サントリー、アサヒ飲料、伊藤園、UCCの飲料が、2026年11月1日から値上げされます。上げ幅はサントリーのPETボトルで+5〜12%、缶で+9〜19%、アサヒ飲料は全体でおよそ+4〜16%、伊藤園は+3.7〜12.5%です。
ただし11月1日は「メーカーが出荷する価格」の改定日で、店頭の価格が同じ日に変わるとは限りません。1日1本飲む人でも、10月に買い置きして節約できる額は月に数百円です。

結論|11月1日に何が変わるか
値上げの対象は、サントリービバレッジ&フードの131品目、アサヒ飲料の151品目、伊藤園の27品目、UCC上島珈琲の家庭用飲料45品目です。いずれも11月1日からの改定で、PETボトル、缶、紙パックなど幅広い容器が含まれます。
この記事では、月ごとの食品値上げをまとめた11月の食品値上げ一覧とは別に、飲料だけに絞って「メーカーごとの上げ幅」「新旧価格」「店頭価格が変わるタイミング」を整理します。
メーカー別の上げ幅と対象品目

サントリー|131品目、缶の上げ幅が大きい
サントリービバレッジ&フードは6月18日に発表しました。対象は131品目で、全体のおよそ55%にあたります。上げ幅はPETボトルで+5〜12%、缶で+9〜19%と、缶のほうが大きくなっています。価格はメーカー希望小売価格(税別)で、クラフトボスや伊右衛門などの主力商品が含まれます。
アサヒ飲料|151品目、三ツ矢サイダーやカルピスも
アサヒ飲料は7月1日に発表し、対象は151品目(全体のおよそ47%)です。三ツ矢、カルピス、ワンダなどのブランドで、PET、ボトル缶、缶、コンク、紙パック、パウチまで容器の種類が広くなっています。上げ幅は全体でおよそ+4〜16%で、前回の価格改定は2025年10月でした。
伊藤園・UCC
伊藤園は7月15日付のお知らせで27品目の価格改定を公表しました。メーカー希望小売価格で+3.7〜12.5%です。UCCは家庭用飲料45品で、店頭価格の目安はおよそ+5〜10%です。UCCはメーカーの出荷価格を改定する形で、実際の店頭価格は販売店によって異なります。

主な商品の新旧価格
発表された代表的な商品の新旧価格を並べました。サントリーとUCCは税別、アサヒ飲料は税込の表記のため、メーカーをまたいだ横並びの比較にはなりません。同じメーカーの中での上げ幅の違いを見てください。

サントリーの中でも、185g缶のボスは+12.1%(20円)、伊右衛門2Lは+6.5%(30円)と、金額と率の見え方が異なります。缶コーヒーのように価格が低い商品ほど、同じ20円でも率は大きくなります。

「11月1日出荷分」とは|店頭価格はいつ変わるか
発表文に書かれている「11月1日出荷分から」は、メーカーが卸や小売店に出荷する価格を変える日です。店頭の値札は、小売店が仕入れた在庫が入れ替わってから変わるため、同じ日に切り替わるわけではありません。

- 在庫の回転が早い店ほど、新価格に切り替わるのも早くなりやすい
- 旧価格で仕入れた在庫が残る間は、据え置きになる店もある
- 店頭価格は各店が決めるため、同じ商品でも店によって差が出る
すでに他社の値上げは始まっています。報道では、コカ・コーラボトラーズジャパンが9月から165品目、キリンビバレッジが10月から166品目の価格改定を実施するとされています。今回のサントリー、アサヒ、伊藤園、UCCが11月に続くことで、主要メーカーの値上げがほぼ出揃う形です。
10月に買い置きする価値はあるか
値上げ前に買い置きするかどうかは、差額で考えると判断しやすくなります。次の表は、1本あたりの値上げ幅から計算した最大の差額です。

クラフトボス ブラックを毎日1本飲む人なら、20円×30日で約600円(税別)です。三ツ矢サイダーなら22円×30日で約660円(税込)です。1.5LのカルピスウォーターのPETを週2本飲む場合は、33円×8本で約264円(税込)です。
旧価格の在庫がある店で、すでに飲む予定のものを少しだけ多めに買うなら損はありません。ただし、これらは月に数百円の差です。持ち帰りの手間、保管場所、賞味期限を考えると、まとめ買いは無理のない範囲で十分です。
伊藤園は麦茶とコーヒーが中心|緑茶は対象外
伊藤園の発表で対象になっているのは、麦茶飲料とコーヒー飲料のPETボトルと缶、あわせて27品目です。報道では、健康ミネラルむぎ茶やタリーズコーヒーなどの名前が確認できます。お〜いお茶のような緑茶は、公式のお知らせの一覧には含まれていません。

「伊藤園の飲料が全部上がる」と読んでしまうと、緑茶まで上がると誤解しやすくなります。対象の商品名は、伊藤園の製品の価格改定に関するお知らせで確認できます。


この記事が向かない人・つまずきやすい点
- 上げ幅は「全体の範囲」で、すべての商品が最大幅で上がるわけではない。お気に入りの商品の新価格は公式の一覧で確認が必要
- アサヒ飲料の価格は報道ベース。購入前に公式の発表で確認が必要
- 税込と税別が混ざっているため、メーカー間の価格比較はできない
- 買い置きで節約できるのは月に数百円。大量のストックが必要な人は、むしろ収納や期限の負担が大きくなる
飲料以外の値上げも気になる人は、10月の食品値上げや、11月から変わるお金とくらしのルールもあわせて確認してください。
ビールなど酒類の価格に関する動きは、ビール4社の価格への影響で整理しています。
よくある質問
Q. 11月1日から店頭価格はすぐ上がりますか?
すぐには上がらない店もあります。11月1日は出荷価格の改定日で、店頭は在庫が入れ替わってから新価格になります。
Q. 伊藤園のお〜いお茶も値上げですか?
公式のお知らせでは、対象は麦茶飲料とコーヒー飲料のPETボトルと缶で、緑茶は含まれていません。
Q. 税込と税別の違いはどう見ればいいですか?
サントリーとUCCの価格は税別、アサヒ飲料は税込で報じられています。税別の価格に消費税(飲料は8%)が加わるため、店頭の支払額はそれより高くなります。
Q. コーラやキリンの飲料はどうですか?
コカ・コーラボトラーズジャパンは9月から、キリンビバレッジは10月から価格改定を実施するとされています。今回の4社より前に始まっているため、すでに店頭で新価格になっている商品もあります。
まとめ
- サントリーはPET+5〜12%・缶+9〜19%、アサヒ飲料は約+4〜16%、伊藤園は+3.7〜12.5%
- 11月1日は出荷価格の改定日で、店頭価格が変わる時期は店によって異なる
- 伊藤園の対象は麦茶・コーヒーが中心で、緑茶は含まれない
- 10月の買い置きで節約できる額は、毎日1本飲む人でも月に数百円
新価格の対象かどうかは、各社の公式お知らせの一覧で自分がよく飲む商品を探して確認してください。
参考・出典
- 伊藤園:製品の価格改定に関するお知らせ
- UCC上島珈琲:家庭用飲料製品の価格改定について(プレスルーム)
- 食品産業新聞社ニュースWEB:サントリーBF、11月1日から131品を価格改定/アサヒ飲料151品目値上げ/UCC家庭用飲料45品を値上げ
- 食品新聞 WEB版:サントリービバレッジ&フードが131品目価格改定
本記事は2026年10月25日時点の各社発表と報道をもとにしています。価格・対象商品・実施時期は変更される場合があるため、最新情報は各社の公式発表と店頭で確認してください。
あわせて読みたい→【免税】11月1日から返金方式に変更|買い方と出国時の手続き・注意点
コメントを残す