2026年10月下旬、東京ディズニーランドの敷地内で猫に引っかかれ、噛まれたとするXの投稿が拡散しました。投稿者は、ディズニーに問い合わせたところ「補償や病院代の支払いは特に無い」という回答だったと主張しています。11月2日、運営するオリエンタルランドは取材に対し、野良猫の出入りを把握していると回答しました。この記事では、投稿者の主張、運営の回答、浦安市の説明、利用約款の内容を、報道をもとに並べて整理します。
・オリエンタルランドは、パーク敷地内に野良猫が出入りしていることは把握していると回答しています(J-CASTニュース、Sirabeeの取材)。
・野良猫への対応は、浦安市と相談しながら検討中で、動物への配慮や関係法令を踏まえ、慎重に検討するとしています。
・投稿された出来事について、運営は当時の状況やキャストの対応を確認中です。ケガをした来場者への対応は、個別の対応として回答していません。
・投稿者の主張(補償なしと言われた)と、運営の回答は食い違っているわけではなく、運営は個別対応について答えていない、という状況です。補償の有無は、この記事の時点では確認できません。
公開日: 2026年11月2日 / 最終更新日: 2026年11月2日

目次
- 投稿の内容と拡散の流れ
- オリエンタルランドの回答
- 浦安市の説明
- 利用約款の第7条と第12条
- 投稿者の主張と運営の回答を並べて見る
- パークで猫に会ったときの基本
- ケガをしたときに知っておきたいこと
- この記事が向かない人
- よくある質問
投稿の内容と拡散の流れ

Sirabeeによると、発端は28日に、あるXユーザーが投稿した一連のポストです。J-CASTニュースによると、東京ディズニーランドに猫がいるという投稿は数年前からSNS上で散見されていましたが、2026年10月下旬に、敷地内にいた猫に引っかかれたり噛まれたりしたと訴える投稿が拡散したことで、運営会社の対応に注目が集まりました。
投稿者の主張(Sirabeeの紹介による)
- パーク内で猫に引っ掻かれ、噛まれて怪我をした
- 食事中、肉を取ろうとしたのか猫に突然攻撃され、手から出血し、着ていた洋服も汚れた
- 猫に触れたり刺激したりしていない
- ディズニーに問い合わせると「補償や病院代の支払いは特に無い」という回答だった
- 治療費などが自己負担になることに戸惑っており、運営側に補償を求めることは難しいのかと疑問を投げかけた
投稿には、園内の植物のそばにいる猫と、投稿者の腕の傷の写真・動画が添えられていたと伝えられています。以上は投稿者の主張で、事実関係は運営が確認中です。
反応は分かれた
Sirabeeによると、投稿には「ディズニーの野良猫問題、どうにかならないのかな」「保健所に通報すべき?」といった声が寄せられました。一方で、投稿の経緯に疑問を示す声もあり、「噛まれた傷の位置的に、顔を触ろうとして噛まれた場所なのでは」といった指摘も多数見られたと伝えています。賛否は分かれています。
さらに、東京都荒川区議会議員の宮本しゅんま氏が、浦安市に問い合わせたとする内容をXに投稿し、議論が広がりました。この投稿は10月29日付とされています。
オリエンタルランドの回答

オリエンタルランドの広報グループは、J-CASTニュースとSirabeeの取材に答えています。回答の要点は次のとおりです。
ここで大事なのは、最後の回答です。運営は、補償をしないとも、するとも述べていません。投稿者が受けたとされる個別の対応についても、回答していません。そのため、補償の有無は現時点で分かっていません。
浦安市の説明
荒川区議の投稿には「浦安市からTDLの方には捕獲や不妊化の案内をしている」とありました。これを見て、浦安市による「行政指導」を連想した人もいるかもしれません。Sirabeeが浦安市の環境衛生課に確認したところ、実態は行政指導ではなく、案内ですらなく、浦安市で行っている野良猫対策(追い払い、去勢手術など)を、あくまで「情報提供」として行っているものだったと伝えています。
理由として、行政が野良猫問題で積極的に指導するのは、糞尿や鳴き声など、近隣住民の生活被害が見られるケースだと説明されています。今回は住宅街から離れた、私有地の中の話です。それでも浦安市が情報提供をしている背景には、東京ディズニーリゾートを訪れた人から市に情報が寄せられたことがある、とされています。
また、10月30日時点で、千葉県内にある市川保健所には、こうした通報の事例は寄せられていないということです。
利用約款の第7条と第12条

オリエンタルランドは、取材に対し、テーマパーク利用約款で、パーク内の野鳥などの動物へのエサやりや、手を触れる行為を禁止行為としている、と説明しました。回答のなかで挙げられた条項は次の2つです。
第7条1項(禁止行為)
来場者がパークを利用するにあたって行ってはならない行為を定めた条項です。他の来場者の迷惑になる行為、パークや関連施設の運営の妨げになる行為などが並び、そのなかに「野鳥等の動物へのエサやりや手を触れる行為」が含まれています。この項の違反は、会社が合理的な根拠にもとづいて合理的に判断するものとされています。
第12条1項(損害賠償)
会社が、来場者のパーク利用にあたり、会社の責めに帰すべき事由によって来場者に損害を与えた場合は、特別損害と逸失利益を除いた範囲で、その損害を賠償する責任を負う、という内容です。
この条項が、猫によるケガに当てはまるかどうかは、報道では示されていません。条文の存在と、個別のケースでの適用は別の話です。運営も、個別の対応については回答していません。
投稿者の主張と運営の回答を並べて見る
論点ごとに、現時点で言われていることを並べると次のようになります。
運営: 野良猫の出入りは把握している。
運営: 当時の状況やキャストの対応を確認中。
ネット上: 経緯に疑問を示す声もある。
運営: 個別の対応については回答していない。
浦安市: 野良猫対策は情報提供として行っている。
パークで猫に会ったときの基本

約款は動物へのエサやりと、手を触れる行為を禁止行為として挙げています。これを踏まえた基本は次の3つです。
ケガをしたときに知っておきたいこと
動物に引っかかれたり噛まれたりした傷は、小さく見えても化膿することがあります。出血があるときは、傷口を流水で洗い、早めに医療機関で相談するのが一般的です。これは一般的な注意で、今回の件に固有の情報ではありません。
費用の負担をどうするかは、個別の事情によって判断が分かれます。運営への連絡の日時、やり取りの内容、受診の記録などを残しておくと、あとで相談するときに役立ちます。法律的な判断が必要な場合は、消費生活センターや弁護士などの専門窓口への相談が選択肢になります。
パークの運営や関連ニュースは、こちらの記事でも整理しています。
この記事が向かない人
- 補償されるかどうかの結論を知りたい人: 運営は個別の対応を回答しておらず、確認できません。
- 投稿の真偽を知りたい人: 事実関係は運営が確認中です。
- パーク内の猫の数や居場所を知りたい人: 報道では確認できません。
- 運営の今後の具体策を知りたい人: 浦安市と相談しながら検討中としか示されていません。
よくある質問
ディズニーランドに野良猫はいるのですか?
オリエンタルランドは、パーク敷地内に野良猫が出入りしていることは把握していると回答しています。数や場所は、報道で確認できません。
投稿者は補償を受けられないのですか?
投稿者は「補償や病院代の支払いは特に無い」と回答されたと主張しています。一方、運営は個別の対応については回答していません。補償の有無は、この記事の時点で確認できません。
浦安市は運営を指導したのですか?
いいえ。浦安市はSirabeeの取材に、行政指導ではなく、野良猫対策の情報提供として行っているものだと説明しています。
猫に触ったらどうなりますか?
約款の第7条は、動物へのエサやりや手を触れる行為を禁止行為として挙げています。違反の判断は、会社が合理的な根拠にもとづいて合理的に行うとされています。
ケガをしたらどうすればよいですか?
その場でキャストに伝え、早めに医療機関で相談してください。個別の対応は、運営が状況を踏まえて判断するとされています。
まとめ
報道や運営の対応は今後変わる場合があります。最新の情報は、東京ディズニーリゾートの公式サイトでご確認ください。
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参考・出典
- J-CASTニュース「東京ディズニーランドの野良猫問題めぐりSNS注目 オリエンタルランド「把握しております」取材に回答…対応は」(2026年11月2日)
- Sirabee「ディズニー園内で野良猫に噛まれた流血騒動に「補償ゼロ」→被害者の主張に賛否 ランド運営と浦安市に見解を聞いた」(2026年11月2日)
- 東京ディズニーリゾート 公式サイト
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