(2026年8月12日 公開)
KDDIが楽天モバイルに提供してきた「au回線ローミング」が、2026年9月30日をもって終了する見通しになりました。2026年8月7日のKDDI決算説明会で松田浩路社長が改めて表明したもので、都市部を中心にローミングは順次縮小され、圏外や電波が届きにくくなるエリアが出てくる可能性があります。この記事では、終了の理由・楽天モバイル側の対応・自分の利用エリアが影響を受けるか確認する方法を整理します。
- 1. KDDIローミング終了の概要
- 2. なぜ終了するのか|KDDI松田社長の説明
- 3. 楽天モバイル三木谷氏のコメントと今後の方針
- 4. 圏外になる可能性がある地域はどこ?
- 5. 自分の利用エリアを確認する方法
- 6. Xでの反応
- 7. よくある質問
- 8. まとめ
KDDIローミング終了の概要
画像出典: CNET Japan(2026年8月7日 KDDI決算説明会)
KDDIは2019年10月1日から、自社エリアの整備が追いつかない楽天モバイルに対して800MHz帯を使ったローミング(パートナー回線)を提供してきました。対象エリアは全国が基本ですが、東京23区・名古屋市・大阪市の中心部や局所的にトラフィックが混雑するエリアはもともと対象外とされています。
このローミング契約について、KDDIは2026年8月7日に開催した2027年3月期第1四半期決算説明会で、松田浩路社長が「現行の契約は予定通り2026年9月末をもって終了する」と改めて表明しました。7年間続いたau回線の間借りが、9月30日で一区切りを迎える形です。
なぜ終了するのか|KDDI松田社長の説明
松田社長は終了の理由として、楽天モバイルの自社エリアがこの7年間で大きく拡大したことを踏まえ「当社としては役割を十分に果たせた」と説明しました。一方で、想定していたエリア以上の場所からKDDI網への通信が流入し、想定以上のトラフィックが発生していたことも課題として挙げています。
契約終了後は、これまで楽天モバイル向けに割いていたネットワークリソースを、au・UQ mobile・povoの各ユーザーの通信品質向上に振り向ける方針です。KDDI側としては、楽天モバイルへのローミング提供によって発生していた自社ユーザーへの負荷を解消する狙いがあると見られます。
ただし松田社長は、楽天モバイルの自社基地局整備が追いついていないルーラル(郊外・山間部)エリアに限っては、区域と期間を区切った新たな契約を改めて結ぶ可能性があることも示唆しています。全面的な即時終了ではなく、地域によって段階的な扱いになる見込みです。
楽天モバイル三木谷氏のコメントと今後の方針
KDDI側の表明を受け、楽天グループの三木谷浩史会長兼社長は3日後の2026年8月10日、楽天グループの2026年度上半期決算説明会でコメントしました。三木谷氏は「楽天モバイルがカバーを必要とするエリアに関しては、10月以降も契約にのっとって継続していく」と述べ、全てのローミングが即座になくなるわけではないという認識を示しています。
一方で、楽天モバイルが自社エリアとして既にカバーできている場所については、ローミングを順次縮小していくことでKDDI側と合意していると説明しました。これは実質的に、都市部を中心とした縮小は避けられないことを認めた発言といえます。三木谷氏は、楽天モバイルの立ち上げ期にローミングで協力してもらったことについて、KDDIへの謝意も述べました。
圏外になる可能性がある地域はどこ?
KDDIが公式に開示しているローミング提供エリアは「全国(東京23区・名古屋市・大阪市中心部・局所的な混雑エリアを除く)」となっており、実際の対象範囲は山間部だけにとどまりません。専門メディアの分析でも、東京23区外の市町村の多くや、神奈川県・埼玉県・千葉県の住宅地でも広くローミングが使われていることが指摘されています。
そのため、9月末での縮小・終了後は、都市近郊のマンションの高層階や地下、山間部・登山道といった自社基地局のカバーが薄い場所を中心に、電波が弱くなったり圏外になったりするケースが出てくる可能性があります。ルーラルエリアについては前述のとおり期間限定の継続協議が行われていますが、対象エリアの詳細な線引きは本記事執筆時点で公式に明らかにされていません。
現時点で公式に確定しているのは「9月30日で現行契約は終了」「ルーラルエリアは限定継続の可能性あり」という2点のみです。具体的にどの市区町村・建物が対象になるかは、次に紹介する公式ツールで自分の利用エリアを個別に確認するのが確実です。
自分の利用エリアを確認する方法
サービスエリアマップで広域を確認する
楽天モバイル公式の「サービスエリアマップ」では、住所や建物名で検索して、自社回線エリアとパートナー回線(ローミング)エリアの塗り分けを地図上で確認できます。まずは自宅・職場・実家など普段よく行く場所を検索し、色分けを見て広域の状況を把握するのがおすすめです。
myエリア通信シミュレーションでピンポイント確認
「myエリア通信シミュレーション」は、住所を入力して自宅や職場などスマホをよく使う場所(最大3ヵ所)のつながりやすさを5段階で判定してくれるツールです。地図の色塗りだけでは分からない建物内・地下といった細かい通信環境まで確認できるため、マップと併用することでより実態に近い判断ができます。
通勤・通学経路や、よく訪れる屋内施設・登山道なども合わせてチェックしておくと、9月末以降に想定外の圏外に遭遇するリスクを減らせます。もし影響が大きそうな地域に該当する場合は、povoなど他社の副回線(サブeSIM)を用意しておく、通信品質の推移を見てから継続を判断する、といった備えも選択肢になります。
Xでの反応
今回の発表を受け、X上では楽天モバイルユーザーを中心にさまざまな反応が見られました。
「9月末の楽天モバイルのローミング終了に備えて、念のため別の会社のサブeSIMを追加しておきました」
— Xユーザーの投稿(2026年8月11日)
「楽天モバイルが、2026年9月にauローミング終了しちゃうの?田舎の実家の室内だと電波がほぼ入らないので、少し心配」
— Xユーザーの投稿(2026年8月11日)
「楽天モバイル富士山吉田口6合目、auローミングが切られて圏外に。登山道が圏外はメインの回線にはできない」
— Xユーザーの投稿(2026年8月10日)
「どのエリアがローミング継続なのか詳細な説明がない。縮小・終了で圏外になる利用者への救済策も示されていない」
— Xユーザーの投稿(2026年8月10日)
山間部や自宅の屋内といった具体的な圏外事例が既に報告される一方、対象エリアの詳細な線引きがまだ示されていないことへの不安の声も目立ちます。ヘビーユーザーの一部は、ローミング終了によってKDDI網の混雑が緩和され、逆にau側の通信品質が向上するのではという見方も示していました。
よくある質問
KDDIのローミングはいつ終了しますか?
KDDIは2026年9月30日をもって、楽天モバイルへの現行のローミング契約を終了すると2026年8月7日の決算説明会で表明しています。ただし楽天モバイルの自社エリアが未整備のルーラルエリアについては、期間や区域を限定した新たな契約が結ばれる可能性があります。
なぜローミングが終了するのですか?
KDDIの松田浩路社長は、楽天モバイルの自社エリア拡大により役割を果たせたことに加え、想定以上のトラフィックがKDDI網に流入していたことを理由に挙げています。今後はau・UQ mobile・povoユーザーの通信品質向上にネットワークリソースを振り向ける方針です。
自分の地域が圏外になるか確認する方法は?
楽天モバイル公式の「サービスエリアマップ」で自社エリアとパートナー回線エリアを地図上で確認できるほか、「myエリア通信シミュレーション」で自宅や職場など最大3ヵ所のつながりやすさを5段階で調べられます。両方を併用して確認するのがおすすめです。
圏外エリアが心配な場合はどうすればいいですか?
公式ツールで自分の利用エリアを確認したうえで影響が大きそうな場合は、povoなど他社の副回線(サブeSIM)を用意しておく、9月末以降の通信品質の変化を見てから継続利用を判断する、といった備えが選択肢になります。
あわせて読みたい: povo本気割50%還元はいつから?条件と対象トッピング
まとめ
KDDIの楽天モバイル向けローミングは、2026年9月30日で現行契約が終了する見通しです。都市部を中心に縮小は避けられない一方、ルーラルエリアは期間限定で継続協議が行われており、全ての利用者が一斉に圏外になるわけではありません。心配な場合は、楽天モバイル公式の「サービスエリアマップ」と「myエリア通信シミュレーション」で自宅・職場・よく行く場所の状況を早めに確認しておきましょう。今後、対象エリアの詳細や継続協議の結果が発表され次第、この記事も更新していきます。
価格・提供条件等の情報は変更される場合があります。最新情報は楽天モバイル公式サイト・KDDI公式サイトで必ずご確認ください。
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参考・出典
- KDDI、楽天へのローミングを9月末で終了 – ケータイWatch
- KDDIからの独り立ちを目指す楽天モバイル、ローミング交渉の現在地 – ITmedia Mobile
- 楽天モバイルのローミングは「予定通り9月末に終了」 – ITmedia Mobile
- 楽天の三木谷氏、KDDIのローミングエリアは「順次縮小」 – ケータイWatch
- 楽天モバイル株式会社サービスへのローミング提供について – KDDI公式
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