2026年10月22日 公開・同日時点の公式発表をもとにしています
三井住友銀行が10月22日から、「資産づくりセット SMBC Wealth 金利上乗せキャンペーン」を始めました。3ヶ月ものの円定期預金に年10.0%の初回特別金利がつきますが、見出しの数字だけで飛びつくと条件で外れるタイプの施策です。公式発表(PR TIMES)と公式の資産づくりセット解説(三井住友銀行)を読み合わせて、対象と落とし穴を整理します。
・期間は2026年10月22日〜12月30日。年10.0%(税引後7.968%)は新規資金・退職金・相続資金で、それ以外の資金は年3.1%(税引後2.470%)
・年10%でも期間は3ヶ月だけ。受け取る利息は年率のおよそ4分の1
・運用商品の申込とのセットが必須で、円定期だけの申込は対象外。所定の申込金額・預け入れ残高の条件もあります
画像出典: 三井住友銀行(PR TIMES)
対象と期間は?
同じ「SMBC Wealth」ブランドの展開にあわせて、SMBC日興証券でも別のキャンペーンが実施されます。日興証券で対象の運用商品を申し込み、所定の条件を満たした場合も、三井住友銀行で初回特別金利の円定期預金を預けられます。詳細は日興証券への問い合わせとされています。
金利はいくら?資金の種類で大差
適用される金利は、預け入れる資金の種類で2段階に分かれます。
画像出典: 三井住友銀行プレスリリースをもとに当ブログ作成
「新規資金」とは何か
公式の資産づくりセット解説では、新規資金の条件を次のように定めています。他の金融機関からの振込、または現金等のお預け入れで三井住友銀行に新たに入金されたお金で、入金日から1ヶ月後の応当日までにそのお金で円定期を作ることが必要です。当行で保有している金融商品の売却代金・分配金等や、当行から出金・振込した現金等は除かれ、SMBC日興証券・SMBC信託銀行からの入金も他の金融機関扱いにはなりません。また新規資金の利用は、当行の店頭窓口への申し出が条件として記載されています。
つまり、すでに三井住友銀行にある預金を定期に移すだけの場合は新規資金には当たらないとみられ、年3.1%側になる可能性が高いです。判定は窓口で確認するのが確実です。
実際にいくら増える?利息を試算
年10%と聞くと大きく見えますが、適用は3ヶ月間だけです。公式ページの計算例と同じ「元本×年率×90日/365日」、税率20.315%で試算しました(当ブログの試算で、実際の利息は預入日数で変わります)。
画像出典: 当ブログ作成の試算図
年10%でも、100万円を3ヶ月預けて税引後で約2万円です(1,000万円なら約19.6万円)。「年10%=お金が10%増える」と読むと実態とずれるので注意してください。
預入上限と申込の流れ
資産づくりセットでは、金利上乗せの円定期に預けられる金額に上限があります。公式の解説ページでは対象とする運用商品の申込金額の3倍までとされ、例として「100万円で投資信託を申し込み、新規資金で円定期を預ける場合は300万円まで」と示されています。
画像出典: 三井住友銀行の資産づくりセット解説をもとに当ブログ作成
今回のキャンペーン固有の上限は、公式のキャンペーンページで確認してください(上記は資産づくりセット共通のルールです)。
対象とする運用商品
公式の解説ページでは、対象は次のとおりです(一部対象外のファンドがあり、運用商品ごとに最低申込金額が異なります)。
- 投資信託(三井住友銀行・SMBC日興証券金融商品仲介)
- SMBCファンドラップ
- 外貨建て債券(SMBC日興証券金融商品仲介)・新発債のみ
- 円貨建て債券(SMBC日興証券金融商品仲介)・新発債のみ(公共債除く)
- パーソナル外貨定期預金(米ドル・豪ドル)・円からの預け入れのみ
- 定型中長期外貨定期預金「ナイスフライト」(米ドル・豪ドル)・円からの預け入れのみ
画像出典: 当ブログ作成
運用商品の申込日から1ヶ月以内に円定期を申し込むと、その定期に初回特別金利が適用されます。
落とし穴
1. 円定期だけでは対象外
公式発表のとおり、円定期預金のみの申込ではキャンペーンを使えません。年10%の前提として、必ず対象の運用商品を申し込む必要があります。
2. 運用商品にはリスクとコストがある
試算の「100万円の投資信託+300万円の円定期(年10%)」では、定期の利息は税引後で約58,945円です。これは投資信託100万円に対して約5.9%にあたります。投資信託の値動きが3ヶ月で5.9%を超えて下がれば、利息分を打ち消す計算です。外貨建ての商品は為替の変動も受けます。商品ごとのコストや元本割れの可能性は、商品の説明資料で確認してください。
3. 3ヶ月後は金利が下がる
初回特別金利は3ヶ月間のみで、継続後は満期日当日の3ヶ月ものの店頭表示金利になります。放置すると高金利は続きません。
4. 申込金額・預け入れ残高の条件がある
公式発表には「対象とする運用商品の申込金額やお預け入れ残高等所定の条件があります」とあります。公式の解説ページには、当行・SMBC日興証券・SMBC信託銀行のお預かり資産の合計が5,000万円以上で、運用商品を1,000万円申し込む場合は資産づくりセットSMBC Wealthの申込が可能と記載されています。年10%が誰でも使える条件かどうかは、キャンペーンページか窓口で確認が必要です。
向かない人・まとめ
・運用商品を買う予定がなく、預金だけで金利を得たい人(円定期のみは対象外)
・既存の三井住友銀行の預金を移すだけの人(新規資金に当たらず、年3.1%側になる可能性)
・投資信託や外貨商品の値動きを3ヶ月で負いたくない人
反対に、すでに資産運用を始める予定があり、まとまった新規資金・退職金・相続資金がある人は、年10.0%の恩恵を受けやすい施策です。ただし年10%は3ヶ月限りで、最終的な得かどうかは運用商品の成績次第です。
よくある質問
Q. 期限はいつまで?
A. 2026年12月30日(水)までです。
Q. 円定期だけ申し込めますか?
A. 円定期のみの申込では、本キャンペーンを使えません。
Q. 1億円以上預けるとどうなる?
A. 新規資金・退職金・相続資金で1億円以上を預け入れ、所定の条件を満たすと10万円相当のVポイントがもらえます。
・2026/10/22〜12/30、新規資金・退職金・相続資金は年10.0%、それ以外は年3.1%(3ヶ月もの)
・100万円あたりの税引後利息は年10%で約19,648円、年3.1%で約6,091円(当ブログ試算)
・運用商品の申込が必須で、預入上限は申込金額の3倍が目安。継続後は店頭金利
金利・条件は変更されることがあります。最新情報は三井住友銀行の公式サイト・窓口で確認してください。投資信託・債券・外貨商品は元本割れの可能性があります。
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