2025年にNPB記録の50試合連続無失点を達成した石井大智投手が、プロ入り後初めて先発に挑戦します。監督と本人のコメント、DH制との関係、救援から先発に転向した先例を、日刊スポーツ・デイリースポーツ・中日新聞の報道をもとに整理しました。

何が決まったのか
阪神は10月24日、甲子園の室内練習場で秋季練習をスタートしました。雨のため屋内での練習となった初日に、藤川監督が石井投手の先発転向を明らかにしています。監督は「先発に挑戦していこうというところで話はしました」と語り、本人の考えも聞いたうえで取り組む道を決めていくとしています。
石井投手は2021年入団で、これまで6年間リリーフを担ってきました。入団前の四国アイランドリーグplus高知時代には先発経験があり、本人は「1安打完封したことはあります」と話しています。今回の転向について「新しい挑戦」と受け止め、「全力で頑張るだけ」とコメントしました。
なお、デイリースポーツによると、この構想は藤川監督が就任直後の約2年前から持っていたものです。監督は「リリーフを経験して先発に」と成功例を挙げ、「希望に満ちあふれる取り組みに変わる」と前向きな見方を示しました。
石井大智の昨季・今季の数字

ストレートは150キロ超が武器とされています。ケガで貢献できなかった今季の思いが、来季に向けた気持ちを後押ししているようです。
なぜ先発なのか(DH制との関係)

藤川監督が理由に挙げたのは、1イニングあたりの投球数をコントロールする力です。監督は「(石井は)コントロールが非常にいい。9枚攻撃の打者たちが並ぶところにおいては、非常に強みを発揮する」と説明しました。セ・リーグでは2027年からDH制が導入され、投手が打席に立たなくなるため、各回に強力な打者と対戦する前提になります。
監督が語った「チーム」と「個人」の方向性
監督は29歳という年齢にも触れ、「まだ全然いける。33、34歳になるとコンディションと体もあります」と話しました。さらに「決してチームの駒としてやってもらうわけではなく、彼らが進みたい方向を生かす」とも述べ、本人の希望と球団の方針が一致していることを強調しています。
先例と目標とする投手

日刊スポーツは、阪神で救援から先発に転向して成功した例として、山本和行さん、中西清起さん、福原忍さん、安藤優也さんの名前を挙げています。たとえば山本和行さんは1980年に15勝、81年に12勝と2年続けて先発で2桁勝利を記録しました。安藤優也さんは2005年に先発へ転向し、その年に11勝をあげています。
藤川監督は他球団の例として、ドジャースの山本由伸投手と、西武の平良海馬投手を挙げています。平良投手は今季の最優秀防御率に輝いたと日刊スポーツは記しています。

石井投手自身が理想に挙げたのは、広島の栗林良吏投手です。栗林投手は新人から守護神を務め、今季から先発に転向して7勝6敗、防御率2.89を残しました。石井投手は「変化球も構成的に似ている部分は多少あるので、参考になるかなと思います」と話しています(デイリースポーツ)。
来季の先発陣と注意点

日刊スポーツが紹介した来季の先発候補は、高橋、村上、才木、大竹、伊藤将、伊原、下村、今朝丸、石井の各投手です。ルーカス、馬場、常深、的場の各投手は、去就が流動的か今年のドラフト指名選手とされています。高橋・村上・才木らの先発陣に石井投手が加われば、リーグ3連覇に向けた大きな戦力になるという見方です。
現時点で分かっていないこと
阪神の他の動きは、【阪神】コーチ4人退団を正式発表や、【阪神優勝】セ連覇は2リーグ制後初の記事もあわせてご覧ください。巨人は松井秀喜新監督の体制になり、【巨人】松井新監督の新コーチ陣も話題になっています。
まとめ
- 藤川監督が10月24日、石井大智投手の来季からの先発転向を明言しました。
- 理由は1イニングあたりの球数が少ない制球力と、2027年から始まるDH制です。
- 開幕ローテ入りやアキレス腱の状態など、具体的な起用はこれからの発表を待つ段階です。
記事内の数字やコメントは2026年10月25日時点の報道にもとづきます。起用方針は今後変わる可能性があるため、最新情報は阪神タイガース公式サイトや各社の報道でご確認ください。
コーチ陣の再編については、阪神コーチ人事 坪井智哉・的場寛一に要請の記事もご覧ください。
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