【張本智和】アジア卓球選手権2連覇の結果は?日本男子52年ぶり快挙

2026年10月25日 公開

2026年10月25日、ウズベキスタン・タシケントで行われたアジア卓球選手権の男子シングルス決勝で、世界ランキング3位の張本智和(トヨタ自動車)が、中国の李天陽に3-2で勝ち、2大会連続の優勝を決めました。0-2の崖っぷちからの大逆転でした。

結論

張本智和は男子シングルス決勝で李天陽(19歳・中国)に3-2(1-11/9-11/11-7/11-8/11-7)。0-2から3ゲーム連取で優勝し、日本男子として1972年・1974年の長谷川信彦以来52年ぶりの連覇。

妹の張本美和は女子シングルス決勝で陳熠に0-3で敗れて銀メダルでした。兄妹そろっての同日優勝はなりませんでしたが、美和は松島輝空と組んだ混合ダブルスで金メダルを獲得しています。

目次

  • 1. 決勝のゲームスコアと逆転の流れ
  • 2. 決勝までの勝ち上がり
  • 3. 「52年ぶりの連覇」とは何がすごいのか
  • 4. 妹・美和ら日本勢の成績まとめ
  • 5. 世界卓球2027の出場権と今後
  • 6. この結果を読むときの注意点
  • 7. よくある質問
張本智和 アジア卓球選手権2026 男子シングルス決勝で雄叫びを上げる姿

画像出典: テレ東スポーツ(PHOTO: World Table Tennis)




決勝のゲームスコアと逆転の流れ

決勝の相手は、近年の中国男子では珍しいカットマン(ラケットを下からこすり上げるように守り、変化のある下回転で返すタイプ)の李天陽です。世界ランキングは66位で、年齢は19歳。張本とは初対戦でした。

アジア卓球選手権2026 男子シングルス決勝 張本智和対李天陽のゲームスコア一覧

ゲームスコアは報道をもとに作成

ゲーム スコア(張本-李天陽)
第1ゲーム 1-11(李天陽)
第2ゲーム 9-11(李天陽)
第3ゲーム 11-7(張本)
第4ゲーム 11-8(張本)
第5ゲーム 11-7(張本)

第1・第2ゲーム: カットの変化が読めず連続失点

テレ東卓球NEWSによると、張本は李天陽のカットの変化を読み切れず、ドライブのミスを繰り返しました。第1ゲームは1-0から11連続失点で1-11。第2ゲームも李天陽の巻き込みサーブからの一発フォアドライブを浴びて1-5とリードされます。張本は前後左右に揺さぶって8-6と逆転しましたが、再びカットと強打に捕まって9-11で落としました。

第3ゲーム以降: カットに対応して3連取

スポーツ報知は、崖っぷちの第3ゲームで張本が序盤4連続得点で息を吹き返したと伝えています。カットの球質に徐々に対応して、ドライブで打ち抜き11-7。第4ゲームもドライブで圧をかけて李天陽を台から下げ、11-8で連取しました。会場には「張本」コールが沸き、張本はカットマン相手のラリーを制して「チョレイ!」と叫んだといいます。

張本智和 アジア卓球選手権2026 決勝で構える姿

画像出典: スポーツ報知(Yahoo!ニュース配信)

最終ゲーム: 7-2から追いつかれても最後はフォア

最終の第5ゲームは、張本が李天陽のカットを見切ってミドルを攻め、フォアで押し込んで7-2と抜け出しました。ところが李天陽のトリッキーな間合いの攻守で5連続失点を喫し、中盤で追いつかれます。それでも張本はブロックでボールをねじ込み、前後への揺さぶりで得点を重ね、最後はフォアハンドで決めて11-7。0-2からの3連取でした。

東スポWEBは、中国メディア「捜狐」が「日本の張本智和は見事な逆転劇を演じ、タイトル防衛に成功した」と伝えたこと、序盤の張本について「完全に圧倒され、サーブの回転を正確に判断することができなかった」と指摘したことを紹介しています。




決勝までの勝ち上がり

張本は2回戦から登場し、決勝まで中国勢3人(黄友政、温瑞博、李天陽)を連続で破っています。ラウンド別のスコアは次の通りです(テレ東卓球NEWS、数字は張本-相手)。

対戦 結果
2回戦 関文皓(香港) 3-0(11-8/11-6/12-10)
3回戦 金民赫(韓国) 勝利
4回戦 黄友政(中国) 3-0(11-7/11-8/12-10)
準々決勝 馮翊新(台湾) 3-2(11-13/8-11/11-2/11-5/11-5)
準決勝 温瑞博(中国) 3-0(11-5/11-7/11-5)
決勝 李天陽(中国) 3-2(1-11/9-11/11-7/11-8/11-7)

準々決勝の馮翊新(台湾)戦も、最初の2ゲームを落としてからの3連取でした。今大会の張本は、決勝を含めて2度、ゲームカウント0-2から勝ち上がっています。

なお、3回戦の金民赫戦はゲームカウントの記録が報道・集計サイトで食い違っていたため、スコアは載せていません。

張本智和 フォアハンドで打ち返す姿 アジア卓球選手権2026

画像出典: 東スポWEB

「52年ぶりの連覇」とは何がすごいのか

アジア卓球選手権の男子シングルスで、日本勢が2大会連続で優勝するのは、1972年・1974年大会を制した長谷川信彦以来です。スポーツ報知は「同種目の日本勢52年ぶり2人目の2連覇」と報じています。

前回2024年アスタナ大会

1974年横浜大会の長谷川信彦以来、同種目の日本勢として50年ぶりの金メダル(スポーツ報知)。

今大会2026年タシケント大会

2大会連続の決勝進出で優勝。1972年・74年の長谷川以来となる連覇。

つまり、日本男子はアジア選手権のシングルスで「50年ぶりの優勝」と「52年ぶりの連覇」を、わずか2大会で続けて成し遂げたことになります。個人戦の頂点を狙える選手が長く出てこなかった時期を考えると、張本がアジアの男子シングルスで中心に立ち続けていることを示す結果です。




妹・美和ら日本勢の成績まとめ

今大会の日本は、10人(男子5人・女子5人)を派遣しました。主な結果を種目別に並べます(テレ東卓球NEWS、東スポWEB、スポーツ報知)。

女子団体: 優勝(2年ぶり4度目)

決勝で中国に3-2。橋本帆乃香が陳熠と王芸迪に2勝し、張本美和も陳熠に3-0で勝利。

混合ダブルス: 優勝

松島輝空/張本美和が決勝で黄友政/陳熠(中国)に3-2(8-11/11-9/8-11/11-8/11-9)。日本勢の混合ダブルス優勝は2021年ドーハ大会の戸上隼輔/早田ひな以来5年ぶり。

松島輝空と張本美和の混合ダブルス アジア卓球選手権2026優勝ペア

画像出典: テレ東卓球NEWS(PHOTO: World Table Tennis ※写真はWTTチャイナスマッシュでのプレー)

男子シングルス: 張本智和が優勝

決勝で李天陽に3-2。

女子シングルス: 張本美和が銀メダル

決勝で陳熠に0-3。準決勝は蒯曼に3-2で勝っていました。

女子ダブルス: 張本美和/早田ひなが銀メダル

決勝で蒯曼/王芸迪(中国)に1-3。

男子団体: 3位

準決勝で韓国に1-3。張本は朴康賢に勝った一方、カン・ドンスに1-3で敗れました。

男子ダブルス(張本智和/篠塚大登): 準々決勝敗退

大会としては準々決勝で敗れています。9月のアジア競技大会ではこのペアが銀メダルを獲得しており、混同されやすい点です。

兄妹が同じ日に優勝する「きょうだい同日V」は、美和が決勝で陳熠に0-3で敗れたため実現しませんでした。それでも2人そろってメダルを獲得しています。

関連記事: 【張本智和・美和】兄妹V|WTT横浜2026優勝まとめでは、8月のWTT横浜で兄妹が同時に優勝した際の流れをまとめています。

世界卓球2027の出場権と今後

今大会の男子シングルスは、2027年世界卓球の個人戦につながる位置づけでした。スポーツ報知によると、張本はベスト16入りの時点で、来年5月の世界卓球個人戦の出場枠を獲得しています。優勝は、出場枠を確保した上で上積みした結果といえます。

一方で、世界ランキング1位の松島輝空と戸上隼輔は、シングルスを棄権しました(スポーツ報知・東スポWEB)。棄権の理由は報道では触れられていません。松島については、世界ランク1位になった経緯を【松島輝空】世界ランク1位46年ぶり快挙でまとめています。

日本のメダル全体の動きは【アジア大会】日本のメダル数と最終日の速報に記録があります。同じ「アジア」の名がつく大会でも、9月のアジア競技大会と今回のアジア卓球選手権は別の大会です。

この結果を読むときの注意点

今回のアジア選手権は、中国の王楚欽、孫穎莎、王曼昱らトップ選手が不在でした(テレ東卓球NEWS)。決勝の相手の李天陽も世界ランク66位です。張本が世界ランク3位であることを考えると、番狂わせの勝利ではなく、確実に勝つべき位置の選手が0-2から勝ち切った大会として見るのが妥当です。

ただし、中国勢3人を連続で倒して頂点に立ったのは事実です。「中国の主力がいなかったから」で片付けず、初対戦のカットマンに2ゲームを先行されながら対応した点が、この優勝の中身といえます。

また、日本男子全体では団体が準決勝敗退、男子ダブルスも準々決勝敗退でした。個人戦の勝利が日本男子の総合力の向上を意味するとは限らず、張本の個人の勝負強さが目立つ大会でもありました。

よくある質問

Q. 決勝の相手・李天陽はどんな選手?

19歳の中国のカットマンで、大会時点の世界ランキングは66位です。近年の中国男子では珍しい守備型で、カットと巻き込みサーブからの強打を組み合わせます(テレ東卓球NEWS)。

Q. 男子ダブルスで銀メダルを獲ったのでは?

今大会の男子ダブルスで、張本智和/篠塚大登ペアは準々決勝で敗退しています。銀メダルは9月のアジア競技大会での成績で、別の大会です。

Q. 張本美和は今大会で何個メダルを獲った?

女子団体の金、混合ダブルスの金、女子シングルスの銀、女子ダブルスの銀の4種目でメダルを獲得しました(テレ東卓球NEWS、東スポWEB、集計サイトの種目別結果で確認)。

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参考・出典

※順位・スコアは2026年10月25日深夜時点の報道に基づきます。最新の公式結果はITTF-ATTUの大会公式ページで確認してください。





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