2026年10月14日 公開
2026年10月13日、JR東日本など鉄道7社が「2027年春から磁気乗車券をQRコード式の乗車券に置き換える」と発表しました。きっぷを使う人にとって、改札での操作が「入れる」から「かざす」に変わる大きな変更です。
QR乗車券を導入する鉄道7社はどこ?
画像出典: 東日本旅客鉄道 プレスリリース(PR TIMES)
発表したのは次の7社です。PR TIMESで配信された公式リリースの社名をそのまま並べています。
- JR東日本(東日本旅客鉄道)=今回のリリースの発信元
- 京成電鉄
- 京浜急行電鉄(京急)
- 東武鉄道
- 東京モノレール
- 北総鉄道
- 仙台空港鉄道
リリースには「2027年度以降にサービスを開始する事業者については、決まり次第各社よりお知らせします」とあり、7社以外にも広がる可能性があります。また7社は「相互直通運転などで関係する他の鉄道事業者と、必要な調整を進めている」としています。なお、2024年5月29日には「鉄道事業者8社による磁気乗車券からQRコードを使用した乗車券への置き換えについて」というリリースも出ており、今回の発表はその続報にあたります(今回は7社名義)。
いつから?磁気きっぷはいつなくなる?
サービス開始は2027年春です。具体的な開始日や、磁気乗車券の取り扱いがいつ終わるかは、現時点で公表されていません。リリースは「磁気乗車券からQR乗車券へ置き換え」と表現しており、ITmediaなど一部報道は「磁気乗車券の廃止へ」と伝えています。
つまり、2027年春より前の現時点では、今のきっぷの使い方を変える必要はありません。変更の詳細が出るのは今後の各社発表です。
改札での使い方はどう変わる?
画像出典: 東日本旅客鉄道 プレスリリース(PR TIMES)
リリースの図解を見ると、変わるのは入場と出場の操作です。購入は今まで通り券売機で行います。
画像出典: 東日本旅客鉄道 プレスリリース(PR TIMES)
画像出典: 東日本旅客鉄道 プレスリリース(PR TIMES)
QR対応の改札機がない駅では?
「鉄道7社のQR乗車券を取り扱う自動改札機が設置されていない駅では、有人窓口をご利用いただきます」とリリースにあります。ただし、どの駅が該当するのかは公表されておらず、「各駅の設置機器によりご利用方法が異なる」という注記も付いています。
きっぷのサイズ・見た目はどう変わる?
券売機から発行されるQR乗車券は、一部を除いて大型券(57.5×85mm)になります。現行の磁気乗車券は小型券(30×57.5mm)です。ITmediaは、面積で約2.8倍になると伝えています。
画像出典: 東日本旅客鉄道 プレスリリース(PR TIMES)
画像出典: 東日本旅客鉄道 プレスリリース(PR TIMES)
サンプルで確認できる変更点は次の通りです。
- 券面の中央にQRコードが入る
- 「QRを読み取り部にかざす→」の案内文が入る
- 「発売当日限り有効」「下車前途無効」に加え、「複製等による使用不可」の注意書きが入る
- 区間は「新宿 ▶160円区間」、小児は80円と、運賃表示の書き方は現行に近い
なお、サンプルは「みほん」と明記されたJR東日本のイメージです。他の6社の実際の券面デザインは、各社の発表を待つ必要があります。
対象になるきっぷは?JR東日本の長距離は?
対象は「券売機で発行する近距離きっぷ」です(ITmedia)。鉄道コムによると、JR東日本では近距離乗車券が置き換え対象で、東京〜大阪間のような長距離の乗車券は対象外とされています。また、ITmediaは会社間をまたぐ乗車券の発券も可能になると伝えています。
JR東日本の運賃体系そのものについては、JR東日本2026年3月の値上げと山手線内特別運賃の廃止の記事で整理しています。
Suica・PASMOとの違いは?
リリースは、鉄道利用では「Suica・PASMOなどの交通系ICカードやモバイルSuica・モバイルPASMOを中心に、各社のチケットレスサービスのさらなる利便性向上と利用拡大に取り組む」としたうえで、「将来にわたり持続可能な鉄道サービスを提供していくため」磁気乗車券からQR乗車券への置き換えを推進すると説明しています。ITmediaによると、背景には維持が難しくなった改札機・券売機の設備があります。
日常的にICカードやモバイルSuica・PASMOで乗っている人は、今回の発表で操作が変わるわけではありません。影響が大きいのは、券売機できっぷを買う場面が多い人です。
不便になる点・まだ決まっていないこと
- 出場時の手間: 現行は出場時もきっぷを改札機に入れて回収されますが、QR乗車券は「かざしてから回収箱へ入れる」流れです(リリースの図解より)。
- 有人窓口に回る駅が出る可能性: QR対応改札機がない駅は有人窓口利用。対象駅の一覧は未発表です。
- 大型券になる: きっぷが大きくなるため、定期入れや財布への収まり方は変わります。
- 詳細が未発表: 磁気乗車券の扱い、定期券、有人窓口の運用などは「決まり次第各社より」。
- 他社との乗り継ぎ: 相互直通運転などで関係する他の事業者とは調整中で、7社以外にまたがる場合の扱いは今後の発表待ちです。
向かない人・注意が必要な人: 現金できっぷを買って他社線へ乗り継ぐ機会が多い人、有人窓口が少ない駅をよく使う人は、各社の詳細発表を必ず確認してください。
今からやっておくことは?
- 2027年春までは今のきっぷの使い方のまま。急いで何かを変える必要はありません。
- 普段よく使う駅が上記7社のどこに当たるかを確認し、各社の公式発表(詳細)を待つ。
- 券売機できっぷを買う機会が多い人は、モバイルSuica・モバイルPASMOなど、きっぷ自体が不要な手段も選択肢として検討する。
- 磁気の回数券や企画乗車券を持っている人は、扱いが未発表のため、各社の案内が出るまで有効期限に注意。
よくある質問
Q. 7社以外の鉄道会社もQR乗車券になりますか?
2027年度以降にサービスを開始する事業者は、決まり次第各社から発表される予定です。現時点で7社以外の具体的な社名は出ていません。
Q. 磁気乗車券はいつ使えなくなりますか?
廃止日は公表されていません。リリースは「2027年春から磁気乗車券からQR乗車券へ置き換え」としており、サービス内容の変更は決まり次第各社が知らせるとしています。
Q. QR乗車券は回収されますか?
出場時に自動改札機に設置された回収箱へ入れます。持ち帰って記念にする運用になるかは、リリースに記載がありません。
Q. 発表はいつ、誰が出しましたか?
2026年10月13日、東日本旅客鉄道が7社連名のプレスリリースをPR TIMESで配信しています。
まとめ
- QR乗車券は2027年春から、JR東日本・京成・京急・仙台空港鉄道・東京モノレール・東武・北総の7社で開始
- 券売機で買って、入場も出場もQR部分を「かざす」。出場時は回収箱へ
- きっぷは30×57.5mmから57.5×85mmの大型券に
- JR東日本は近距離乗車券が対象で、東京〜大阪間のような長距離乗車券は対象外
- 磁気乗車券の終了時期・有人窓口の詳細・定期券の扱いは未発表。各社の続報待ち
実際の運用は各社の発表で変わる可能性があります。最新情報は各社の公式サイトでご確認ください。
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参考・出典
- 鉄道事業者7社 QR乗車券のサービス開始について(東日本旅客鉄道・PR TIMES、2026年10月13日)
- ITmedia NEWS:JR東・京急・東武など鉄道7社、「磁気乗車券」廃止へ
- TRAICY:QR乗車券導入の発表
- 鉄道コム:鉄道7社、2027年春にQR乗車券サービスを開始
- トラベルWatch:鉄道7社、2027年春から「QR乗車券」に移行
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