将棋の第74期王座戦五番勝負は10月27日、山梨県甲府市の常磐ホテルで第5局が指され、挑戦者の広瀬章人九段(39)が伊藤匠王座(24)に121手で勝ちました。シリーズは3勝2敗で、広瀬九段は自身初の王座を獲得しています。伊藤匠さんは王座を失い、保持するタイトルは叡王のみになりました。この記事では全5局の流れ、第5局の勝負どころ、両者のコメントと今後の見どころを整理します。
結論
広瀬九段は3勝2敗で王座を奪取しました。2010年の王位、2018年の竜王に続く通算3期目のタイトルで、竜王獲得以来の戴冠です。1勝後に2連敗し、後がない状況から第4局・第5局を連勝してフルセットを制しました。伊藤匠さんは初防衛を果たせず、叡王の一冠に後退しています(日本経済新聞によるとタイトル保持者は3人)。
画像出典: 作成: 当サイト(王座戦中継ブログ・ABEMA・日本経済新聞・GIGAZINEをもとに)
目次
- 五番勝負の結果と全5局の日程
- 広瀬章人九段の王座獲得で何が変わったか
- 第5局121手の流れ
- 両対局者のコメント
- 挑戦者決定戦から五番勝負までの道のり
- 伊藤匠は何を失ったのか
- 注意したい点
- よくある質問
- まとめ
五番勝負の結果と全5局の日程
日本将棋連盟の王座戦中継ブログによると、五番勝負は次の日程と会場で行われました。持ち時間は各5時間のチェスクロック形式で、1日で決着する1日制のタイトル戦です。
第1局を広瀬九段が取り、第2局・第3局を伊藤王座が連勝、第4局を広瀬九段が取り返して2勝2敗で最終局を迎えた、という流れです(GIGAZINE、中継ブログ)。伊藤匠さんは最終局に強いという声も会見で触れられましたが、今回は広瀬九段が上回りました。
広瀬章人九段の王座獲得で何が変わったか
広瀬九段のタイトル獲得歴は、2010年の第51期王位戦、2018年に羽生善治竜王(当時)を破った竜王、そして今回の王座で通算3期です。3期はすべて別のタイトルで、初の王座となります(日刊スポーツ、ABEMA)。日刊スポーツは、2018年の竜王奪取で羽生さんを27年ぶりの無冠に追い込んだことも伝えています。
画像出典: 作成: 当サイト(王座戦中継ブログ・ABEMA・日本経済新聞・GIGAZINEをもとに)
ABEMAは「8年ぶり通算3期目のタイトル獲得」と報じています。一方、広瀬九段は会見で「7年ぶり」と話しました。数え方の違いで、どちらも2018年の竜王獲得以来のタイトルという同じ出来事を指しています。
日本経済新聞によると、広瀬九段は2022年の竜王戦以来のタイトル戦登場でした。この間はタイトルを争う立場ではなかったと本人も語っており、約4年ぶりのタイトル戦で結果を出した形です。
第5局121手の流れ
中継ブログの対局者コメントによると、第5局は広瀬九段が先手で、序盤に角と銀を交換してバランスを取る展開になりました。広瀬九段は後手の△6五歩(36手目)を見て「さえない展開にしてしまったかな」と感じたと話しています。
画像出典: 作成: 当サイト(王座戦中継ブログ・ABEMA・日本経済新聞・GIGAZINEをもとに)
後手の伊藤王座は△3五歩(38手目)から動き、△9五香(42手目)の捨て駒も考えました。しかし広瀬九段が▲3八香(55手目)と受けた局面で、「自信がなくなっている」と感じたとのことです。その後に楽しみが出てきたと思った矢先、▲7五成銀(73手目)と引かれる手を見落としていたと振り返っています。
終盤は、控室で解説した渡辺明九段が「▲3三銀と打てば先手が勝ちそう」と示した筋に進み、先手が2七の馬を抜いて勝勢になりました。その直前の20時21分ごろには、後手の攻めが速く先手が焦る可能性があるという見方も出ていました。最後は広瀬九段が押し切っています。
両対局者のコメント
会見での広瀬新王座のコメントのうち、特に印象的なものを整理します。内容は中継ブログの会見記録によります。
39歳での戴冠について
藤井聡太竜王・名人や伊藤匠さんという2人のタイトルホルダーに勝たないと取れない仕組みだとして、個人的には運がよかった面が強いと話しました。一方で、競争は年々激しくなり、年齢を重ねる大変さを感じていたため、今回の奪取は価値が高いのではないか、とも述べています。
AIの活用と準備
タイトル戦ではAIの使い方の比重を変えたといいます。伊藤王座のように最先端の将棋を指す相手への対策には時間が必要で、パソコンに向かう時間が増えたと説明しました。AIの使い方によっては自分の年代でも結果を出せると示せたのはよかった、という趣旨です。
1日制と最終局について
久しぶりの1日制で、チェスクロック方式や夕食休憩のある5時間の持ち時間は「未知の領域」だったそうです。2日制と違い封じ手がないため、行けるところまで行かなければならない、とも話しています。最終局まで進んだことで、挑戦者としての責務は果たせたと感じていたとのことです。
伊藤匠さんのコメント
叡王の一冠に後退したことについて、「もう少し力をつけていかなければいけない」と話しました。シリーズを通して内容の良くない将棋も多かったと自己評価しています。
挑戦者決定戦から五番勝負までの道のり
広瀬九段は8月5日の第74期王座戦挑戦者決定戦で、藤井聡太竜王・名人に117手で勝ち、挑戦権を獲得しました(20時53分終局、消費時間は両者5時間)。王座戦の五番勝負には初登場でした。
画像出典: 作成: 当サイト(王座戦中継ブログ・ABEMA・日本経済新聞・GIGAZINEをもとに)
挑戦者決定戦で藤井さんを破って挑戦権を得て、さらに王座の伊藤さんにも勝つ、という2連続の関門を越えた形です。広瀬九段自身が会見で「2人のタイトルホルダーに勝たないと取れない」と話したのは、この道のりを指します。
伊藤匠は何を失ったのか
日本経済新聞は、伊藤匠さんが前期に藤井聡太名人からタイトルを奪ったと伝えています。今回は初防衛を果たせず、王座を失って叡王のみの一冠になりました。
画像出典: 作成: 当サイト(王座戦中継ブログ・ABEMA・日本経済新聞・GIGAZINEをもとに)
他のタイトルの保持者については、日本将棋連盟の公式サイトの最新情報で確認してください。
注意したい点
向かない人・注意したい点
この記事は五番勝負の結果と周辺情報の整理であり、将棋の指し手や形勢判断を詳しく解説するものではありません。手順の評価は、中継ブログの解説や棋譜を見る必要があります。また「8年ぶり」「7年ぶり」など、年数の数え方は報道によって差があります。次の防衛戦(第75期)の日程や会場は、この時点では発表されていません。
日程・結果などの正確な情報は王座戦中継ブログ(日本将棋連盟)や日本将棋連盟の王座戦ページで確認できます。
よくある質問
王座戦の結果は?
広瀬章人九段が3勝2敗で伊藤匠王座を破り、初の王座を獲得しました。第5局は10月27日、121手で決着しています。
広瀬九段は何期目のタイトルですか?
通算3期目です。2010年の王位、2018年の竜王に続く3つ目のタイトルで、3つとも別のタイトルです。
伊藤匠さんは無冠になりましたか?
いいえ、叡王を保持しています。王座を失い一冠に後退しました。
第5局はいつ、どこで行われましたか?
10月27日(火)に山梨県甲府市の常磐ホテルで行われ、20時46分に終局しました。
まとめ
第74期王座戦は、広瀬章人九段が1勝後の2連敗から第4局・第5局を連勝して3勝2敗で王座を奪取しました。第5局は121手で、20時46分の終局です。広瀬九段は通算3期目、約8年ぶり(本人は7年ぶりと表現)のタイトル獲得で、39歳での戴冠となりました。伊藤匠さんは初防衛を逃し、保持タイトルは叡王のみです。次は第75期王座戦で広瀬新王座の初防衛戦に注目が集まります。
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参考・出典
- 王座戦中継ブログ(日本将棋連盟): 第74期王座戦五番勝負
- 日本将棋連盟: 王座戦
- ABEMA TIMES: 広瀬章人九段が王座奪取!8年ぶり通算3期目のタイトル獲得
- 日本経済新聞・毎日新聞・日刊スポーツ・GIGAZINE: 第74期王座戦第5局の報道(10月27日)
(2026年10月28日 公開)
内容は2026年10月28日時点の報道と日本将棋連盟の発表に基づきます。最新の情報は公式でご確認ください。
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