2026年11月1日 公開
11月2日(月)の未明、月がかに座のプレセペ星団を隠す「プレセペ星団食」が起こります。日本で見られるのは2008年3月17日以来、18年ぶりです。日付が変わる直前から始まるため、この記事では時間帯、見え方、必要な道具、天気、見逃した場合の次の機会を整理します。
結論
プレセペ星団食は、11月2日(月)の0時ごろから2時30分ごろ(11月1日の深夜、日付が変わってすぐ)に起こります。月の光が強いため肉眼では難しく、低倍率の天体望遠鏡が向いています。関東から九州南部と沖縄は晴れる所が多く、北海道・東北・北陸は雲が多い見込みです。星が隠れる・現れる正確な時刻は場所で変わるので、観察前にシミュレーションで確認してください。
画像出典: 当サイト作成
目次
- いつ起こる?時間帯と月の状態
- どう見える?星が隠れる側と現れる側
- 何で見る?肉眼・双眼鏡・望遠鏡
- 天気は?地域別の見込み
- 観察前にやること
- 向いている人・向かない人
- 見逃したら?11月の次の見どころ
- 出典
いつ起こる?時間帯と月の状態
時間帯は、11月2日(月)の0時ごろから2時30分ごろです。11月1日(日)の夜更けに日付が変わってから、約2時間半の間に、月が星団の星を次々と隠していきます。星が隠れ始める「潜入」と、月の縁から再び姿を見せる「出現」の時刻は、観察する場所によって違います。
画像出典: tenki.jp・アストロアーツの情報をもとに作成
約2時間半続くため、全部を見る必要はありません。自分の場所の潜入・出現時刻に合わせて、外に出る時間を決められます。
どう見える?星が隠れる側と現れる側
月は星に対して東へ動くため、星は月の東側の縁から隠れ、西側の縁から出てきます。11月2日の月は下弦に近く、明るい側の縁で星が隠れ、暗い側の縁から星が再び姿を見せます。tenki.jpも、星団の星々は月の明るい縁から消え、暗い側から再び現れると解説しています。
画像出典: tenki.jpの説明をもとに当サイトで作成した模式図
月の位置や、月の縁のどこに星が見えるかは、場所によって異なります。
何で見る?肉眼・双眼鏡・望遠鏡
プレセペ星団は比較的明るい天体ですが、月の光に負けてしまいます。資料によって案内が少し違うので、並べて整理しました。
画像出典: tenki.jp・アストロアーツ・ニコンイメージングの案内をもとに作成
3つの資料に共通するのは、星団をはっきり見るなら望遠鏡が確実という点です。双眼鏡では見えづらいとする資料もあるため、望遠鏡がない場合は期待しすぎない方が安全です。
天気は?地域別の見込み
tenki.jpが11月1日に伝えた見込みでは、関東から九州南部、沖縄は晴れる所が多く、観察のチャンスです。北海道・東北・北陸は雲に覆われ、観察には向きません。
画像出典: tenki.jpの予報をもとに作成
天気予報は時間とともに変わります。夜に寝る前だけでなく、0時前にもう一度、お住まいの地域の雲の状況を確認してください。気温が低いので、防寒が重要です。
観察前にやること
アストロアーツは、潜入・出現の時刻、月の高度、月の縁のどこに見えるかは場所によって違うため、シミュレーションで事前によく確かめるよう案内しています。次の順で準備すると、慌てずに済みます。
向いている人・向かない人
向いている人
- 望遠鏡や双眼鏡を持っていて、11月2日未明に外へ出られる人
- 関東から九州南部、沖縄にいて、雲の予報が良い人
- 珍しい天文現象を自分の目で確かめたい人
向かない人・期待しすぎない方がよい人
- 道具がなく、肉眼で星団がはっきり見えると期待している人。月の光が強く、肉眼では難しいと案内されている
- 北海道・東北・北陸で雲が多い地域にいる人
- 寒い屋外で夜更かしを避けたい人。時間帯は0時から2時30分ごろで、気温も低い
- 流星群のように、空全体が派手に光る現象を期待する人。星団食は月の縁で星が隠れる現象です
見逃したら?11月の次の見どころ
プレセペ星団食を逃しても、11月はほかの天文現象が続きます。ニコンイメージングとアストロアーツの日付をまとめました。
画像出典: ニコンイメージング・アストロアーツの情報をもとに作成
11月24日のプレアデス星団食は夕方に見やすい
11月24日には、月が満月の状態でプレアデス星団を隠します。時間帯は18時30分ごろから20時30分ごろで、東京では4等星マイアが暗い縁に潜入するのが18時47分ごろ、再出現が19時45分ごろです。夕方の時間帯なので、未明のプレセペ星団食より見る時間は選びやすい一方、満月の光が強く、肉眼では見えません。双眼鏡でも見づらく、天体望遠鏡が向くとアストロアーツは案内しています。
これまでの当サイトの天文記事も参考にどうぞ。ISSきぼう11月1日早朝の観測時刻と方角、8月のスタージョンムーンの見え方、8月13日の皆既日食を日本で見る方法で、時刻や方角の調べ方を整理しています。
まとめ
プレセペ星団食は、11月2日(月)の0時ごろから2時30分ごろ。日本では2008年3月17日以来、18年ぶりです。月の光が強いため肉眼では難しく、低倍率の望遠鏡が向きます。関東から九州南部と沖縄は晴れる所が多い見込みで、北海道・東北・北陸は雲が多めです。潜入・出現の時刻は場所で変わるので、事前にシミュレーションで確認し、防寒をして観察してください。見逃した場合は、11月24日のプレアデス星団食が次の機会です。
出典
- tenki.jp「11月2日(月)未明に「プレセペ星団食」 太平洋側は観察チャンス」(Yahoo!ニュース、2026年11月1日)
- Yahoo!ニュース 主要トピックス「2日未明 18年ぶりプレセペ星団食」
- アストロアーツ「2026年11月2日 プレセペ星団食」
- アストロアーツ「2026年11月の天文現象カレンダー」
- アストロアーツ「2026年11月24日 プレアデス星団食」
- ニコンイメージング「2026年11月の星空」
日時・天気・時刻は変更される場合があります。最新の情報は各公式の案内でご確認ください。
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