農林水産省が10月27日に公表した食品価格動向調査で、卵(10個入り・サイズ混合)の全国平均が1パック312円となり、2003年の調査開始以来の最高値を更新しました。この記事では、今回の数字、これまでの推移、ほかの品目との比較、家計への影響を整理します。
結論
卵の全国平均は312円(前月309円、+3円)で過去最高です。平年(令和3〜7年度の同月平均)の119%にあたります。農水省は、昨シーズンの鳥インフルエンザで生産が大きく減った影響が今も続いていると説明しています。上がり幅は小さいものの、高止まりが続いていると見るのが妥当です。
画像出典: tinpanblog.com作成(農林水産省の調査をもとに)
目次
- 卵1パック312円の中身 調査の条件
- 推移を見る 2024年からの動き
- 肉類との比較 5品目の価格と平年比
- なぜ高いのか 農水省の説明と今後の見方
- 家計への影響と買い方の目安
- この記事でわからないこと
- よくある質問
- まとめ
卵1パック312円の中身 調査の条件
今回の数字は、農水省の「食品価格動向調査(食肉・鶏卵)」の令和8年10月分です。調査日は10月19日〜21日で、全国47都道府県の470店舗を対象にしています。
あなたが普段買うスーパーの価格とは、店やパックの種類で差があります。特売日の安い卵は平均に入っていないため、体感より高く出ている場合もあります。農水省の公表ページはこちらです。
推移を見る 2024年からの動き
画像出典: tinpanblog.com作成(農林水産省の調査をもとに)
調査結果から確認できる主な数字は次のとおりです。
- 2024年4月: 244円
- 2024年10月: 259円
- 2025年10月: 303円
- 2026年9月: 309円
- 2026年10月: 312円(今回)
2025年8月以降は、303〜309円の範囲で推移してきました。それまでの2年間で最も高かったのが309円で、今回はこれをさらに3円上回った形です。2024年10月と比べると53円、1年前の2025年10月と比べると9円の上昇です。
上がり幅が1か月で3円と小さいため、急騰というより「高い水準で下がらない」状況と言えます。
肉類との比較 5品目の価格と平年比
同じ調査では、食肉4品目も調べられています。10月の結果を並べると、卵の平年比119%は、輸入牛ロース(127%)に次いで高い水準です。
画像出典: tinpanblog.com作成(農林水産省の調査をもとに)
画像出典: 農林水産省
5品目の前月比は、マイナス1%からプラス2%の範囲でした。大きな変動はなく、輸入牛と鶏もも肉、卵が「過去最高の水準にある」という構図です。
なぜ高いのか 農水省の説明と今後の見方
農水省は卵の価格について、昨シーズンの鳥インフルエンザで産卵する鶏が大きく減り、その影響が今も続いていると説明しています。鶏は殺処分されてから、生産体制が元に戻るまでに時間がかかるためです。
また、中日新聞の報道では、年末商戦に向けて需要が増える時期にあたることも指摘されています。卵の取引価格の目安になる全農の「JA全農たまご」東京相場では、10月27日9時時点でMサイズの基準値が1kgあたり320円でした。これは卸値の目安で、スーパーの1パック価格とは単位が違います。
今後の見方
年末にかけて需要が高まる時期のため、すぐに下がる材料は見当たりません。ただし、今後の価格は鳥インフルエンザの発生状況や産卵鶏の回復に左右されるため、確実なことは言えません。
家計への影響と買い方の目安
週に1パック(年52パック)買う家庭を想定し、当サイトで年間費用を試算しました。全国平均価格をそのまま使った計算で、実際の購入価格とは異なります。
画像出典: tinpanblog.com作成(農林水産省の価格をもとに試算)
- 今回の312円: 年16,224円
- 1年前の303円: 年15,756円(差 +468円)
- 2年前の259円: 年13,468円(差 +2,756円)
1年前との差は年468円ほどで、卵だけを見れば家計への打撃は限定的です。2年前と比べると年2,700円超の差になります。卵を毎日のように使う家庭や、まとめ買いをする飲食用途では、負担の増え方が大きくなります。
買い方の目安
- 特売日に狙う: 平均には特売が含まれないため、安い日を選べば平均より下げられる
- サイズを揃えない: 大きさに関係なく価格が近い場合は、使い切れる量を選ぶ
- 1か月の消費数を把握する: 賞味期限内に使い切れる数だけ買う
11月はほかの食品の値上げも続きます。品目別の影響は11月の値上げ1469品目のまとめも参考にしてください。
この記事でわからないこと
調査結果は全国平均で、地域や店舗ごとの価格は含まれていません。また、卵が今後いつ下がるかは農水省も示していません。11月以降の調査結果は、公表されしだい公式ページで確認してください。
卵の価格が気にならない人や、ほとんど卵を使わない家庭には、今回の値上がりの影響は小さいと考えられます。
よくある質問
卵の値段が過去最高というのはいつからのデータですか?
農水省の食品価格動向調査は2003年に始まっており、その開始以来の最高値です。
1パック312円はどの卵の価格ですか?
10個入りでサイズ混合の卵の価格で、消費税込みです。特売価格は含まれません。
前月からどれだけ上がりましたか?
9月の309円から3円(101%)上がっています。平年比では119%です。
今回の調査はいつ行われましたか?
2026年10月19日〜21日です。公表は10月27日でした。
まとめ
農水省の10月調査で、卵1パックの全国平均は312円と過去最高を更新しました。前月比は+3円と小幅で、平年比は119%です。輸入牛ロースや鶏もも肉も高い水準にあり、昨シーズンの鳥インフルエンザの影響が続いています。週1パックの家庭なら、1年前より年468円ほど負担が増える計算です。最新の数字は農林水産省の公表ページで確認してください。
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参考・出典
- 農林水産省 食品価格動向調査(食肉・鶏卵)令和8年10月
- NHK: 卵の全国平均価格が過去最高(2026/10/27)
- KSB瀬戸内海放送(ANN): 卵1パック312円で過去最高(2026/10/27)
- 中日BIZ: 卵の価格に関する報道(2026/10/27)
- JA全農たまご: 卵相場
(2026年10月28日 公開)
内容は2026年10月27日時点の公表資料に基づきます。価格や情報は変わる場合があるため、最新の情報は公式でご確認ください。
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