【大阪市行政オンライン】情報漏えいの可能性|対象と対処法

大阪市は11月3日、住民票の写しの請求や水道の使用開始・中止の届け出などができる「大阪市行政オンラインシステム」で、利用者の個人情報が漏えいした可能性があると発表しました。原因は、このシステムが使っているメール配信サービス「アララ」への第三者による不正アクセスです。この記事では、10月28日からの経緯、漏えいの可能性がある情報、対象になる人、いま使える機能、利用者が取るべき対処法を、公式のお知らせと報道をもとに整理します。実際に漏えいしたかどうかや件数は、現時点で確認中です。

結論(11月3日14時45分時点)
・漏えいの可能性があるのは、利用者の氏名やメールアドレスなどです。実際に漏えいしたか、件数がどれだけかは確認中です。
・システムは10月31日17時40分頃からメールが送信できない状態が続いています。復旧の見込みは未定です。
・いま必要なのは、心当たりのないメールのURLを開かないことと、ID・パスワード・カード情報を入力しないことです。

公開日: 2026年11月3日

大阪市行政オンラインシステムで利用者情報が漏えいした可能性 氏名とメールアドレス 件数は確認中
当サイト作成の図表(出典: 大阪市行政オンラインシステムのお知らせ、報道)




目次

  • 1. 何が起きたか(10/28から11/3までの時系列)
  • 2. 漏えいの可能性がある情報と対象者
  • 3. 10/29と11/3で説明が違って見える理由
  • 4. いま使える機能・使えない機能
  • 5. 利用者が取るべき対応
  • 6. 不審メールの見分け方
  • 7. アララ経由の被害はほかにも
  • 8. この記事で分からないこと
  • 9. まとめ
  • 参考・出典




1. 何が起きたか(10/28から11/3までの時系列)

きっかけは、システムが外部の事業者に委託しているメール送信サービスでの不正アクセスです。大阪市行政オンラインシステムの公式お知らせと、ABCテレビ・関西テレビの報道をあわせると、流れは次のとおりです。

大阪市行政オンラインシステムの経緯 10月28日メール障害、10月31日17時40分頃に再び停止、11月3日に漏えいの可能性を発表
当サイト作成の図表(出典: 大阪市行政オンラインシステムのお知らせ、報道)
10月28日(水) 14時頃
外部メール送信サービスの障害で、メールが送信できない状況が発生しました。
10月29日(木) 16時15分
復旧のお知らせが掲載されました。提供事業者の調査で、このシステムの環境には不正アクセスの影響も情報漏洩もないことが確認された、という内容でした。10月28日14時頃から19時頃に新規登録した人には、再度の登録が案内されています。
10月31日(土) 17時40分頃
再びメールが送信できない状況になりました。外部メール送信サービスの提供事業者で、第三者による不正アクセスが新たに確認され、被害の拡大を防ぐための緊急メンテナンスが行われています。
11月2日(月)
システム提供事業者のTKCから大阪市へ報告がありました(ABCテレビの報道)。
11月3日(火)
大阪市が、利用者の個人情報が漏えいした可能性があると発表しました。画面のお知らせは12時20分に更新され、次回の更新は15時以降の予定とされています。

2. 漏えいの可能性がある情報と対象者

関西テレビとABCテレビの報道によると、漏えいした可能性があるのは、行政オンラインシステムの利用者の氏名やメールアドレスなどです。「など」の中身は、報道でも詳しく示されていません。件数については、実際に漏えいしていたかどうかも含めて確認している、と大阪市は説明しています。

大阪市行政オンラインシステム 分かっていることと確認中のこと 漏えいの可能性は氏名とメールアドレス 件数と対象期間は確認中
当サイト作成の図表(出典: 大阪市行政オンラインシステムのお知らせ、報道)

対象になるのは誰か

報道では「利用者」とされています。このシステムに利用者登録をしている人が中心になると考えられますが、どの期間に登録した人が対象か、登録していない人に影響があるかは、現時点で示されていません。ここは確認中です。住民票の請求や水道の手続きでこのシステムを使ったことがある人は、念のため、次の「取るべき対応」を確認しておくと安心です。

クレジットカード番号や暗証番号は

報道や公式のお知らせには、カード番号や暗証番号が漏えいしたという記載はありません。一方で、大阪市は、アララの外部サービスが不正に使われ、クレジットカード会社を装ったメールが送信されていると注意を呼びかけています。これは「メールアドレス宛に偽メールが届く」という話で、システムに登録した情報そのものとは別です。

3. 10/29と11/3で説明が違って見える理由

公式のお知らせを順に読むと、10月29日は「不正アクセスの影響および情報漏洩がない」、10月31日付の更新(11月3日12時20分)は「現時点で本件に関連した当システムへの不正アクセスは確認されていない」と書かれています。それなのに11月3日の発表では「漏えいの可能性」となっています。矛盾しているのではないかと感じる人もいるはずです。

当サイトの整理では、見ている範囲が違います。お知らせの「確認されていない」は、大阪市のシステムそのものへの侵入についての記述です。一方、報道の「漏えいの可能性」は、システムが利用するメール配信サービス側から、利用者の氏名やメールアドレスが出た可能性を指しています。10月29日の時点では影響なしとされましたが、その後の調査で、10月31日に不正アクセスが新たに確認されたため、状況が変わったと読めます。公式お知らせでも、提供事業者の調査は継続中とされています。

4. いま使える機能・使えない機能

システム自体が止まっているわけではありません。公式のお知らせ(11月3日12時20分更新)によると、影響は次のとおりです。

大阪市行政オンラインシステムで使える機能と使えない機能 利用者登録とパスワード再設定は不可 二段階認証不要なら申請可能
当サイト作成の図表(出典: 大阪市行政オンラインシステムのお知らせ、報道)
  • 使えないもの: 利用者登録、メールアドレスの変更、パスワードの再設定。
  • 使えないもの: ログイン時にメールによる二段階認証が必要な場合のログイン。
  • 使えるもの: 二段階認証が不要な場合のログイン。ログインに1分程度かかります。
  • 使えるもの: メール送信機能以外のシステム。手続きの申請後、読み込み中の表示が続いても、1分程度待てば申請は完了します。

復旧の見込みは未定です。システムの使い方についての問い合わせは、行政オンラインシステムコールセンターの 0120-835-802(平日9時から17時)で受け付けています。また、公式のお知らせには、11月20日(金)1時から6時にシステムメンテナンスで全サービスを停止する予定が載っています。これは今回の件とは別の、予定された作業です。




5. 利用者が取るべき対応

大阪市が公表している注意点は、不審なメールにご注意ください、という内容です。心当たりのないメールに書かれたURLや添付ファイルを開かず、ID・パスワード、暗証番号、クレジットカード情報などを入力しないよう呼びかけています。

大阪市行政オンラインシステム利用者が取るべき対応 不審メールのURLを開かない、情報を入力しない、パスワードの使い回しを変更
当サイト作成の図表(出典: 大阪市行政オンラインシステムのお知らせ、報道)
1. URLと添付ファイルを開かない
心当たりのないメールは、リンクも添付も開かずに削除します。クレジットカード会社を装うメールが送られていると、大阪市が注意を呼びかけています。
2. 情報を入力しない
メールから開いたページで、ID・パスワード・暗証番号・カード情報を求められても入力しません。確認したいときは、メールのリンクではなく、普段使っている公式のアプリやサイトを自分で開きます。
3. パスワードの使い回しを見直す
これは大阪市の案内ではなく、一般的な情報漏えい対策としての補足です。メールアドレスと同じパスワードを他のサービスで使っている場合は、そちらを変更しておくと安全です。なお、行政オンラインシステムのパスワード再設定は、いまはできません。
4. 続報を確認する
大阪市は、市民・事業者に特定の対応をお願いする必要が出た場合は、システムの「お知らせ」や大阪市のホームページでお知らせするとしています。

6. 不審メールの見分け方

今回のように、メール配信サービスから情報が出た場合、いちばん起こりやすいのは、メールアドレス宛に偽のメールが届くことです。アララの件では、先月28日から30日にかけて、クレジットカード会社を装った不審なメールが最大713万通送信されたと報じられています。

不審メールの見分け方 差出人名、急がせる本文、リンク先、入力画面の4つの確認ポイント
当サイト作成の図表(出典: 大阪市行政オンラインシステムのお知らせ、報道)
  • 差出人がクレジットカード会社や行政機関を名乗っていても、メールの表示名だけで判断しない。
  • 「利用確認」「利用停止の予告」など、急がせる文面は特に警戒する。
  • メール内のURLは押さず、公式アプリか、自分でブックマークしたサイトから開く。
  • カード番号や暗証番号の入力を求められたら、その時点で手を止める。

システムのメール送信が止まっている間に、大阪市行政オンラインシステムを名乗るメールが届いた場合は、特に慎重に扱うのがよいでしょう。ただし、10月29日のお知らせによると、障害中に送れなかったメールが遅れて届くことはあります。内容に心当たりがあるかどうかで判断し、迷ったら上のコールセンターか、大阪市の公式サイト(大阪市ホームページ)で確認してください。

7. アララ経由の被害はほかにも

大阪市の件は、メール配信サービス「アララ」への不正アクセスという、より大きな問題の一部です。報道によると、アララでは約7,700万件のメールアドレスなどが流出したとされ、サービスを使っていた企業や自治体にも影響が広がっています。公表している組織の一覧は【アララ不正アクセス】7700万件流出の公表組織一覧と対処法にまとめています。

同じ原因で情報が出た例としては、【ほくリンク】北陸電力のメール55万件流出 会員が取るべき対応があります。また、アララ以外でも、【ノジマオンライン】700万件の個人情報流出|対象と対処法や【サントリー 情報漏えい】対象は誰?約10万人分の範囲と確認点のように、11月に入って情報漏えいの公表が続いています。それぞれの対処法は共通する部分が多いので、あわせて確認してください。

8. この記事で分からないこと

この記事は、公式のお知らせと報道の内容にもとづいています。次の点は、11月3日14時45分時点で、公式にも報道にも書かれていないため、確認中としています。

  • 実際に情報が漏えいしたかどうか。
  • 漏えいした場合の件数と、対象になる登録期間。
  • 自分が対象かどうかを、利用者が確認する方法。
  • 漏えいが「氏名・メールアドレス」以外にどこまで及ぶか。
  • メール送信の復旧時期。

次のお知らせ更新は、11月3日15時以降の予定とされています。この記事を読んだ時点より新しい情報が出ている場合は、大阪市行政オンラインシステムのお知らせを優先してください。




9. まとめ

・11月3日、大阪市行政オンラインシステムの利用者の氏名やメールアドレスなどが、メール配信サービス「アララ」への不正アクセスで漏えいした可能性があると発表されました。
・実際の漏えいの有無と件数は確認中です。システムそのものへの不正アクセスは、公式お知らせでは現時点で確認されていません。
・10月31日17時40分頃からメールが送信できず、利用者登録とパスワード再設定などが止まっています。
・不審なメールのURLや添付ファイルを開かず、ID・パスワード・カード情報を入力しないでください。

状況は変わる可能性があります。最新の情報は、大阪市行政オンラインシステムのお知らせと、大阪市の公式サイトで確認してください。

参考・出典

あわせて読みたい





コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です