警察庁は2026年10月22日、青切符(交通反則告知書)で科される交通反則金について、2027年7月以降にクレジットカードやコード決済などでキャッシュレス納付できるようにする方針を明らかにしました。自転車を含むすべての違反者が対象で、準備の整った都道府県警察から順次始まります。この記事では、開始時期、QRコードから支払うまでの流れ、手数料、クレカのポイントとの損得を整理します。

結論|いつから・何が変わる・手数料は
- 開始は2027年7月以降。全国一斉ではなく、準備が整った都道府県警察から順次
- 青切符に印刷されたQRコードをスマホで読み取り、納付受付サイトで反則金額などを入力して支払う
- 手数料は数百円程度の見込みで、違反者の負担。金融機関の窓口で手数料なしで払う方法も維持される
- 決済手段はクレジットカード、コンビニ払い、ネットバンキング、コード決済などに対応する予定
窓口に行く手間がなくなる反面、キャッシュレスで払うと数百円の手数料がかかる見込みです。急いで切り替える話ではなく、手数料の額が確定してから、窓口とキャッシュレスのどちらが自分に合うかを選ぶ形になります。
いつから使える?開始時期と今後のスケジュール

「2027年7月」は始まりの時期で、全国の全都道府県で同日に使えるようになるという意味ではありません。自分の住む都道府県がいつから対象になるかは、今回の発表では示されていません。
現行の納付方法と何が変わるか

現行制度では、青切符で交付された納付書を金融機関や郵便局の窓口に持参し、反則金を現金で納めます。窓口の営業時間外には手続きできません。秋田県と島根県のみ、2021年6月から試行的にネットバンキングなどでの振り込みが導入されています。
- 現行: 納付書を持って窓口へ。手数料はなし、営業時間内のみ
- 開始後: QRコードからスマホで納付。手数料は数百円程度の見込みで、時間帯を問わず手続きできる
- 窓口での手数料なしの納付は、開始後も維持される
QRコードから支払うまでの流れ

ステップ1: 青切符のQRコードを読み取る
違反者に交付する交通反則告知書にQRコードが印刷されます。スマートフォンなどで読み取ると、納付受付サイトにつながります。
ステップ2: 反則金額などを入力する
金額など、青切符に手書きされる項目は違反者がサイト上で入力します。
ステップ3: 支払い方法を選んで支払う
クレジットカード、コード決済、コンビニ払い、ネットバンキング、ペイジーなどから選ぶ想定です。対応する決済手段の最終的な一覧は、今回の報道では確定していません。
ステップ4: 完了通知を受け取る
手続きが完了すると、メールなどで通知される仕組みです。
手数料と支払い方法|クレカのポイントは得か
手数料は1件あたり数百円程度が見込まれており、納付者の負担です。正確な額は今回の発表では示されておらず、確定していません。
クレジットカードで払うとポイントはどうなる
クレジットカードで納付するとカードのポイントが付く可能性はありますが、手数料との損得は、反則金の額と還元率次第です。次の数字は、手数料の額が確定していないため、あくまで仮の例です。
反則金は車両の種類・違反の内容により3,000円から4万円です。仮の例を見る限り、ポイント目当てでキャッシュレスを選んでも得になりにくい水準です。カードによっては反則金などの公金の支払いが還元の対象外になることもあるため、実際に使う前にカード会社の案内で確認してください。
ポイントの損得は、手数料額が決まってから計算し直すのが確実です。この記事の試算は、仮の手数料と還元率を置いたもので、実際の損益を示すものではありません。
税金のクレジットカード納付でも手数料と還元の損得は別に考える必要があります。関連記事の税金のクレジットカード払いの手数料と還元の考え方も参考になります。
窓口とキャッシュレス、どちらで払うか
キャッシュレス納付が向いている人
- 平日の昼間に金融機関の窓口へ行く時間を取れない人
- 納付書の期限が迫っていて、窓口が開いていない時間に手続きしたい人
- 数百円の手数料より、手間と時間を節約するほうを重視する人
窓口納付が向いている人
- 手数料を1円も払いたくない人
- 窓口に行く時間が取れ、現金で払うことに抵抗がない人
- 反則金が少額で、手数料の比率が大きくなる人(反則金3,000円に対し数百円は1割前後)
青切符の規模と、試行が先行した秋田・島根

2025年は、交通違反の96%が青切符で処理されました。2025年度は青切符により約384万7,600件で約380億2,090万円の反則金が納付され、交付件数に占める納付率は98.9%でした。
警察庁は、窓口に行く手間がかかるためキャッシュレス化を求める声があったこと、納付率が向上すれば違反者へ支払いを督促する手間も軽減されることを説明しています。2021年6月に閣議決定された政府の規制改革実施計画で納付方法を拡大する方針が示され、警察庁が検討を進めてきました。
先行して試行している秋田県・島根県では、2025年の納付件数のうち14.6%が振り込みによるものでした。窓口以外の選択肢を用意すれば、一定の割合が使うことを示す数字です。
まだ決まっていないこと
2026年10月25日時点で、次の点は確定していません。この記事は、10月22日の警察庁の説明を伝える報道各社の記事を基に整理しています。
- 手数料の正確な額(数百円程度の見込みとされるのみ)
- 各都道府県の具体的な開始日
- 対応する決済手段の最終的な一覧
- 納付期限や、期限を過ぎた場合の扱いなど、現行制度からの変更点の有無
確定した内容は、警察庁や各都道府県警察の案内、納付書の記載で必ず確認してください。
自転車の青切符との関係
自転車の青切符は2026年4月1日から始まり、自転車の違反者も同じ納付の仕組みの対象になります。自転車の青切符の対象と反則金一覧で、違反ごとの金額を確認できます。
- 自転車の反則金の一覧: 自転車の青切符いつから|対象・反則金一覧
- ながらスマホの扱い: ながらスマホの自動検知と警告義務化
- 生活道路の30km/h規制: 生活道路の30km/h規制ガイド
まとめ
- 2027年7月以降、準備が整った都道府県警察から順次キャッシュレス納付が始まる
- 青切符のQRコードから納付受付サイトにアクセスし、クレカ・コンビニ・ネットバンキング・コード決済などで支払う予定
- 手数料は数百円程度の見込みで違反者負担。窓口での手数料なしの納付は維持される
- クレカ払いのポイントは手数料に見合わない可能性が高い。額が確定してから判断する
開始までまだ時間があるため、いま手続きすることはありません。手数料の額や自分の都道府県の開始日が公表されたら、窓口とキャッシュレスのどちらが自分に合うかを選びましょう。
参考報道: 時事通信、日本経済新聞、毎日新聞(Yahoo!ニュース)、ポイ探ニュース。警察庁の公式情報は警察庁のサイトで確認できます。
※ 開始時期・手数料・対応する決済手段は変更される場合があります。最新の情報は警察庁や各都道府県警察の公式案内でご確認ください。
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