WBO(世界ボクシング機構)は10月19日(日本時間20日)、世界ミニマム級の正規王者オスカー・コラーゾ(プエルトリコ)と暫定王者の松本流星(帝拳)に、王座統一戦へ向けた交渉を命じました。9月27日に暫定王座を獲得した松本にとって、世界最強クラスの王者と拳を交える可能性が一気に現実味を帯びた形です。
交渉期限は11月3日までの15日間。期限までに合意できない場合は、最低落札額8万ドル(約1268万円)の興行権入札に移ります。現時点で試合日・会場は未発表で、決まったのは「交渉開始の指令」までです。コラーゾはWBAスーパー王座も保持しているため、対戦が決まれば2団体の世界王座がかかる見込みとサンケイスポーツは伝えています。
(2026年10月20日 公開)
画像出典: サンケイスポーツ(Yahoo!ニュース配信)
WBOの指令内容と交渉期限
WBOが出したのは「コラーゾvs松本の指名試合」に向けた交渉開始の指令です。WBOは「各階級に世界王者は1人」とする長年の基本方針の再確認だと説明しています。ミニマム級では正規王者のコラーゾと暫定王者の松本が並立している状態で、これを1人に整理するのが狙いです。
交渉期限は11月3日(15日間)
スポニチアネックスによると、交渉期間は11月3日までの15日間です。期限内に両陣営が合意すれば、通常の統一戦として日程と会場を調整する流れになります。
合意できないとどうなる?
サンケイスポーツは、15日以内に合意に達しない場合は最低落札額8万ドル(約1268万円)での興行権入札になると報じています。入札では高額を提示した興行主が開催権を得るため、開催地が日本になるとは限りません。一方、BOXING MASTERは「日本での開催が期待される」と伝えており、帝拳側が条件を詰められるかが焦点になります。
画像出典: BOXING MASTER
ミニマム級の王座はいまどうなっている?
「正規王者」「暫定王者」「スーパー王者」と肩書きが並んで分かりにくいため、現状を整理します。
つまり、今回の統一戦は「WBOの正規王座を1本化する試合」であり、コラーゾが持つWBAスーパー王座も同時にかかるかどうかは、正式発表を待つ必要があります。サンケイスポーツも「見込み」という表現にとどめています。
画像出典: ゴング格闘技(Yahoo!ニュース配信)
コラーゾがサンドバル戦を回避した経緯
コラーゾは2階級上げ、10月10日(日本時間11日)に米イリノイ州シカゴでWBA・WBC世界フライ級統一王者リカルド・サンドバル(米)に挑戦する予定でした。しかし練習中に肋骨を負傷し、所属先のゴールデンボーイ・プロモーションズが挑戦中止を発表しました(BOXING MASTERは肋骨2本の骨折と報道)。
WBOは「サンドバル戦開始と同時に王座を空位に」としていた
サンケイスポーツによると、WBOはコラーゾがサンドバルと戦い始めた時点でWBO王座を空位とし、暫定王者を正規王者へ自動昇格させると発表していました。試合が流れたため昇格は起きず、正規・暫定が並立したまま残りました。報知は松本の暫定王座獲得時点で「正規王者と暫定王者の扱いは結論が先送り」と伝えており、今回の指令がその決着の入口になります。
画像出典: BOXING MASTER
サンドバルは代役に敗れ王座陥落
サンドバルは代役挑戦者のセルジオ・メンドーサ(メキシコ)に計3度のダウンを奪われ、5回TKO負けで両王座から陥落しました。コラーゾは結果としてフライ級王座の挑戦機会を失い、今後の展開が不透明になったとサンケイスポーツは伝えています。コラーゾ本人は、BOXING MASTERによると「来年1月から2月の間に試合を再開できることを期待している。すでに減量も始めている」とコメントしています。
松本流星の戦績と暫定王座獲得まで
松本は1998年5月14日、兵庫県高砂市生まれの28歳。日出高(現・目黒日大高)から日大へ進み、卒業後の2022年に全日本選手権で優勝。2023年2月にプロデビューし、現在9戦9勝(4KO)です(スポーツ報知)。身長160センチのサウスポーのボクサーファイターです。
画像出典: スポーツ報知(Yahoo!ニュース配信)
試合後、松本は「今日のままじゃ、まだまだ。ボクシングの幅を広げて、松本が一番強いと思われるようなスーパーチャンピオンになりたい」と語っています(スポーツ報知)。判定決着だった試合内容について、デイリースポーツでは「また殻を破れなかった」とも振り返っていました。
画像出典: デイリースポーツ
松本とコラーゾのプロフィール比較
両者の戦績・体格を並べます。数字は各報道・Wikipediaで確認できたものに限っています。
サンケイスポーツによると、コラーゾは米専門誌「ザ・リング」の全階級パウンド・フォー・パウンド(PFP)ランキングで10位に入っています。KO率はコラーゾが高く(15戦で12KO)、松本は判定勝ちが中心(9戦で4KO)です。この差が、そのまま試合の見どころになります。
統一戦はいつ・どこで?実現の見通し
現時点で試合日・会場・放送は発表されていません。判断材料は次のとおりです。
なお、帝拳ジムの同門には那須川天心がおり、9月27日の同じ大会で井上拓真との再戦に臨んでいます。大会の結果は那須川天心 井上拓真2戦目の結果、事前の見どころは再戦の視聴方法ガイドで整理しています。
注意点と、この記事が向かない人
今回の発表は「交渉の指令」であり、試合の決定ではありません。交渉が長引いたり、コラーゾ側が階級を上げる選択をしたりすれば、統一戦が遠のく可能性もあります(サンケイスポーツはコラーゾの今後を「不透明」としています)。チケット発売や視聴方法を知りたい人は、公式の続報を待つ段階で、現時点でこの記事から得られる情報は「経緯と見通し」までです。
また、コラーゾがWBAスーパー王座も保持している点は混同しやすく、「2団体統一戦」になるかは正式発表次第です。本記事では報道で確認できた範囲にとどめています。
格闘技の別ジャンルでは、RIZIN.55の全対戦カードもあわせて確認できます。
まとめ
WBOは10月19日、ミニマム級正規王者コラーゾと暫定王者の松本流星に王座統一戦の交渉を指令しました。期限は11月3日までの15日間で、決裂すれば最低落札額8万ドルの入札に移ります。コラーゾはサンドバル戦を肋骨の負傷で回避し、松本は9月27日にアコスタを3-0判定で下して暫定王座を獲得したという経緯です。試合日・会場は未定で、実現は2027年の早い時期が目安になります。最新の公式情報はWBO公式サイトや所属ジムの発表で確認してください。
参考・出典
- WBOがミニマム級暫定王者の松本流星と王者コラーゾに王座統一戦の交渉を指令(スポニチアネックス)
- WBO、暫定王者の松本流星と正規王者のコラーゾに統一戦指令(サンケイスポーツ)
- 松本流星、涙の王座返り咲き(スポーツ報知)
- WBO 松本流星vsオスカー・コラーゾ 世界ミニマム級王座統一戦指令へ(BOXING MASTER)
- Oscar Collazo(Wikipedia)
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