
IPAの脆弱性対策情報データベース「JVN iPedia」と、その情報を取得する「MyJVN」が、2026年10月21日にメンテナンス中となっています。公式のX(@MyJVN)は17時24分(JST)に告知を出し、jvndb.jvn.jpにアクセスすると「メンテナンス中 現在、サービスをご利用いただけません。」と表示されます。
この記事では、いつから・何が使えないのか、同じ「JVN」でも見られるものはどれか、代わりに脆弱性情報を確認する方法、MyJVN APIを使っている運用者が気をつけたい点、再開の確認方法を整理します。メンテナンスの理由と再開時期は、公式からは発表されていません。
いつから使えない?公式の告知と時刻
確認できた公式の情報は次のとおりです。
なお、Xの投稿日時は、APIで取得すると協定世界時(UTC)の8時24分と表示されますが、日本時間に直すと17時24分です。本記事の時刻はすべて日本時間で書いています。
メンテナンスがいつ始まったかは、公式に書かれていません。分かっているのは「17時24分の時点でメンテナンス中だった」ことまでです。終了予定も、記事執筆時点(17時台)では公表されていません。

何が使えない?JVN iPediaとMyJVNの範囲
まず、名前が似ている3つを切り分けておきます。

確認できた「使えない」ページ
筆者が17時台に実際にアクセスして確認したところ、次のページがすべてメンテナンス中の表示でした。
つまり、サイトの検索画面を開く使い方だけでなく、MyJVN APIを呼び出している仕組みも影響を受けている可能性が高い状態です。ただし、個々のツールや外部サービスがどう動くかは、それぞれの作りによって変わります。
JVN本体は見られる
「JVN iPediaが止まっているなら、JVNも見られない」と受け取りがちですが、JVN本体(jvn.jp)は通常表示でした。最終更新日は2026年10月21日で、同日にも次のような脆弱性レポートが掲載されています。
新しく公表された脆弱性を追いかけたい場合は、まずJVN本体を見れば足ります。JVN iPediaの強みは、登録済みの脆弱性を製品名や深刻度などで検索・絞り込めることなので、「特定の製品の過去の脆弱性をまとめて調べる」使い方がいま困る人に当たります。
代わりに脆弱性情報を確認する方法
再開までの間は、次の公式情報で確認できます。どれも一次情報なので、優先して見てください。

脆弱性への対処そのものは、メンテナンス中でも止められません。たとえばWindowsの月例更新のように、先に公表されているものはJVN iPediaが止まっていても対応できます。直近のセキュリティ記事では、Windows Update8月版の脆弱性と対策や、初代Switchの脆弱性とアップデート方法も整理しています。
MyJVN APIを使っている運用者・担当者の注意
ここからは一般論です。MyJVN APIなどを使って脆弱性情報を自動取得している組織や担当者が、メンテナンス中に気をつけたい点をまとめます。
1. 取得ジョブは失敗するか、空の結果になる可能性がある
先ほど確認したとおり、MyJVN APIのURLはエラーコードではなくHTTP 200で、メンテナンス用のHTMLを返しています。XMLを期待して解析するジョブは、HTTPエラーではなく「解析エラー」や「0件」として失敗するかもしれません。ステータスコードだけで成否を判定している仕組みは、特に注意が必要です。
2. 「新しい脆弱性が0件」を安全と読まない
取得に失敗した結果が空で保存されると、「今日は新しい脆弱性なし」と誤って読んでしまう恐れがあります。件数が急に0になった日は、取得失敗を疑ってください。
3. 再試行を連打しない
失敗したジョブを短い間隔で何度も再実行すると、再開直後のサーバーに負荷をかけます。間隔を空けるか、再開の告知を待ってから再実行するほうが無難です。
4. 再開後に取りこぼしを確認する
再開したら、止まっていた期間(10月21日以降)の登録分を取得し直し、差分を確認します。その間は、JVN本体やJPCERT/CC注意喚起で重要な脆弱性を手動で補っておくと安心です。

ほかのサービスの不正アクセスや障害の場合も、確認の考え方は近いです。最近の例として、お名前.comデスクトップクラウドの停止と対策、カーセンサーの情報漏えいと対策、2026年に不正アクセスが急増している背景も参考にしてください。
再開の確認方法
公式は「メンテナンス完了後、再度連絡いたします」としています。再開は次の2つで確認できます。

理由と再開時期は、現時点で公式に出ていません。ほかのサービスのメンテナンスと結びつけて考えるのは根拠がないので、公式の続報を待つのが確実です。もし急ぎで問い合わせたい場合は、メンテナンス画面にある窓口(isec-jvndb [at] ipa.go.jp、[at]を@に置き換える)が案内されています。
よくある質問
参考・出典
- IPA(@MyJVN)公式Xの告知(2026年10月21日17時24分)
- JVN iPedia(メンテナンス中の表示)
- JVN(脆弱性レポート)
- JPCERT/CC 注意喚起
- NVD(NIST)
- ScanNetSecurity: MyJVN API公開の報道(IPAの発表を報じたもの)
- ScanNetSecurity: mjcheck4公開の報道
本記事は2026年10月21日17時台の公式サイトの表示と公式Xの告知をもとにしています。メンテナンスの状況は変わる可能性があるため、最新の情報は公式のXとサイトで確認してください。
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