Googleは2026年10月28日(現地時間)、AIモデル「Gemini 4 Carbon」を発表しました。この記事では、いつ使えるのか、Gemini 4 Argonとの違い、API料金を、Google公式の情報で整理します。(2026年11月1日 公開)
- 一般の人はまだ使えません: 現在はサイバー防御担当者の一部だけが対象で、開発者・企業・一般向けの時期は未発表です。
- Argonとの違い: Carbonは、2週間前に出たArgonの上に作られた上位モデルです。サイバー防御と数日がかりの長い作業に重点があります。
- API料金: 導入価格は入力$2・出力$10(100万トークンあたり)で、導入期間の後は$4・$20です。
- 今すぐ使いたい人は、Geminiアプリの有料プランで使えるArgonが選択肢です。
Google公式ブログより
Gemini 4 Carbonとは
作成: tinpanblog.com(Google公式情報をもとに作成)
Gemini 4 Carbonは、GoogleのAI研究部門Google DeepMindが作ったAIモデルです。AIモデルとは、文章の理解や生成を行う仕組みの本体のことで、ChatGPTやGeminiのような対話AIの中身にあたります。Googleは「サイバーセキュリティと長時間の作業で最先端の、これまでで最も強いモデル」と説明しています。
いつから使える?提供の流れ
作成: tinpanblog.com(Google公式情報をもとに作成)
Googleは、2026年10月28日の週からCarbonをサイバー防御担当者の一部に提供し、「Fairwind Program」を通じて信頼できるパートナーへ段階的に広げるとしています。開発者・企業・一般向けには「製品を通じて、できるだけ早く」提供するとしていますが、具体的な日付や提供先(Gemini API、Geminiアプリなど)は書かれていません。
段階的な提供にしている理由として、Googleはフィードバックを集め、安全対策を改良するためと説明しています。米国政府の、公開前のモデルを任意でテストする枠組みにも参加しているとのことです。
Fairwind Programは、政府、医療、通信などの重要な分野の守り手に、攻撃者より先に高性能なモデルを使ってもらうためのGoogle DeepMindの取り組みです。詳細と申請はFairwind Program公式ページにあります。
Argonとの違い
Argonは、Carbonの2週間前に出たGemini 4世代のモデルです。Googleの説明では、CarbonはArgonを土台にしています。違いを整理します。
作成: tinpanblog.com(Google公式情報をもとに作成)
Geminiアプリの日本向けプランでは、Argonが使えるのはGoogle AI Pro(月2,900円)とGoogle AI Ultra(月14,500円から)です。無料プランとGoogle AI Plus(月725円)にはArgonの記載がありません。プラン名や料金はGeminiのプランのページで確認できます。2026年11月1日時点で、Carbonはこのページに載っていません。
API料金
作成: tinpanblog.com(Google公式情報をもとに作成)
APIとは、ほかのプログラムからAIモデルを呼び出すための窓口です。料金は「トークン」という単位で決まります。トークンは、AIが文章を処理するときに細かく区切った単位のことで、入力(AIに渡す文章)と出力(AIが返す文章)で単価が違います。
- 導入価格: 入力$2・出力$10(100万トークンあたり)。キャッシュされた入力は入力価格の95%引きです。
- 導入期間の終了後: 入力$4・出力$20。
- Argonの参考: $2・$10は2026年11月30日まで、12月1日から$4・$20です。
注意したいのは、導入期間の長さが公表されていないことです。予算を立てるなら、通常価格の入力$4・出力$20で見積もるのが安全です。また、2026年11月1日に確認したGemini APIの料金ページには、Argonの価格のみが掲載され、Carbonの記載はありませんでした。
公表された性能と読み方
作成: tinpanblog.com(Google公式情報をもとに作成)
ベンチマークとは、AIの性能を測るための共通のテストのことです。Googleが公式ブログで示した主な結果は次のとおりです。
- 総合指数: 第三者機関Artificial AnalysisのIntelligence Index v5.0で59点、1位。
- 脆弱性の発見: SEC-bench Proで88.2%。
- 悪用の確認: ExploitGymで54.8%。
- 修正パッチ: CWE-benchで71.0%。
- Web開発: WebDev Arenaで89 elo上がり4位(1768)。
- 間接プロンプトインジェクション: Gray Swanの評価で攻撃成功率0.0%(Argonは0.7%)。AIが読み込んだ文書に紛れ込ませた命令で、AIが乗っ取られる攻撃への耐性を示す数字です。
読むうえでの注意点があります。サイバー防御の外部ベンチマークは、安全対策を外した状態で測った数値だとGoogleが注記しています。また、安全性や正直さに関する数字の多くはGoogleの社内評価です。第三者が検証した結果は、総合指数など一部にとどまります。日本語での性能も、公式には示されていません。
向いている人・向かない人
提供が始まったら試す価値がある人
- 大規模なプログラムの不具合調査や修正を、AIに長時間任せたい開発チーム
- 脆弱性の診断や、安全なコード作成に力を入れるセキュリティ担当者
- 政府機関や重要インフラなど、Fairwind Programに申請できる立場の組織
いま待つ必要がない人
- 文章の作成や要約、調べものが中心の人。今のGeminiアプリで足ります。
- 今すぐ高性能なGeminiを使いたい人。Argonが選択肢になります(Pro・Ultraプラン)。
- 費用を最優先する人。出力の長さで費用が増えることがあり、通常価格は導入価格の2倍です。
注意点
- 非公式の「Carbonが使える」サービスに注意: Googleの公式な提供経路は、現時点でサイバー防御担当者向けに限られます。社内のコードや個人情報を送る前に、提供元がGoogleの公式かどうかを確認してください。
- モデルIDなどの基本仕様は未公開: APIで使うモデルの呼び出し名や詳しい仕様は、公式ブログに書かれていません。
- 日本での提供時期は未発表: 日本のGeminiアプリや日本語の性能についての案内も、2026年11月1日時点ではありません。
- 情報は更新される可能性があります: 一般提供の発表があり次第、この記事も更新します。
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よくある質問
Gemini 4 Carbonは無料で使えますか
現時点では、無料・有料を問わず一般の人は使えません。提供が一部のサイバー防御担当者に限られています。
CarbonとArgonはどちらが高性能ですか
Googleは、Carbonを「これまでで最も強いモデル」と説明しています。サイバー防御や長時間の作業では、Argonより向上したと発表しています。
API料金はいくらですか
導入価格は入力$2・出力$10(100万トークンあたり)です。導入期間の後は入力$4・出力$20になります。
一般向けにはいつ出ますか
Googleは「できるだけ早く」としていますが、日付は発表していません。
まとめ
Gemini 4 Carbonは、サイバー防御と長時間の作業に強いGoogleの最上位モデルです。2026年11月1日時点で使えるのは、サイバー防御担当者の一部だけです。API料金は導入価格が入力$2・出力$10、導入期間の後は$4・$20になります。今すぐ使いたい人はArgon、Carbonは公式の提供発表を待つのが現実的です。
参考・出典
- Google公式ブログ: Gemini 4 Carbon: our next frontier model(2026年10月28日)
- Gemini API 料金ページ(Google AI for Developers)
- Gemini 日本版 プランと料金(Google)
- Fairwind Program(Google DeepMind)
※内容は2026年11月1日時点の公式発表に基づきます。提供状況や料金は変更される場合があります。最新情報は公式サイトで確認してください。
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