公開日:2026年10月25日
結論:燃油サーチャージは11月1日発券分から値上げ。欧米・オセアニア行きはJAL・ANAとも片道62,000円で、発券を10月31日までに済ませれば現行額のままです。
値上げ幅はJALのほうが大きく、欧米で片道12,000円(往復24,000円)、ANAは片道7,000円(往復14,000円)です。適用額は搭乗日ではなく発券日で決まります。
JALとANAは、2026年11月1日から12月31日に発券する国際線航空券の燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)を発表しました。8月から9月のシンガポールケロシン市況の平均が上がったためで、全方面で値上げです。年末年始の海外旅行を考えている方は、発券のタイミングで総額が変わります。

1. 11月発券分の金額一覧(JAL・ANA)
金額はいずれも1区間(片道)あたり、税込の燃油サーチャージです。往復なら2倍になります。現行額は9月から10月発券分です。
同じ方面でもJALとANAで地域の区切りが異なります。ANAの「中国・マカオ・台湾・香港」は15,100円、JALの「東アジア(韓国・モンゴル・那覇~台湾を除く)」は16,000円です。
JALの金額表

JALの表には、現行の20,000円基準、今回適用する24,000円基準、参考として25,000円基準の3列が並びます。25,000円基準だった場合は、北米・欧州・中東・オセアニアが65,000円、ハワイ方面が40,400円、韓国が7,400円でした。
ANAの金額表


ANAは方面の区切りがJALより細かく、中南米やアフリカも欧州・北米と同じ62,000円の区分です。韓国とウラジオストクは7,100円で、JALの韓国・極東ロシアと同額になりました。
2. なぜ上がるのか:政府の緩和措置で1段階軽減
JALの発表では、8月から9月のシンガポールケロシン市況の2か月平均は1バレル159.19ドルでした。為替の平均1ドル157.61円を掛けると円換算で25,089円になり、本来は25,000円基準を適用する水準です。
ただし政府の緊急的な激変緩和措置の補助効果を受けて、11月から12月発券分は24,000円基準に1段階軽減されています。ANAも同じ考え方で、本来は「25,000円以上26,000円未満」のテーブルのところを、1段階低い「24,000円以上25,000円未満」のテーブルで適用しました。

つまり、今回の金額は緩和措置で抑えられた後の数字です。燃油サーチャージは2か月ごとに見直されるため、2027年1月発券分以降は12月に改めて発表されます。
3. 往復・人数別の追加負担シミュレーション
現行額で10月31日までに発券した場合と、11月以降に発券した場合の差を、往復の合計で計算しました(燃油サーチャージのみ。運賃・空港税等は含みません)。
11月以降の発券では、JAL・ANAとも韓国以外の方面で金額が同水準に近づきます。ハワイは両社とも38,500円、欧米も両社とも62,000円で、燃油サーチャージだけを見るとJALとANAの差はなくなります。
現行額との差が大きいのはJALのハワイ・東南アジア・欧米
ANAはもともと現行額が高めだったため、値上げ幅は小さめです。JALからANAに乗り換えても燃油サーチャージの総額は11月以降ほぼ変わらないので、航空会社選びは運賃やマイルで判断するほうが合理的です。
4. 発券日の考え方と注意点
- 基準は発券日です。JAL・ANAとも「11月1日~12月31日発券分」と発表されており、搭乗日が2027年でも、10月31日までに発券すれば現行額が適用されます。
- 予約と発券は別です。予約だけ済ませていても、発券が11月1日以降なら新しい金額になります。発券期限は運賃ルールで異なるため、予約時の案内を確認してください。
- 往復は2倍です。表の金額は1区間(片道)分です。乗継ぎで区間が増える場合は、区間ごとの合算になる場合があるため、公式の運賃案内で確認してください。
- 12月発券でも金額は同じです。11月と12月で値段は変わらないので、11月に入ってから急ぐ必要はありません。
5. 前倒し発券が向かない人
発券を急ぐと、燃油サーチャージの差額は節約できます。ただし次のような場合は、無理に10月中の発券を目指さないほうがよいでしょう。
- 韓国・台湾など近距離方面:往復の差額はJALの韓国で2,400円、ANAで1,200円です。取消手数料がかかる運賃を急いで買うと、差額より大きなリスクを抱えることがあります。
- 旅程が確定していない人:取消・変更に手数料がかかる運賃で発券すると、予定が変わったときの負担が節約額を上回ることがあります。変更条件は運賃ごとに違います。
- セール運賃を待っている人:運賃が下がれば、燃油サーチャージの差額を超える値下がりになる場合もあります。燃油サーチャージだけで判断せず、総額で比べてください。
国内で近場の旅行に切り替える選択肢もあります。冬の旅行割2026の都道府県別ガイドも参考になります。
6. まとめ
- 11月1日から12月31日発券分は、JAL・ANAとも全方面で値上げ(政府の緩和措置で24,000円基準に軽減済み)
- 欧米・オセアニアは両社とも片道62,000円。値上げ幅はJALが12,000円、ANAが7,000円
- 基準は発券日。10月31日までに発券すれば現行額で、ハワイ2人往復ならJALで約3万円の差
- 近距離方面は差額が小さいので、運賃の総額と変更条件で判断する
JALマイラーの方は、PontaポイントからJALマイルへの交換レート25%増の記事もあわせてご覧ください。ツアー型で組む場合は、JALパックのダイナミックパッケージのタイムセールの情報も役立ちます。
参考・出典
- JAL ニュースリリース(燃油特別付加運賃)
- 国際線 燃油特別付加運賃(JAL公式)
- ANAホールディングス ニュースリリース
- 燃油特別付加運賃(ANA公式)
- トラベル Watch「JALの燃油サーチャージ、最大1万2000円の値上げ」「ANAの燃油サーチャージ、最大7000円の値上げ」(2026年10月15日)
金額・適用条件は変更される場合があります。発券前に必ずJAL・ANAの公式サイトで最新情報をご確認ください。
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