2026年11月1日(日)の夜明け前、国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」が、近畿から北海道にかけての広い範囲で見られます。日本気象協会tenki.jpによると、5時10分過ぎから観測のチャンスがあり、見え始めから見え終わりまでは6分程度です。この記事では、札幌から鹿児島まで12都市について、見え始めの時刻、最も高くなる時刻、方角、高さを整理しました。
結論
- 11月1日(日)の5時10分過ぎから、北西〜北の低い空に現れ、6分前後かけて東〜南東へ進む
- 東京は5時16分ごろに北東の空で仰角約52度。12都市で最も高く見えるのは仙台の約87度(ほぼ真上)
- 天気は九州〜関東と東北・北海道の太平洋側で晴れる所がほとんど。日本海側は雲が多い
公開日: 2026年10月31日
画像出典: 作成: tinpanblog.com(時刻はHeavens-Aboveの軌道計算、天気はtenki.jpの記事にもとづく)
目次
- 11月1日早朝のきぼう
- 都市別の時刻と方角
- どこが一番よく見える?
- 天気の見通し
- 見つけ方と撮り方
- 見られなかったとき
- 注意点と向かない人
- よくある質問
- まとめ
11月1日早朝のきぼう
tenki.jpの記事では、晴れて比較的近い場所を通る関東や東北の太平洋側を中心に、観測の好条件になるとされています。明るい星のような光が、飛行機よりも速めのスピードで流れていくように見えます。
ここでの都市別の時刻は、ISSの位置を計算して公開しているHeavens-Aboveの予測を、日本時間に直したものです。tenki.jpが示す「5時10分過ぎ」と、都市別の見え始め(5時12分台)は2分ほどずれていますが、どちらも同じ通過を指しています。見え始めは「ISSが地球の影から出て光り始める時刻」に近いと考えられ、場所が違ってもほぼ同時刻になります。
見える方向の動き
どの都市でも、はじめは北西〜北の低い空に現れます。そこから高度を上げ、最も高くなったあと、東〜南東の空へ下がっていきます。低い空まで見渡せる場所のほうが、見え始めから見失うまで追いやすくなります。
都市別の時刻と方角
各都市の「見え始め」「最も高くなる時刻」「見え終わり」を、分未満を切り捨てて並べました。仰角は、地平線を0度、真上を90度とした角度です。
札幌〜東京
画像出典: 作成: tinpanblog.com(時刻はHeavens-Aboveの軌道計算、天気はtenki.jpの記事にもとづく)
札幌・青森・盛岡では、最も高くなるときに南西の空に見えます。仙台・新潟・東京では北東の空です。東京は見え始めが5時12分、最も高くなるのが5時16分、見え終わりが5時19分で、見える時間は約6.6分です。
金沢〜鹿児島
画像出典: 作成: tinpanblog.com(時刻はHeavens-Aboveの軌道計算、天気はtenki.jpの記事にもとづく)
西へ行くほど最高仰角が低くなり、見える時間も短くなります。大阪は仰角約30度、5時15分ごろに北東の空です。福岡と鹿児島は北北東の低めの空を通り、見える時間は4分前後です。
時刻は予測値で、実際には1〜2分ずれることがあります。ISSは軌道を調整することがあり、直前の発表で変わる場合もあります。
どこが一番よく見える?
この記事ならではの視点: 12都市を「高さ・明るさ・長さ」で並べる
同じ通過でも、場所によって見え方はかなり違います。12都市を最高仰角の高い順に並べると、次のとおりです。
画像出典: 作成: tinpanblog.com(時刻はHeavens-Aboveの軌道計算、天気はtenki.jpの記事にもとづく)
仙台は最高仰角が約87度で、ほぼ頭の真上を通ります。盛岡の約74度、新潟の約68度、青森の約65度が続きます。明るさ(等級)は数字がマイナスで大きいほど明るく、盛岡の-3.8等が最も明るい計算です。参考までに、全天で最も明るい恒星のシリウスは約-1.5等です。札幌から広島までの10都市はシリウスより明るく、福岡(-1.3等)と鹿児島(-1.0等)はやや控えめです。
tenki.jpは「近畿から北海道」を観測できる地域としています。広島・福岡・鹿児島の値はHeavens-Aboveの計算上の参考値で、tenki.jpの対象地域の外です。低い空なので、建物や山で隠れやすい点に注意してください。
天気の見通し
画像出典: 作成: tinpanblog.com(時刻はHeavens-Aboveの軌道計算、天気はtenki.jpの記事にもとづく)
tenki.jpによると、11月1日の明け方は、北陸から北の日本海側で雲が多く、北海道では山沿いを中心に雪が降る見込みです。一方、九州から関東、東北と北海道の太平洋側では、晴れる所がほとんどとされています。ISSは雲より高い宇宙空間を飛んでいるため、曇っていると地上からは見えません。
当日の天気は変わることがあります。前日の夜と当日の起床時に、お住まいの地域の予報と雲の様子を見ておくと安心です。
見つけ方と撮り方
画像出典: 作成: tinpanblog.com(時刻はHeavens-Aboveの軌道計算、天気はtenki.jpの記事にもとづく)
- 5時前に外に出て、北西〜北の空が開けた場所に立つ。ビルや木が少ない場所が向いている
- 肉眼で探す。望遠鏡は視野が限られ、見逃す可能性がある(tenki.jp)
- 点滅せず、一定の明るさで動く光がきぼう。飛行機は赤や緑のライトが点滅するので見分けられる
- スマホで動画を撮ると、光がスーッと動く様子を記録できる
- 外で暗さに目を慣らしておくと見つけやすい
11月の早朝は冷え込みます。じっと空を見上げる数分間は体が冷えやすいので、手袋や上着を用意してください。
見られなかったとき
雲で見られなかった場合や、お住まいの場所の正確な時刻を知りたい場合は、JAXAが運営する「#きぼうを見よう」で地域を選ぶと、見える日時・方角・最大仰角を調べられます。#きぼうを見よう(JAXA)の画面では、最大仰角が目安として示されています。
過去の観測の様子や、次の機会の調べ方は、ISSきぼう8月18日の観測記事にもまとめています。夜空を見るときの準備は、ペルセウス座流星群の観測ガイドやスタージョンムーンの観測ガイドも参考になります。
注意点と向かない人
- 時刻は2026年10月31日時点の予測。1〜2分のずれや、軌道変更による変更がありうる
- tenki.jpの対象地域は近畿から北海道。広島・福岡・鹿児島の値は計算上の参考値
- 日本海側の雲、北海道の山沿いの雪では見えない可能性が高い
- 都市の値は代表地点のもの。同じ県内でも、場所によって多少ずれることがある
この記事が向いている人
- 自分の地域で何時に、どちらの空を見ればよいか知りたい人
- 関東・東北の太平洋側で、早起きして高く見える回を狙いたい人
向かない人
- 早朝に外へ出るのが難しい人。見えるのは5時台の数分間だけ
- 北陸から北の日本海側で、天気が悪そうな日に確実に見たい人
- 細かい形まで見たい人。肉眼では明るい光の点にしか見えない
よくある質問
何時に外へ出ればよいですか?
見え始めは5時12分ごろ(tenki.jpの記事では5時10分過ぎ)です。5時の少し前に外へ出て、空の開けた場所で待つと見逃しにくくなります。
どの方向を見ればよいですか?
北西〜北の低い空から現れます。東京なら北西の低い空で、最も高いときは北東の空、最後は東南東の低い空です。
望遠鏡や双眼鏡は必要ですか?
必要ありません。tenki.jpも、望遠鏡は視野が限られて見逃す可能性があるため、肉眼で探すよう勧めています。
どのくらいの時間見えますか?
tenki.jpは6分程度としています。今回の計算では、東京で約6.6分、大阪で約5.8分、福岡で約4.4分でした。
まとめ
11月1日(日)の早朝5時10分過ぎから、きぼうが近畿から北海道で見られます。北西〜北の低い空に現れ、東〜南東へ進んでいきます。東京は5時16分ごろに北東の空で仰角約52度、仙台は約87度でほぼ真上です。天気は九州〜関東と東北・北海道の太平洋側で晴れる所がほとんどですが、日本海側は雲が多い見込みです。前日の夜に、お住まいの地域の時刻を「#きぼうを見よう」で確認してください。
情報は2026年10月31日時点のものです。時刻や天気は変わることがあります。最新の内容は、JAXAの公式サイトと気象情報で確認してください。
あわせて読みたい
参考・出典
- #きぼうを見よう(JAXA) 見える日時・方角の予測
- Heavens-Above ISS可視通過の予測(都市別の時刻の計算)
- 日本気象協会 tenki.jp「1日は早起きして国際宇宙ステーション(ISS)「きぼう」を見よう 関東など好条件」(2026年10月31日)
コメントを残す