Googleが2026年8月13日、新しいAIモデル「Gemini 3.7 Flash」を発表した。7月21日投入の「Gemini 3.6 Flash」からわずか3週間というハイペースな更新で、コーディングやAIエージェント、複雑な文書作業の精度が大きく向上している。料金は2026年末まで期間限定で半額に設定された。何が変わったのか、料金と使い方を整理する。
画像出典: Google公式ブログ
Gemini 3.7 Flashとは?何が使えるか
Gemini 3.7 Flashは、性能と処理速度・コストのバランスを重視するGoogleの「Flash」シリーズの最新モデル。専門用語で言う「LLM(大規模言語モデル)」の一種で、文章作成やコード生成、質問への回答といった作業をAIが人間に代わって処理してくれる仕組みだ。今回のアップデートでは特にソフトウェアエンジニアリング(プログラムのコード作成・修正)やWeb開発、AIエージェント(複数の作業手順を自動でこなすAI)、複雑な知識労働の精度が大きく改善された。
3.6からの違い・ベンチマーク比較
画像出典: 窓の杜(forest.watch.impress.co.jp)
実務レベルのコード品質を測る「FrontierCode 1.1 Main」ベンチマークでは、Gemini 3.7 Flashが43.6%を記録し、Gemini 3.6 Flashの34.4%を大きく上回った。これはライバルとされる「Claude Sonnet 5」(42.7%)や「GPT-5.6 Terra」(41.3%)をも上回る数値だ。またソフトウェアエンジニアリング能力を測る「DeepSWE v1.1」では、3.6 Flashの49.0%から65.3%まで大幅にスコアが向上している。Web開発のコスト対効率を示すEloスコアでも1538から1588へと改善しており、短期間のアップデートながら実用性能が着実に伸びている。
画像出典: 窓の杜(forest.watch.impress.co.jp)
料金はいくら?期間限定半額の条件
API料金は2026年12月31日まで、期間限定の導入価格として入力100万トークンあたり0.75ドル・出力100万トークンあたり3.75ドルで提供される。これはGemini 3.6 Flashの通常料金(入力1.50ドル・出力7.50ドル)のちょうど半額にあたる。ただし2027年1月1日からは通常料金の入力1.50ドル・出力7.50ドルに戻る予定なので、コスト重視で使いたい開発者は年内の利用がお得ということになる。「トークン」とはAIがテキストを処理する際の最小単位のことで、日本語ではおおよそ1〜2文字が1トークンの目安だ。
料金(100万トークンあたり)
2026年内: 入力0.75ドル / 出力3.75ドル
2027年1月以降: 入力1.50ドル / 出力7.50ドル
コンテキストウィンドウ・対応範囲
Gemini 3.7 Flashは最大100万トークンの入力に対応し、出力は最大6万4000トークンまで扱える。「コンテキストウィンドウ」とは、AIが一度に読み込んで処理できる文章量の上限のことで、これが大きいほど長い文書やコード全体を一度にまとめて扱いやすくなる。100万トークンという規模は、長編小説数冊分、あるいは大規模なソースコード一式を丸ごと読み込ませるといった用途にも対応できる水準だ。
使い方・どこで利用できるか
利用方法は用途によって異なる。開発者向けには「Google AI Studio」「Android Studio」経由のGemini API、AIエージェント開発環境の「Google Antigravity」で提供される。企業向けには「Gemini Enterprise Agent Platform」などの法人向けアプリで利用可能。一般ユーザーは、Google AI Pro・Ultraへの加入者を対象に、Geminiアプリの新機能「Gemini Spark」を通じて利用できる。無料プランでは3.7 Flashを直接選択できない点には注意したい。
Xでの反応
「3.6からたった3週間でこの伸び幅は正直驚いた」
— Xユーザーの投稿より
「年内半額なら今のうちにAPI移行しておきたい」
— Xユーザーの投稿より
アップデートの早さと性能向上幅の大きさに驚く声が多く、期間限定の半額料金のうちに開発ワークフローへ組み込みたいという反応も見られた。
まとめ
Gemini 3.7 Flashは、3.6 Flashからわずか3週間での更新にもかかわらずFrontierCode・DeepSWEともに大幅なベンチマーク向上を達成した。料金は2026年末まで通常の半額(入力0.75ドル・出力3.75ドル)で提供されるため、コーディングやエージェント開発で利用を検討している開発者は年内の移行を検討する価値がある。一般ユーザーはGoogle AI Pro・Ultraの「Gemini Spark」経由で利用できる。最新情報は公式ブログで確認しておきたい。
よくある質問
Gemini 3.7 Flashの料金はいくら?
2026年12月31日まで、100万トークンあたり入力0.75ドル・出力3.75ドルの期間限定価格です。2027年1月1日以降は入力1.50ドル・出力7.50ドルの通常料金に戻ります。
3.6 Flashから何が変わった?
FrontierCode 1.1 Mainベンチマークが34.4%から43.6%に、DeepSWE v1.1が49.0%から65.3%に向上するなど、コーディングやソフトウェアエンジニアリングの精度が大幅に改善しました。
一般ユーザーはどこで使える?
Google AI Pro・Ultraの加入者は、Geminiアプリの「Gemini Spark」を通じて利用できます。開発者はGoogle AI StudioやAndroid Studio経由のAPIで利用可能です。
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参考・出典
(2026年8月14日 公開)
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