2026年8月27日夜、JR室蘭線の有珠(うす)〜長和(おさわ)駅間で回送列車が脱線する事故が発生しました。大雨の影響で線路に土砂や倒木が流入したことが原因とみられ、特急北斗をはじめ多くの列車が運休しています。この記事では、事故の概要と最新の運転見合わせ区間、代行輸送の詳細、運転再開の見通しについてまとめます。
- 回送列車脱線の概要
- 運転見合わせ区間と特急北斗の運休状況
- 代行バス・臨時快速列車の詳細
- 運転再開はいつ?今後の見通し

画像:JR北海道公表資料より
回送列車脱線の概要
JR北海道の発表によると、事故が発生したのは2026年8月27日(木)22時30分頃。室蘭線の有珠〜長和駅間のトンネル内で、特急北斗用の車両(キハ261系)を使用した回送列車(乗客は乗っていない、乗務員のみが乗車する列車)が、大雨によって線路脇の斜面から流れ込んだ土砂と倒木に衝突し、先頭車両の前台車1軸目が右側に脱線しました。
けが人はいませんでした。なお、この約3時間前にあたる同日19時18分頃には貨物列車が同じ区間を通過していましたが、その際は問題なく通過できていたということです。

画像:JR北海道公表資料より

画像:JR北海道公表資料より
脱線とは別に、路盤流出などの被害も
今回の脱線事故があった有珠〜長和駅間に加えて、静狩(しずかり)〜小幌(こぼろ)駅間でも大雨による路盤流出、土砂流入、線路冠水が複数箇所で確認されています。この被害の規模が大きいことから、復旧には一定の時間がかかる見通しです。

画像:JR北海道公表資料より
運転見合わせ区間と特急北斗の運休状況(8月29日時点)
事故発生直後は室蘭線の東室蘭〜長万部駅間で始発から運転見合わせとなりましたが、その後の状況確認により見合わせ区間は順次見直されています。本記事執筆時点では、運転見合わせ区間は長万部〜伊達紋別駅間となっています。
特急すずらん(札幌〜東室蘭間)は通常どおり運行されていますが、そこから先の函館方面へは特急北斗が使えない状態が続いています。
代行バス・臨時快速列車の詳細
JR北海道は8月30日(日)から9月2日(水)まで、代行輸送を実施すると発表しました。札幌方面から函館方面へ向かう場合のルートは以下のとおりです。
代行バス・臨時快速列車とも自由席で、通常のJR乗車券・特急券などで利用できます。運行期間は8月30日から9月2日までで、9月3日以降の扱いは決まり次第、JR北海道から発表される予定です。利用を予定している場合は、直前に必ずJR北海道の公式サイトや列車運行情報アカウントで最新状況を確認してください。
運転再開はいつ?今後の見通し
特急北斗については「少なくとも9月2日までは運転見合わせ」とJR北海道からアナウンスされており、それ以降の具体的な再開日は本記事執筆時点(8月29日)では発表されていません。土砂流入・路盤流出・線路冠水など被害箇所が複数にわたることから、復旧作業の状況によって見通しが変わる可能性があります。
札幌〜函館間を移動する予定がある場合は、当面は代行バス・臨時快速列車を利用する前提でスケジュールを組み、最新の運転状況をJR北海道公式サイトまたは公式X(旧Twitter)アカウント「JR北海道 列車運行情報」で確認することをおすすめします。
よくある質問
Q. JR室蘭線の運転再開はいつですか?
A. 少なくとも2026年9月2日までは運転見合わせが続く見込みで、それ以降の再開時期は本記事執筆時点では未定です。最新情報はJR北海道公式サイトでご確認ください。
Q. 特急北斗は運休していますか?
A. はい。2026年8月27日夜の事故と大雨被害の影響で、特急北斗(札幌〜函館間)は全列車が運休しており、少なくとも9月2日まで運休が続く見込みです。
Q. 代行バスはいつから利用できますか?
A. 8月30日から9月2日まで、東室蘭〜長万部間で代行バスが運行される予定です。長万部からは臨時快速列車に乗り継ぐことができ、いずれも自由席で通常のJR乗車券が利用できます。
Q. 事故によるけが人はいましたか?
A. 脱線したのは乗客のいない回送列車で、乗務員にもけが人はいませんでした。
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【2026-09-01更新】JR北海道が発表した運転再開の見通し
JR北海道は2026年8月31日、大雨の影響で運転を見合わせている室蘭本線について、区間別の運転再開の見通しを発表した。脱線事故区間を含む豊浦〜伊達紋別間は9月2日(水)夕方から運転再開する予定。一方で被害が集中する静狩〜小幌間は復旧に時間がかかる見通しとなっている。
豊浦〜伊達紋別間
2026年9月2日(水)夕方から運転再開予定。脱線事故が発生した有珠〜長和間もこの区間に含まれる。
静狩〜小幌間
9月7日(月)以降の運転再開見込み。JR北海道の調査で、上下線合わせて12か所で道床流出、路盤流出、土砂流入、線路冠水、橋りょう閉塞などの被害が確認された。少なくとも9月6日(日)までの運転再開は難しいとしている。
札幌〜函館間の全線再開
JR北海道は札幌〜函館を結ぶ特急北斗の全線再開まで1週間程度かかる見通しとしており、静狩〜小幌間の復旧作業の進捗が全体スケジュールを左右する。
出典: HBCニュース北海道(8月31日発表)、レイルラボニュース。詳細な運行情報や特急北斗の代行輸送状況は、JR北海道の運行状況ページで随時確認できる。
【2026-09-06更新】9月10日始発から全線運転再開、特急北斗も通常運転へ
JR北海道は2026年9月4日、復旧作業の完了めどが立ったとして、被害が集中していた静狩〜小幌間を含む室蘭本線が2026年9月10日(木)始発から全線で運転を再開すると発表した。当初「9月7日以降」としていた見通しから3日遅れとなるものの、事故発生から2週間弱で全線再開となる。札幌〜函館を結ぶ特急北斗も同日始発から通常運転に戻る。
全線運転再開日
2026年9月10日(木)始発から。天候によって変動する可能性ありとJR北海道が案内。
特急北斗(札幌〜函館)
9月10日(木)始発から通常運転を再開。9月9日(水)までは代行輸送と迂回特急が続く。
特急「ニセコ号」の追加運転(9月8日・9日)
全線再開までの間、9月8日(月)・9日(火)に小樽・倶知安経由(函館本線・山線)で特急「ニセコ号」が臨時追加運転される。指定席の予約はみどりの窓口・券売機で9月4日17時から、えきねっとで9月5日5時から受付開始。
なお、8月27日夜からの運休によって9月9日までに特急286本・普通193本の計479本が運休し、約58,000人に影響が出た(JR北海道発表)。出典: マイナビニュース(9月4日)、HBCニュース北海道、STVニュース北海道、UHB北海道文化放送。
まとめ
2026年8月27日夜、JR室蘭線の有珠〜長和駅間で大雨による土砂・倒木流入に伴う回送列車の脱線が発生し、特急北斗が全列車運休となりました。JR北海道の8月31日発表によれば、脱線区間を含む豊浦〜伊達紋別間は9月2日(水)夕方から運転再開予定。ただし被害の集中する静狩〜小幌間は復旧に時間がかかり、9月7日(月)以降の再開見込みとなっています。この間は特急すずらん+代行バス+臨時快速列車による代行輸送が続きます。北海道内の移動を予定している方は、直前まで最新の運行状況をJR北海道の公式サイトで確認するようにしましょう。
※本記事の情報は執筆時点のものです。運転再開日や代行輸送の詳細は変更される可能性があるため、最新情報はJR北海道公式サイトでご確認ください。
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