カルビーが主力商品「ポテトチップス」などのパッケージを白黒2色に変更することが判明した。中東情勢の緊迫化に伴うナフサ不足で印刷インクの原料調達が不安定になっており、5月25日以降の出荷分から順次切り替わる。対象は計14商品に及び、7月発売予定だった新商品の中止も発表されている。
白黒パッケージ変更の概要
カルビーは2026年5月25日以降の出荷分から、ポテトチップスをはじめとする主力14商品のパッケージを、従来のフルカラー印刷から白黒2色印刷へ順次変更する。カルビーは「品質には影響がなく、商品の安定供給のための措置」としている。
対象商品(判明分)
- ポテトチップス うすしお味
- ポテトチップス コンソメパンチ
- かっぱえびせん
- その他主力商品(計14商品)
また、7月に発売予定だった「サワークリーム風味」の新商品についても発売中止が決定している。印刷インクの安定調達が見通せない状況では、新商品のパッケージ製造に対応できないと判断したものとみられる。
ナフサ不足の背景と影響の仕組み
今回の白黒化の直接的な原因は、印刷インクの原料となる「溶剤」「樹脂」の品薄だ。これらはナフサ(粗製ガソリン)から精製される化学品を原料としている。
なぜナフサが不足しているのか
中東情勢の緊迫化、とりわけホルムズ海峡周辺の不安定化により、原油およびナフサの供給が大幅に制約されている。日本は原油輸入の大部分を中東に依存しており、ナフサの調達にも直撃している。
ナフサは石油化学製品全般の基礎原料で、プラスチック、合成繊維、塗料、そして印刷インクの溶剤・樹脂にも使われる。今回の不足は印刷インクの色数制限という形でパッケージ業界に表面化した。
他社への波及
日本経済新聞の報道によると、伊藤ハム米久ホールディングスも白黒包装への切り替えを検討中。食品業界全体に同様の動きが広がる可能性がある。包装業界では印刷設備が溶剤系インクを前提に最適化されているため、代替手段が限られる状況だ。
消費者への影響と注意点
カルビーによると味や品質への影響は一切ない。パッケージの見た目のみの変更となる。ただし、以下の点に注意が必要だ。
- 店頭で見慣れたパッケージと異なるため、商品を見つけにくくなる可能性
- カラーパッケージの在庫終了後に順次切り替わるため、店舗によりタイミングが異なる
- 転売目的でカラー版を買い占める動きが出る可能性(一部X上で指摘あり)
- サワークリーム風味の7月発売は中止、再開時期は未定
Xでの反応
X上ではカルビーの白黒パッケージ化に大きな反響が広がっている。
- 「戦時中かよ」という驚きの声が多数。見慣れたカラフルなパッケージから色が消えることへの衝撃が大きい
- 「逆にロックっぽくてかっこいい」「レア感で普段買わない人も買いそう」とマーケティング効果を予想する意見も
- 「カルビーは広島の会社。色が失われることで戦争の現実を伝える意図もあるのでは」と企業メッセージを読み取る声
- 「CDもグッズも碌に刷れない世の中に近づいている」と他業界への波及を懸念する反応
- 「転売ヤーの餌食になる」とカラー版の買い占めを心配する声も
今後の見通し
白黒パッケージがいつまで続くかは中東情勢次第だ。ナフサの安定供給が回復すればフルカラー印刷に戻る可能性があるが、現時点で具体的な復帰時期は示されていない。
食品業界だけでなく、プリンター用インク、塗料、プラスチック製品など幅広い分野でナフサ不足の影響が顕在化しつつあり、今後数か月は同様の動きが広がる見通しだ。
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まとめ
- カルビーが5月25日出荷分からポテトチップスなど14商品を白黒パッケージに変更
- 原因は中東情勢によるナフサ不足で印刷インク原料が品薄
- 味や品質への影響はなし
- 伊藤ハム米久など他の食品メーカーにも波及の動き
- 復帰時期は未定、中東情勢の安定化次第
※本記事の情報は2026年5月12日時点のものです。最新の対象商品リストや変更時期については、カルビー公式サイトで最新情報をご確認ください。

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