、日刊ゲンダイ、中日スポーツ、Full-Countなどの報道をもとに作成)
ポスティングの申請は11月1日から12月15日の間に可能で、交渉できるのは申請が受理されてから45日間です。通常は、この45日の中で契約がまとまれば移籍が成立します。
今年の注意点はMLBの労使協定です。12月1日に失効し、労使交渉がまとまらなければロックアウトに入る可能性が高いと報じられています。ロックアウトになると球団との交渉も契約もできなくなります。パ・リーグ.comは、平良が11月中に早期決着する可能性が高そうだと伝えています。Full-Countによると、契約交渉の期限が日本時間12月2日に前倒しされる可能性があるとされています。
平良は「代理人(ボラス氏)に任せていますが、交渉期間は長い方がいいので、そうなると思います」と話し、11月1日に申請する見込みです(Full-Count)。申請が受理されると、MLB側から全30球団に通知が出る流れです。ロックアウトの影響や、同じオフに動く日本人選手の状況は、こちらの記事に詳しくまとめています。
譲渡金はいくらか|西武に入るお金
作成: tinpanblog.com(スポーツ報知、日刊ゲンダイ、中日スポーツ、Full-Countなどの報道をもとに作成)
ポスティングで移籍が成立すると、MLB球団から所属球団に譲渡金が支払われます。メジャー契約の場合、契約総額のうち2,500万ドルまでの部分は20%、2,500万〜5,000万ドルの部分は17.5%、5,000万ドルを超える部分は15%です。譲渡金は球団の収入で、選手本人には入りません。
この計算式を、報じられた予想額に当てはめると次のようになります。1ドル=157.8円(報知の換算レート)で計算しました。
たとえばBAの予想どおり総額5,000万ドルなら、西武には約14.8億円が入る計算です。ただし、これは当サイトの試算で、実際の契約額、年数、為替によって変わります。契約が成立するまで金額は確定しません。
先発かリリーフか|球団の見方
平良は日本で先発(2023年)、中継ぎ(2020〜22年)、抑え(2025年)のすべてで結果を残しました。日刊スポーツは、最優秀防御率、最優秀中継ぎ、最多セーブの3タイトルを同じ投手が受賞するのはNPB史上初だと伝えています。
契約額の予想が割れる最大の理由は、この「どちらで使うか」が球団ごとに違うためです。先発で契約できれば総額は大きくなりやすく、リリーフ前提なら小さくなりやすい、というのが各社の数字から読み取れる傾向です。
評価が割れる理由と不安材料
防御率1.36という数字は圧倒的ですが、メジャーの先発として通用するかには慎重な見方もあります。ここでは、報じられている懸念点を整理します。
- 体格: 身長173cmと小さい点を、ベースボール・アメリカは「他の選手にはなかったリスク要因」の一つに挙げました。
- 先発の実績と奪三振率: 同誌は、先発での実績と奪三振率が低いことも理由にしています。今季の奪三振は141です。先発に戻ったのは2024年以来2年ぶりで、リリーフとしての実績のほうが長い投手です。
- 耐久性: ニューヨーク・ポストは、耐久性に疑問を抱く球団があると書いています。
- 今季の開幕前のけが: 開幕前に左ふくらはぎを痛め、WBCの出場を辞退しました(スポーツ報知)。
- 情報のばらつき: 契約額の予想はメディアごとに前提が異なり、数字の大きさだけで平良の価値が決まるわけではありません。
この記事は、契約額の予想を知りたい人向けです。「どの球団に決まるか」を断定する材料は、現時点では揃っていません。移籍先を知りたい場合は、MLBからの発表や、各球団の公式発表を待つのが確実です。
今季の成績と、ここまでの経緯
写真: スポーツ報知(Yahoo!ニュース掲載)
- 今季: 23試合に先発して12勝5敗、防御率1.36、141奪三振。最優秀防御率のタイトルを獲得しました。WHIPは0.96です(サンケイスポーツ)。
- 通算: 325試合で37勝24敗111ホールド62セーブ、防御率1.78です(Full-Count)。
- 入団: 2017年ドラフト4位で、沖縄・八重山商工高から西武に入りました。
- メジャー志向: 2019年オフから「目指している場所」と語り、毎年球団に希望を伝えてきました。
- 海外FA権: 取得は最速で2028年シーズンです。ポスティングは球団が認めて初めて使えるため、今回の容認が実現の条件でした。
西武の広池浩司球団本部長は「平良投手は、これまでチームの要望に応じてさまざまな役割を担い、タイトルを獲得するほどの結果を残してくれた。今度は私たちが彼の要望に応える番」と説明し、「間違いなくNPBナンバーワンの投手」と評価しました。西武は昨オフに今井達也投手を送り出し、高橋光成投手にも挑戦権を与えており、2年連続のポスティング容認です。今季のNPBの個人タイトルは次の記事にまとまっています。
決まっていること・未定のこと
上で紹介した契約額と球団名は、いずれも報道や予想で、確定情報ではありません。契約が発表されるまでは、数字も変わり得ます。
よくある質問
平良海馬の契約額はいくらと予想されていますか
ベースボール・アメリカは3年5,000万ドル、NBCスポーツは5年1億ドル、マーキーSNは総額7,200万ドルの可能性と伝えています。総額3,000万〜1億ドルの範囲に収まります。
どの球団が獲得に動いていますか
ジャイアンツとブルージェイズが調査済みと報じられ、ヤンキースも関心を示しています。トレード・ルーモアは少なくとも15球団が調査していると伝えました。どれも確定ではありません。
いつまでに決まりますか
申請は11月1日から12月15日で、交渉期間は申請受理から45日間です。ただし12月1日の労使協定の失効でロックアウトに入ると交渉できなくなるため、11月中に決着する可能性が高いと報じられています。
西武にはいくらお金が入りますか
契約総額5,000万ドルなら約937.5万ドル(約14.8億円)、1億ドルなら約1,688万ドル(約26.6億円)が、計算上の譲渡金です。契約が成立するまで確定しません。
まとめ
平良海馬投手は西武の容認を受け、11月1日にもポスティングを申請する見込みです。米メディアの契約額予想は総額3,000万〜1億ドルと幅があり、候補球団もジャイアンツ、ヤンキース、ブルージェイズなど報道ごとに異なります。12月1日の労使協定失効を前に、交渉は11月中が焦点になりそうです。契約額や移籍先は、申請と発表を待って確認してください。
参考・出典
- パ・リーグ.com(スポーツ報知): 平良海馬のMLB挑戦が正式決定(10月30日)
- スポーツ報知(Yahoo!ニュース): ベースボール・アメリカの契約額予想(11月1日)
- 中日スポーツ: 米紙の報道と契約条件の予想
- 東京スポーツ: ヤンキースが関心と地元紙報道
- 日刊ゲンダイ: NBCスポーツの予想
- RONSPO: 米メディアの反応
- Full-Count(Yahoo!ニュース): 「少なくとも15球団」(10月18日)
- 埼玉西武ライオンズ公式サイト
※内容は2026年11月1日時点の報道に基づきます。契約額・候補球団は報道や予想で、確定情報ではありません。円換算は各報道の表記または1ドル=157.8円を使用しています。最新情報は球団・MLBの公式発表で確認してください。
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