マダニ対策|咬まれたらどうする?症状・予防と受診の目安

マダニが媒介する感染症「SFTS(重症熱性血小板減少症候群)」が、2026年は例年を上回るペースで報告されています。結論から言うと、対策の核心は「肌を露出しない」「帰宅後に体をチェックする」「咬まれても自分で引き抜かず皮膚科を受診する」の3点です。この記事では、厚生労働省・林野庁・国立健康危機管理研究機構が示す公的な予防・対処の手順を、行動できる形でまとめます。山・草むら・畑・キャンプに行く前に確認してください。

この記事でわかること

  • 今すぐやるべき予防対策(服装・虫よけ・帰宅後チェック)
  • 咬まれたときの正しい対処と受診の目安
  • SFTSの症状・潜伏期間・致死率などの基礎知識




目次

  • マダニ感染症はいま増えている?
  • 今すぐやるべき対策は?(服装・虫よけ)
  • 帰宅後のチェック方法は?
  • 咬まれたらどうする?受診の目安は?
  • SFTSの症状・潜伏期間・致死率は?
  • よくある質問(FAQ)




マダニ感染症はいま増えている?

国立健康危機管理研究機構の集計によると、SFTS(重症熱性血小板減少症候群)の2026年の患者報告数は6月上旬時点ですでに72人にのぼり、年間192人で過去最多となった2025年の同時期を上回るペースで推移しています。報道では6月下旬時点でさらに増えているとされ、厚生労働省が注意を呼びかけています。

従来は西日本での報告が中心でしたが、近年は北海道・関東・中部からの報告も出ており、「うちの地域は関係ない」とは言いにくい状況です。マダニの活動期は春から秋。レジャーやガーデニング、農作業が増えるこの時期こそ対策が必要です。

今すぐやるべき対策は?(服装・虫よけ)

マダニは草むらや藪、雑木林などに潜んでいます。最大の予防は肌の露出を減らすこと。厚生労働省・林野庁は次の服装を推奨しています。

服装のポイント

  • 長袖・長ズボンを着用し、首にはタオルを巻くかハイネックにする
  • シャツの袖口は手袋の中へ、シャツの裾はズボンの中へ入れる
  • ズボンの裾は靴下や長靴の中に入れ、侵入口をふさぐ
  • 服は明るい色がおすすめ(マダニが付いても目視で見つけやすい)
  • 虫よけ剤はディート(DEET)を含むものの併用が推奨される

また、草の上に直接座ったり寝転んだりせず、レジャーシートを使うこと、屋外活動のあとは入浴して着替えることも有効とされています。

ペットを飼っている人の注意点

SFTSは、ウイルスに感染した猫や犬との接触で人がうつったと考えられる症例も報告されています。犬の散歩でマダニが付着することもあるため、動物用のダニ駆除剤を活用し、屋内に入れる前にペットの体にダニが付いていないか確認しましょう。ペットの体調変化にも注意してください。




帰宅後のチェック方法は?

マダニは咬みついてもすぐには気づきにくいため、帰宅後・入浴時の全身チェックが重要です。とくに咬まれやすい以下の部位を念入りに確認しましょう。

チェックすべき部位 理由
頭部(髪の中)・耳の中と後ろ 隠れやすく見落としやすい
首の周り・わきの下 皮膚がやわらかく咬まれやすい
そけい部・大腿の内側 衣服の中で見逃しやすい
膝の後ろ 咬傷頻度が高い

咬まれたらどうする?受診の目安は?

もしマダニに咬みつかれているのを見つけても、あわてて自分で引き抜かないでください。無理に引っ張るとマダニの口器(顎)が皮膚内に残ったり、体液が逆流して感染リスクが高まるおそれがあります。厚生労働省は皮膚科などの医療機関で除去してもらうことを推奨しています。

受診の目安

  • マダニが咬みついている → そのまま皮膚科を受診して除去
  • 除去後も数週間は体調変化に注意する
  • 発熱・倦怠感・消化器症状が出たら受診し「マダニに咬まれた」と伝える

受診時に咬まれた日時・場所を伝えると、診断の助けになります。自己判断で様子を見すぎず、気になる症状があれば早めに医療機関へ相談しましょう。

SFTSの症状・潜伏期間・致死率は?

SFTS(重症熱性血小板減少症候群)は、SFTSウイルスを持つマダニ(フタトゲチマダニなど)に咬まれることで感染するとされる病気です。基礎的な情報を整理します。

主な症状 発熱、全身倦怠感、消化器症状(食欲不振・嘔気・嘔吐・下痢・腹痛)。頭痛や筋肉痛、神経症状を伴うこともある
潜伏期間 おおむね6日〜2週間程度とされる
致死率 およそ10〜30%とされ、高齢になるほど高い傾向(自治体・研究機関の情報)
流行時期 マダニの活動が活発な春〜秋

マダニが媒介する感染症はSFTSのほか、日本紅斑熱やライム病なども知られています。いずれも予防の基本は「咬まれないこと」。この記事の対策をそのまま使えます。




まとめ

  • 予防の核心は「肌を露出しない」「帰宅後にチェック」「咬まれても自分で抜かない」
  • 長袖・長ズボン+明るい色の服、ディート配合の虫よけを併用
  • 咬みつかれていたら皮膚科で除去、数週間は発熱などに注意
  • SFTSは2026年に過去最多ペースで増加中。レジャー前に必ず対策を

よくある質問(FAQ)

Q. マダニに咬まれたら自分で取ってもいい?

A. おすすめしません。無理に引き抜くと口器が皮膚に残ったり感染リスクが高まるおそれがあるため、厚生労働省は皮膚科などの医療機関での除去を推奨しています。

Q. どんな虫よけが効果的?

A. ディート(DEET)を含む虫よけ剤の使用が推奨されています。あわせて肌の露出を減らす服装が最も重要です。

Q. 咬まれた後、どのくらい体調に注意すればいい?

A. 除去後も数週間は注意が必要です。発熱や倦怠感、消化器症状が出た場合は医療機関を受診し、マダニに咬まれたことを伝えてください。

本記事は厚生労働省・林野庁・国立健康危機管理研究機構などの公的情報をもとに作成した一般的な情報です。患者数などの数値は時点により変動します。症状や治療に関する判断は医療機関にご相談いただき、最新情報は各公式サイトで必ずご確認ください。





コメント

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