日本郵便は2026年7月3日、ゆうパックの基本運賃を平均約10%値上げすると発表しました。実施は2026年10月1日から。ゆうパケットの厚さ基準の統合やクリックポストの改定、ゆうパック箱などの包装用品の値上げも同時に行われます。この記事では、いつから・どのサイズがいくら上がるのか・対象サービス・背景を、日本郵便の公式発表をもとにまとめました。
(2026年7月3日 公開)
画像出典: 日本郵便(郵便局)
まず結論(公式発表の要点)
- 実施日は2026年10月1日(木)、発表は2026年7月3日
- ゆうパック基本運賃の平均改定率は約10%(サイズ・お届け先で改定率は異なる)
- 値上げ幅は最小で約2%、最大で約40%(大きい荷物・遠距離ほど上げ幅大)
- ゆうパケットは厚さ基準を3cmに統合、クリックポストは185円→240円
- ゆうパック箱(120サイズ)など包装用品も19品目が値上げ
[2026年9月19日 追記] クリックポストの旧料金185円でラベルを購入できるのは9月30日まで残りわずかです。商品サイズ別にどの発送方法が一番安いかをまとめた早見表を追加しました。
[2026年9月7日 追記] クリックポストは9月中に支払い完了したラベルなら有効期限内で旧料金のまま発送できます。メルカリ等フリマ出品者向けの送料負担試算も追加しました。
ゆうパック値上げで何が発表された?
日本郵便株式会社は2026年7月3日、2026年10月1日(木)からゆうパックおよびゆうパケットの運賃などを改定すると正式発表しました。柱は大きく分けて、(1)ゆうパック基本運賃の改定、(2)ゆうパケット・クリックポストの改定、(3)ゆうパック包装用品の価格改定の3つです。
ゆうパックの基本運賃は平均約10%の引き上げ。ただしこれは全体の平均で、実際の改定率はサイズと届け先(配送距離)によって変わります。日本郵便によれば、上げ幅は最小で約2%(同一都道府県内の小さいサイズで20円程度)、最大で約40%に及びます。荷物が大きく、配送距離が遠いものほど改定率が高くなる設計です。
あわせて、フリマアプリなどでよく使われるゆうパケット・クリックポストも見直されます。ゆうパケットは厚さ区分を整理し、クリックポストは運賃を引き上げる一方で重量上限や差し出し条件が変わります。ネット通販・個人間取引を利用する人には影響が大きい改定です。
画像出典: 日本郵便
値上げ幅と改定後の新運賃(サイズ別)
ゆうパック基本運賃の平均改定率は約10%ですが、実際の金額はサイズ(60〜170)と発着エリアの組み合わせで決まります。以下は日本郵便が公表した改定後(2026年10月1日から)の新運賃のうち、関東発の代表的なルートを抜粋したものです(税込・単位=円)。
関東発・改定後の新運賃(抜粋)
関東発 → 県内(同一都道府県内)
60サイズ 840円/80サイズ 1,150円/100サイズ 1,480円/120サイズ 1,810円/140サイズ 2,160円/160サイズ 2,500円/170サイズ 3,060円
関東発 → 近畿
60サイズ 970円/80サイズ 1,320円/100サイズ 1,650円/120サイズ 2,010円/140サイズ 2,600円/160サイズ 3,000円/170サイズ 4,500円
関東発 → 北海道
60サイズ 1,550円/80サイズ 1,880円/100サイズ 2,220円/120サイズ 2,570円/140サイズ 3,220円/160サイズ 3,610円/170サイズ 4,970円
関東発 → 沖縄
60サイズ 1,600円/80サイズ 1,990円/100サイズ 2,480円/120サイズ 2,860円/140サイズ 3,430円/160サイズ 3,820円/170サイズ 5,870円
※日本郵便「別紙 新運賃表(関東発 2026.10.1から)」より抜粋。全エリア・全発地の運賃は公式の都道府県別基本運賃表で確認してください。
身近な例でどれくらい上がる?
改定は距離が遠く大きい荷物ほど上げ幅が大きくなります。たとえば関東から北海道へ170サイズのような遠距離・大型は上げ幅が大きく、最大クラスの約40%改定に近い区分もあります。逆に同一都道府県内の60サイズのような近距離・小型は20円程度(約2%)の上げにとどまります。ふだんよく送るサイズと行き先を、改定後の新運賃表で一度チェックしておくと安心です。
重量・ゴルフ・スキー・空港・観光ゆうパックの扱い
重量ゆうパック:改定後のゆうパック基本運賃に620円を加算した額
空港ゆうパック:改定後の基本運賃に880円を加算した額(140サイズ超は160サイズの改定後運賃に880円加算)
ゴルフゆうパック:120サイズ以下は120サイズ、120サイズ超は160サイズの改定後基本運賃と同額
スキーゆうパック:140サイズ以下は140サイズ、140サイズ超は170サイズの改定後基本運賃と同額
また、ゴルフ・スキー・空港ゆうパックは荷物1個あたりの重量上限が30kg以下に設定されるなど、引き受け条件も一部見直されます。
ゆうパケット・クリックポストはどう変わる?
フリマアプリの発送でおなじみのゆうパケットは、これまで厚さ1cm・2cm・3cmの3区分で運賃が分かれていましたが、今回の改定で厚さ3cmに統合され、一律360円になります。
ゆうパケット(改定後)
現行:1cm以内 250円/2cm以内 310円/3cm以内 360円 → 改定後:厚さ3cm以内で一律360円(1cm・2cmの区分は廃止)
3cm区分(360円)はもともと据え置きですが、これまで250円・310円で送れていた薄い荷物は実質的に値上がりとなる点に注意が必要です。窓口オペレーションの簡素化と分かりやすさを狙った統合とされています。
クリックポスト(改定後)
運賃:185円 → 240円/重量上限:1kg → 2kg/サイズ上限:3辺合計60cm・長辺34cm・郵便差出箱に投函可能なもの/差し出し:郵便差出箱への投函(窓口差し出しは廃止)
クリックポストは55円の値上げになる一方、重量上限が1kgから2kgに拡大され、より重い荷物を1通で送れるようになります。ただし差し出しはポスト投函に一本化されます。
画像出典: 日本郵便
包装用品(ゆうパック箱・袋)の改定
運賃だけでなく、郵便局で販売しているゆうパック包装用品も19品目が値上げされます。よく使われる箱や袋が数十円ずつ上がるため、まとめ買い派は改定前の購入も選択肢です。主な改定は以下のとおり(税込)。
ゆうパック・箱(120サイズ):380円 → 420円
ゆうパック・箱(100サイズ):220円 → 250円/箱(80サイズ):140円 → 160円/箱(60サイズ):100円 → 110円
ゆうパック・袋(大):230円 → 260円/袋(小):100円 → 110円
ゴルフバッグカバー:680円 → 750円/スノーボードカバー:760円 → 840円/スキー板用カバー:500円 → 550円
クッション封筒(大):100円 → 110円/クッション封筒(小):81円 → 90円/箱・三角:130円 → 150円
このほか酒箱・ワイン箱・ボストンバッグカバー・キャスター対応カバーなども対象です。いずれも数十円の値上げですが、頻繁に発送する人にとっては積み重なるコストになります。
いつから?改定前にやっておきたいこと
今回の改定の実施日は2026年10月1日(木)です。9月30日までに差し出した荷物は原則現行運賃が適用されます。10月以降に大きな荷物・遠距離の発送を予定している人ほど影響が大きいため、事前に新運賃を把握しておきましょう。
負担を抑えるポイント
- 郵便局アプリのゆうパックスマホ割を活用:日本郵便は改定に合わせ、スマホ割でお得に使えるキャンペーンの実施も予定しています。通常より割安に送れる場面があります。
- 持込割引・同一あて先割引などを併用:窓口やコンビニへの持ち込み、同じあて先へのまとめ発送などの割引は改定後も活用できます。
- サイズと行き先を最適化:梱包を見直してワンサイズ下げるだけで運賃区分が変わることがあります。改定後の新運賃表で境目を確認しておくと効果的です。
値上げの背景と今後の影響
日本郵便は改定の理由として、諸物価や人件費の上昇に伴うコスト増加が経営に大きな影響を与えていることを挙げています。デジタル技術の活用や業務効率化で生産性向上に取り組みつつも、将来にわたって安定的かつ高品質の物流サービスを維持するため、運賃改定に踏み切ったとしています。得られた原資は設備投資や人的資本投資に充てる方針です。
ゆうパックは近年、宅配大手各社と同様に燃料費・資材費・人件費の上昇圧力を受けてきました。ネット通販やフリマアプリの拡大で個人利用も増えており、今回の改定は個人の発送コストにも直結します。とくにフリマアプリで薄い荷物を数多く送る人は、ゆうパケットの区分統合による実質値上げの影響を受けやすいため、他の発送方法との比較検討がしやすくなります。
あわせて読みたい
よくある質問(FAQ)
ゆうパックの値上げはいつから?
2026年10月1日(木)からです。日本郵便が2026年7月3日に発表しました。9月30日までの差し出し分は原則として現行運賃が適用されます。
値上げ幅はどれくらい?
ゆうパック基本運賃の平均改定率は約10%です。サイズと届け先によって異なり、最小で約2%(同一都道府県内の小さいサイズで20円程度)、最大で約40%の改定になります。
ゆうパケットやクリックポストも値上げ?
ゆうパケットは厚さ基準が3cmに統合され一律360円になります(1cm 250円・2cm 310円の区分は廃止)。クリックポストは185円から240円へ値上げされ、重量上限が1kgから2kgに拡大されます。
ゆうパックの箱など包装用品も上がる?
はい。ゆうパック・箱(120サイズ)が380円→420円、ゆうパック・袋(大)が230円→260円になるなど、19品目が値上げされます。
クリックポストは9月中にラベル購入で旧料金のまま発送できる
クリックポストは10月1日から185円→240円に値上げされますが、9月30日までに支払いを完了したラベルであれば、ラベルの有効期限内であれば10月1日以降の発送でも旧料金185円のまま利用できます。クリックポストのラベルは購入(決済)から一定期間有効なため、9月中にまとめて複数枚のラベルを購入・保存しておき、10月以降に順次使う、というのが実質的な値上げ回避策になります。
画像出典: 日本郵便公式発表をもとにITmediaが作成した比較表
ゆうパック箱・袋などの包装用品も9月中の購入がお得
ゆうパック・箱(120サイズ)は380円→420円、ゆうパック・袋(大)は230円→260円など、郵便局窓口で販売されている包装用品19品目も同時に値上げされます。頻繁に荷物を発送する人は、よく使うサイズの箱・袋を9月中にまとめ買いしておくと数十円単位の差額を抑えられます。
画像出典: 日本郵便公式発表をもとにITmediaが作成した比較表
メルカリなどフリマ出品者は送料負担がいくら増える?
フリマアプリでよく使われるゆうパケットは、これまで1cm以内250円・2cm以内310円・3cm以内360円の3段階でしたが、改定後は厚さにかかわらず一律360円になります。つまり、これまで250円や310円で送れていた薄い荷物ほど、実質的な値上げ幅が大きくなります。
1cm以内の薄い荷物を送る出品者
250円 → 360円(+110円、+44%)。月10件発送なら送料負担は月+1,100円増える計算です。
2cm以内の荷物を送る出品者
310円 → 360円(+50円、+16%)。月10件発送なら送料負担は月+500円増える計算です。
クリックポストで発送する出品者
185円 → 240円(+55円、+30%)。ただし重量上限が1kg→2kgに拡大されるため、これまで重量オーバーでゆうパケットプラス等を使っていた荷物がクリックポストに収まるケースも出てきます。
送料を出品者負担にしている場合は利益率に直結するため、10月以降は薄い荷物(1〜2cm)ほどゆうパケットのコスト増が大きいことを踏まえて、送料込み価格の見直しや梱包の薄型化を検討する価値があります。なお本改定は着払い・元払いいずれの場合も同様に適用されます。
結局どれが一番安い?商品サイズ別の発送法早見表
10月1日の改定後は、クリックポスト・ゆうパケット・ゆうパックの条件と価格差が今までより開きます。フリマ発送で送料を抑えたいなら、荷物の厚み・重さでどれを選ぶかを事前に決めておくのが有効です。
厚さ3cm以内・重さ2kg以内(A4サイズ程度)
クリックポスト(240円)が最安。追跡番号ありで、匿名配送はメルカリ便経由で利用できます。ゆうパケット(一律360円)より120円安く済みます。
厚さ3cm超・サイズが3辺合計60cm・長辺34cmを超える荷物
クリックポストのサイズ上限を超えるため利用不可。ゆうパケット(360円)か、それも収まらなければゆうパック60サイズ(改定後840円〜、発着エリアで変動)を選ぶことになります。
重さ2kgを超える荷物
クリックポスト・ゆうパケットとも利用できないため、ゆうパック(サイズに応じて改定後運賃表を参照)が選択肢になります。重い荷物ほど値上げ幅が大きい点に注意してください。
なお、9月30日までにクリックポストのラベルを購入しておけば旧料金185円のまま発送できる点は変わりません。3cm以内・2kg以内の荷物を今後も継続的に発送する予定があるなら、月内にまとめてラベルを購入しておくのが最も分かりやすい節約策です。
まとめ
日本郵便は2026年10月1日から、ゆうパック基本運賃を平均約10%(最小約2%〜最大約40%)値上げします。あわせて重量ゆうパックは基本運賃+620円、空港ゆうパックは+880円に。ゆうパケットは厚さ3cmへ区分統合(一律360円)、クリックポストは185円→240円(重量上限2kgに拡大)、ゆうパック箱120サイズは380円→420円など包装用品19品目も改定されます。遠距離・大型の発送や、フリマアプリで薄い荷物を多く送る人ほど影響が大きいため、改定前に新運賃表を確認し、スマホ割や持込割引の活用、他の発送方法との比較で負担を抑えましょう。価格・条件は変更される場合があるため、最新情報は日本郵便公式で確認してください。
コメントを残す