(2026年9月1日 公開)
東京都港区は2026年8月31日の区長記者発表で、区内の小学校新1年生・中学校新1年生・中学校3年生(卒業期)を対象に、1人当たり10万円を支給する新制度「はばたけ 応援祝金」を創設すると発表した。公立・私立などの学校種別を問わず支給され、中学校の卒業期まで応援祝金を出す取り組みは東京23区で初めてという。対象学年や支給額、所得制限の有無、支給時期を港区の公式発表資料をもとに整理する。
画像出典: 港区区長記者発表資料(2026年8月31日)
港区「はばたけ応援祝金」とは?制度の概要
正式名称は「新入学期等応援祝金事業」で、通称「はばたけ 応援祝金」。港区の公式発表資料によると、少子化や教育環境の変化、進路選択の多様化が進むなかで、子ども一人ひとりの成長を社会全体で支えることを目的に創設された。小中学校の入学や、義務教育課程を修了する中学校卒業は「子どもたちが将来への希望と期待を持って新たな学びや進路へ踏み出す、人生の大切な節目」であるとし、この節目を区が金銭面から応援する制度と位置づけられている。
支給額は1人当たり10万円。対象は港区内に住民登録がある小学校新1年生、中学校新1年生、中学校3年生(卒業期)の3つの学齢で、公立・私立等の学校種別は問われない。財源は港区の補正予算で、補正予算額は14億4,590万円にのぼる。
対象者は誰?学齢と居住要件まとめ
対象となるのは以下の3つの学齢の港区民。いずれも港区の住民基本台帳に登録されていることが条件で、年度途中の転入者にも一定の要件下で対象が広げられている。
画像出典: 港区区長記者発表資料(2026年8月31日)
小学校新1年生・中学校新1年生(入学期)
基準日は入学年の1月1日時点で港区に住民登録があること。入学年の1月2日〜4月30日に転入した場合も、3か月以上の継続居住要件を満たせば対象になる。
中学校3年生(卒業期)
基準日は卒業年の1月1日時点で港区に住民登録があること。卒業年の1月2日〜3月31日に転入した場合も、3か月以上の継続居住要件を満たせば対象になる。
支給額はいくら?最大30万円になるケースも
支給額は対象学齢1回につき10万円。仮に同じ子どもが港区内で小学校入学、中学校入学、中学校卒業のすべての節目を港区民として迎えた場合、単純計算では小学校新1年生10万円+中学校新1年生10万円+中学校3年生(卒業期)10万円の合計で最大30万円を受け取れる可能性がある。1回ごとに支給される仕組みのため、区内に住み続ける期間が長いほど受け取れる回数が増える設計になっている。
所得制限はある?対象者数14,100人と初年度の特例
港区の公式発表資料には所得制限に関する記載がなく、対象学齢に該当する港区民であれば世帯の所得にかかわらずすべて対象になる見込みだ。この点は、港区議会議員のさいき陽平氏が区長記者発表当日に自身のX(旧Twitter)で「港区の小1・中1・中3(卒業期)に、所得制限なくすべての子どもに10万円」と発信しており、所得制限を設けない制度であることが読み取れる。
画像出典: 港区区長記者発表資料(2026年8月31日)
対象者数は初年度で約14,100人。これは2026年度(令和8年)と2027年度(令和9年)の新入学者等2か年分をまとめて対象にする「初年度の特例措置」によるもので、本来は令和9年新入学者等からの制度だが、初回に限り令和8年新入学者等(令和9年1月1日時点で港区の住民基本台帳に登録されている人)も合わせて支給対象になる。
いつから支給される?支給時期と区長のコメント
画像出典: 港区公式サイト(区長プロフィール)
支給開始は令和9年(2027年)2月下旬を予定している。財源となる補正予算額は14億4,590万円で、区の補正予算として計上された。港区長の清家愛氏は2024年6月の港区長選挙で初当選し、港区史上初の女性区長として就任した人物。今回の記者発表について、自身のX公式アカウントで「小・中学校の入学期+中3卒業期に『10万円』の『はばたけ応援祝金』創設【23区初】」と発信し、みなトクPAYのポイント還元拡充など他の子育て・生活支援策とあわせて紹介している。同日発表されたポイント還元拡充については港区みなトクPAY拡充へ|還元上限1.5万pt・商品券20%増額で詳しく解説している。
問い合わせ先は港区教育委員会事務局学校教育部学務課(電話03-3578-2725)。具体的な申請方法や振込先の手続きについては、発表時点では詳細が明らかにされておらず、対象世帯への案内を待つ必要がある。最新の申請手続きは港区公式サイトで確認したい。
他区との違いは?新宿区の入学祝金と比較
同様の制度は新宿区にもある。新宿区の「入学祝金」は、新小学1年生に5万円、新中学1年生に10万円を支給する制度で、所得制限はないものの、対象は入学時のみで中学校卒業時の支給はない。港区の「はばたけ応援祝金」は、この新宿区の制度と比べて小学校入学時の支給額が10万円と高いうえ、中学校卒業時にも10万円が支給される点が特徴で、これが「中学卒業期を含む応援祝金は23区初」とされる理由になっている。
港区「はばたけ応援祝金」
小学校新1年生10万円/中学校新1年生10万円/中学校3年生(卒業期)10万円。所得制限なし。
新宿区「入学祝金」
新小学1年生5万円/新中学1年生10万円。中学校卒業時の支給はなし。所得制限なし。
Xでの反応
区長記者発表があった2026年8月31日、X上には港区民や近隣区民から様々な反応が寄せられた。
「港区の小1・中1・中3(卒業期)に、所得制限なくすべての子どもに10万円!本日の区長記者発表で、新たな『はばたけ応援祝金』の創設が発表されました」
— 港区議会議員 さいき陽平氏 (2026-08-31)
「港区長が『はばたけ応援祝金』を発表。港区の小1・中1・中3(卒業期)に、所得制限なくすべての子どもに10万円!!港区湾岸に引越します」
— @NANA7TEN10 (2026-08-31)
「親に振り込まれるよね!」
— @de8h3v9d2 (2026-08-31)
制度への期待の声が目立つ一方、振込先が保護者になるのか本人になるのかを疑問視する声もあった。この点についても具体的な運用は港区の公式案内を待つ必要がある。
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まとめ
港区の「はばたけ応援祝金」は、小学校新1年生・中学校新1年生・中学校3年生(卒業期)を対象に1人10万円を支給する新制度。所得制限がなく、公立・私立を問わず支給される点、そして中学卒業期まで対象にする取り組みが23区で初めてである点が特徴だ。支給開始は2027年2月下旬を予定しており、初年度は2026・2027年度の新入学者等の2か年分、約14,100人が対象になる。具体的な申請方法や振込に関する案内は、今後港区の公式サイトや対象世帯への通知で発表される見通しなので、該当する家庭は港区の公式発表を随時確認しておきたい。
港区のはばたけ応援祝金の対象者は誰ですか?
港区に住民登録がある小学校新1年生、中学校新1年生、中学校3年生(卒業期)の3つの学齢が対象です。公立・私立などの学校種別は問われません。
支給額はいくらですか?
1人当たり10万円です。同じ子どもが港区内で小学校入学、中学校入学、中学校卒業のすべての節目を迎えた場合、合計で最大30万円を受け取れる可能性があります。
所得制限はありますか?
2026年8月31日の区長記者発表時点で所得制限は示されておらず、対象学齢に該当する港区民であればすべての世帯が対象となる見込みです。
いつから支給されますか?
支給開始は2027年(令和9年)2月下旬が予定されています。初年度は2026年度と2027年度の新入学者等の2年分、約14,100人が対象です。
参考・出典
※本記事の内容は執筆時点(2026年9月1日)の情報です。支給時期や申請方法など詳細は今後変更される可能性があるため、最新情報は港区公式サイトでご確認ください。

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