【SBI×フジHD】資本業務提携の中身は?新会社50%ずつ出資

SBIホールディングス、SBIネオメディアホールディングス、フジ・メディア・ホールディングス(FMH)の3社は2026年11月2日、メディア・コンテンツ領域での戦略的資本業務提携契約を締結したと発表しました。2027年1月には、SBIグループとFMHグループが50%ずつ出資する合弁会社を設立する予定です。この記事では、提携の中身、合弁会社の仕組み、第1弾・第2弾の事業、まだ分かっていない点を、報道をもとに整理します。

結論
・3社は2026年11月2日に、資本業務提携契約を締結したと発表しました。6月26日に発表した「協議・検討の開始」から、契約締結へ進んだ形です。
・2027年1月に、SBI側とFMH側が50%ずつ出資する合弁会社を設立する予定です。資本金は資本準備金を含めて1億円とされています。
・第1弾はアイドルなどのファンプラットフォーム事業、第2弾は大型映像コンテンツの資金調達(コンテンツファイナンス)です。
・FMHは、SBIグループが組成する約1,000億円規模のコンテンツファンドに出資します。
・合弁会社への出資額の内訳や、具体的なサービス名・開始時期は、報道では確認できません。

公開日: 2026年11月2日 / 最終更新日: 2026年11月2日

フジHDの清水賢治社長とSBIホールディングスの北尾吉孝会長兼社長 資本業務提携の発表
左からフジ・メディア・ホールディングスの清水賢治社長、SBIホールディングスの北尾吉孝会長兼社長(出典: マイナビニュース)




目次

  • 提携の発表内容(いつ・誰が・何を)
  • 協議開始から契約締結までの時系列
  • 合弁会社の仕組み(50%ずつ出資)
  • 第1弾・第2弾の事業内容
  • ファンド出資とそのほかの連携
  • 背景にある両グループの戦略
  • 現時点で分かること・分からないこと
  • 見る人・投資家はどこを見るか
  • この記事が向かない人
  • よくある質問




提携の発表内容(いつ・誰が・何を)

発表したのは、フジ・メディア・ホールディングス(FMH)、SBIホールディングス、SBIネオメディアホールディングスの3社です。契約の名称は「戦略的資本業務提携契約」で、対象はメディア・コンテンツ領域です。FMHはフジテレビジョンなどを傘下に持つ認定放送持株会社で、社長は清水賢治氏です。SBIホールディングスは、北尾吉孝氏が会長兼社長を務めています。

提携の柱は大きく3つあります。1つ目はSBIグループとFMHグループが50%ずつ出資する合弁会社の設立、2つ目はその合弁会社を通じた事業(ファン事業とコンテンツファイナンス)、3つ目はFMHによるコンテンツファンドへの出資です。

協議開始から契約締結までの時系列

SBIとフジHDの資本業務提携の時系列(2026年6月26日協議開始から2027年1月合弁会社設立予定)
時系列(当サイト作成の図表。出典: マイナビニュース2026/11/2、Branc 2026/7/3掲載記事)

3社は、2026年6月26日に、メディア・コンテンツ領域での戦略的資本業務提携に向けた協議・検討を始めたと発表していました。Brancの記事によると、当時は、コンテンツ・IP、リアルイベント、地域活性化、デジタルサービス、広告・マーケティング、セキュリティトークン(ST)などの分野で連携の可能性を探る段階でした。具体的な提携内容、対象事業、出資の有無、出資時期、出資金額は決まっていないと説明されていました。

それから約4カ月後の11月2日に契約締結が発表され、合弁会社の設立時期や事業の方向性が具体的になりました。なお、Brancの記事の掲載日は7月3日ですが、3社が協議開始を発表したのは6月26日です。日付を取り違えないよう注意してください。

合弁会社の仕組み(50%ずつ出資)

SBIグループとFMHグループが50%ずつ出資する合弁会社の仕組み図
合弁会社の仕組み(当サイト作成の図表。出典: マイナビニュース2026/11/2)

マイナビニュースによると、合弁会社は「リアルメディア」領域を中核に据えます。リアルメディアとは、コンテンツやIP(知的財産)を起点に、ライブ・イベント、スポーツ興行、施設など、人々が実際に集まって体験を共有する領域を指します。

出資比率
SBIグループとFMHグループが50%ずつ。
設立時期
2027年1月の設立予定。
資本金
資本準備金を含めて1億円。
役員
両グループから、それぞれ複数の役員を派遣する。
位置づけ
将来的には複数の事業を展開する持株会社とし、事業領域ごとに子会社を順次設ける計画。

つまり、合弁会社はいきなり多くの事業を抱えるのではなく、まず器をつくり、その下に事業ごとの子会社を順に置く設計です。

第1弾・第2弾の事業内容

SBIとフジHDの協業内容(ファンプラットフォーム・コンテンツファイナンス・ファンド出資)の整理
協業内容の整理(当サイト作成の図表。出典: マイナビニュース2026/11/2)

第1弾: ファンプラットフォーム事業

提携事業の第1弾として検討されているのは、リアルイベントを起点としたファンプラットフォーム事業です。アイドルなどのアーティストとファンが、イベントの開催時だけでなく、年間を通じて継続的につながる仕組みをつくるため、事業子会社の設立を検討するとしています。

役割分担は、FMHグループの番組・イベントの企画制作力とメディア発信力に、SBIグループが持つ8,800万を超える顧客基盤(2026年9月末時点)と決済・デジタル技術を組み合わせる形です。まず国内で事業モデルを確立し、そのうえでアジアを起点に海外展開することも目指すとされています。

第2弾: コンテンツファイナンス

第2弾は、大型映像コンテンツなどを継続的に生み出すための、コンテンツファイナンスの共同研究・事業開発です。FMHグループのコンテンツの企画・開発力やIPと、SBIグループのファンド運用ノウハウ、銀行・証券・信託にまたがる金融機能、投資家ネットワークを組み合わせ、新たな資金調達の仕組みを検証します。合弁会社の傘下で、コンテンツファンドの組成・運営を担う事業子会社を設立することも検討するとされています。

ファンド出資とそのほかの連携

FMHは、SBIグループが組成する約1,000億円規模の「SBIネオコンテンツ投資事業有限責任組合」(通称: SBIネオコンテンツファンド)に出資します。投資先の発掘・選定や、投資先との連携でも協力し、日本のコンテンツ産業の成長と海外展開につなげる方針だとされています。FMHがファンドにいくら出資するかは、報道では確認できません。

そのほかにも、テレビ、配信、SNS、リアルイベント、金融サービスの顧客接点を横断した広告・マーケティング施策や、地域文化の発信による地域活性化などでも連携を進めるとされています。




背景にある両グループの戦略

マイナビニュースは、提携の背景に、両グループが進める成長戦略の共通性があると伝えています。

FMH側
2026年5月に新中期経営計画「Group Vision 2026-2030 Ver.1.0」を発表し、「好きでつながる明日をともに」を経営ビジョンに掲げました。コンテンツを生み出し、届け、拡張する一気通貫モデルでの成長を目指す方針です。
SBI側
金融、IT、メディアを組み合わせた「ネオメディア生態系」の構築を進めています。コンテンツやIPを通じて生まれる「共感・信頼・熱狂」を、購買やイベント参加などの経済行動につなげる仕組みを「感情経済圏」と位置づけています。

SBIはこれまでにも、コンテンツ分野の企業との提携を重ねています。Brancの関連記事の見出しには、2026年1月15日のCEグループとの資本業務提携(TSUTAYA CREATORS’ PROGRAMの再始動や1,000億円規模のファンド連携など)、2025年9月のTHE COREとの資本業務提携、2025年7月のツインプラネットとの資本業務提携が並んでいます。ほかにも、吉本興業との合弁会社設立の見出しがあります。今回のFMHとの提携は、この流れのなかにあるものです。

SBIグループの関連記事はこちらです。

現時点で分かること・分からないこと

SBIとフジHDの提携で分かっていることと報道で確認できないことの比較
分かっていることと確認できないこと(当サイト作成の図表。2026年11月2日時点の報道ベース)

分かっていること

  • 2027年1月に合弁会社を設立する予定
  • 出資比率はSBI側とFMH側が各50%
  • 資本金は資本準備金を含めて1億円
  • FMHが約1,000億円規模のファンドに出資する
  • 第1弾はファン事業で、事業子会社の設立を検討

報道で確認できないこと

  • 合弁会社への出資額の内訳
  • SBIによるFMH株の追加取得の有無
  • FMHがファンドに出資する金額
  • ファン向けの具体的なサービス名と開始時期
  • 対象となるアイドルや番組

上記は、2026年11月2日時点で報道から確認できた範囲の整理です。公式のニュースリリースや今後の続報で、内容が補足される可能性があります。

見る人・投資家はどこを見るか

今回の発表は、立場によって見るべき点が違います。

テレビ・イベントのファンとして
まず注目したいのは第1弾のファンプラットフォームです。ただ、サービス名や開始時期、対象となるアーティストは発表されていないため、すぐに利用できる何かが始まるわけではありません。
投資家として
合弁会社の設立が2027年1月であり、事業子会社の設立は「検討」の段階です。収益への影響を判断する材料となる数字(出資額の内訳、事業計画の規模)は、報道では示されていません。今後の決算資料や開示を確認する流れになります。
フジテレビの番組を見る人として
番組制作の方針がどう変わるかは、今回の発表では触れられていません。放送や配信の予定は、各番組の公式情報を確認してください。

フジテレビ系の番組情報は、こちらの記事で扱っています。

この記事が向かない人

  • 株価の見通しを知りたい人: 報道に株価への影響の記述はなく、この記事でも予想はしません。
  • 出資額や持ち株比率の詳細を知りたい人: 合弁会社の出資額の内訳は、報道では確認できません。
  • ファン向けサービスの内容や開始時期を知りたい人: サービス名と開始時期は未発表です。
  • 契約書の条項や法的な評価を知りたい人: 公式のニュースリリースと開示資料をご確認ください。

よくある質問

提携はいつ決まったのですか?

2026年11月2日に、資本業務提携契約の締結が発表されました。その前の6月26日に、3社が協議・検討の開始を発表しています。

合弁会社はいつできますか?

2027年1月の設立予定です。出資比率はSBIグループとFMHグループが50%ずつで、資本金は資本準備金を含めて1億円とされています。

何をする会社ですか?

ライブ・イベントやスポーツ興行など、実際に人が集まる「リアルメディア」領域を中核とする会社です。将来的には複数の事業を持つ持株会社となり、事業ごとに子会社を設ける計画です。

第1弾の事業は何ですか?

リアルイベントを起点にしたファンプラットフォーム事業です。アイドルなどのアーティストとファンが、年間を通じて継続的につながる仕組みを目指します。

FMHはSBIから出資を受けるのですか?

報道で確認できる出資は、両グループが50%ずつ出資する合弁会社と、FMHによるコンテンツファンドへの出資です。FMH株式の取得については、報道で確認できていません。




まとめ

SBIとフジ・メディアHDは2026年11月2日、資本業務提携契約を締結したと発表しました。2027年1月に、両グループが50%ずつ出資する合弁会社(資本金は資本準備金を含め1億円)を設立する予定です。第1弾はアイドルなどのファンプラットフォーム事業、第2弾は大型映像コンテンツのコンテンツファイナンスで、FMHは約1,000億円規模のファンドにも出資します。一方で、出資額の内訳、サービス名、開始時期などは報道では確認できず、続報待ちの段階です。

提携の内容は今後変わる場合があります。最新の情報は、各社の公式発表でご確認ください。

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参考・出典





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