熊本県内の路線バスや熊本市電などで使われてきた地域限定の交通系ICカード「くまモンのICカード」が、2027年3月から段階的に終了することが2026年8月31日、発行元の肥後銀行から発表された。今後はスマートフォン決済アプリ「くまモン!Pay」などへ移行していく方針だ。約15年にわたり熊本の交通・買い物を支えてきたカードがどのようなスケジュールで終わり、利用者は何をすればよいのか、公式発表の内容をもとに整理する。
(2026年9月3日更新:9月2日に県内7つの金融機関による共同記者会見が改めて開かれ、残高をくまモン!Payへ移行できるサービスを2026年11月をめどに開始する方針などが新たに明らかになった。以下の内容は本記事更新時点で最新)

目次
終了の概要とスケジュール
「くまモンのICカード」は肥後銀行が発行する地域限定型の交通系ICカードで、熊本県内の路線バスや熊本市電などで利用できる。今回発表されたのは、このカードを段階的に終了し、スマホ決済アプリへ移行していく方針だ。
2027年3月から新規発行が終了し、その半年後の2027年9月末をもってチャージや交通・商業施設での利用も終了する予定。約6か月の移行期間を設けて段階的に切り替えていく方針が示されている。
2026年9月2日には、肥後銀行を含む県内7つの金融機関による共同記者会見が改めて開かれ、スマホ決済アプリの活用などにより県内全域でキャッシュレス決済の拡大を図る方針が示された。あわせて、2026年11月をめどにカード残高をくまモン!Payへ移行できるサービスを開始する予定であることも新たに明らかになっている。
なお、これとは別に「くまモンのICカードチャージアプリ」については、すでに2025年12月31日をもってサービスが終了しており、現在はローソン各店やバス車内、チャージ機などでチャージする運用に切り替わっている。今回発表されたのはカード本体(交通系IC決済機能)の終了であり、混同しないよう注意したい。
くまモン!Payへの移行
移行先となる「くまモン!Pay」は肥後銀行が2025年6月から取り扱いを開始しているスマートフォン決済アプリ。今回の発表では、くまモンのICカードが担ってきた交通・買い物での決済機能を、くまモン!Payなどのアプリへ発展的に引き継いでいく方針が示された。

くまモン!PayはVisaのタッチ決済にも対応しており、対応する公共交通機関ではスマートフォンをかざすだけで乗車できる仕組みも用意される見込みだ。肥後銀行の笠原慶久頭取はくまモン!Payを将来的に地域通貨のような存在にしていく構想も明らかにしており、単なる交通系ICカードの後継にとどまらず、熊本県内の決済インフラそのものをスマホアプリへ移行させていく狙いがあるとみられる。今後、対応する交通機関や店舗が順次拡大していく見込みだ。

くまモンのICカードは交通利用だけでなく、電子マネーとして熊本県内の商業施設やコンビニなどでの買い物にも使える「熊本地域振興ICカード」として展開されてきた経緯がある。運賃支払いのほか買い物のポイント還元にも対応しており、地域密着型のICカードとして定着していただけに、今回の終了方針は熊本県民の間で大きな話題になっている。
利用者は今何をすればいい?
終了は2027年3月以降のため、現時点で急いで手続きが必要なわけではない。ただし、今のうちに知っておきたいポイントは以下の通り。
- 2027年3月末までは通常どおり新規発行・利用が可能。急いでカードを作り直す必要はない。
- 2026年11月をめどに、カード残高をくまモン!Payへ移行できるサービスが始まる予定。これを利用するか、2027年9月末のチャージ・利用終了までに残高を使い切っておく必要がある。
- 解約や払い戻しの手続きは、銀行窓口でサポートを受けられる体制が整えられる予定。
- スマートフォンを持たない利用者には、他のプリペイドカードへの申し込みなどで対応する方針が示されており、詳細は今後案内される見込み。
- スマートフォンを持っている場合は、くまモン!Payアプリの利用方法を早めに確認しておくと移行がスムーズになる。

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よくある質問
くまモンのICカードはいつまで新しく作れる?
2027年3月末までは通常どおり新規発行を受け付ける予定。それ以降は新規発行が終了する。
今持っているカードはいつまで使える?
チャージや交通・商業施設での利用は2027年9月末まで可能とされている。それ以降は利用できなくなる見込み。
くまモン!Payとはどんなアプリ?
肥後銀行が2025年6月から取り扱いを開始しているスマートフォン決済アプリ。くまモンのICカードが担ってきた交通・買い物の決済機能を引き継いでいく移行先として案内されている。Visaのタッチ決済にも対応しており、対応する公共交通機関ではスマートフォンをかざして乗車できる仕組みも用意される見込み。
カードの残高はどうなる?
2026年11月をめどに、カード残高をくまモン!Payへ移行できるサービスが始まる予定。それまでに移行しない場合は2027年9月末の利用終了までに残高を使い切る必要があり、解約・払い戻しの手続きは銀行窓口でサポートを受けられる体制が整えられる見込み。
対象になる交通機関は?
熊本県内の路線バスや熊本市電など、地域限定型の交通系ICカードとして利用されてきた区間が対象。九州新幹線や在来線の一部区間で使えるSuica・ICOCAなど全国相互利用系のICカードとは別枠のサービスである点に注意したい。
スマートフォンを持っていない場合はどうなる?
他のプリペイドカードへの申し込みなどで対応する方針が示されている。具体的な手続きについては今後、肥後銀行などから案内される見込み。
まとめ
熊本県民に長く親しまれてきた「くまモンのICカード」は、2027年3月に新規発行終了、同年9月末に利用終了という約15年の歴史に幕を下ろすスケジュールが発表された。移行先は肥後銀行のスマホ決済アプリ「くまモン!Pay」で、2026年11月をめどに残高移行サービスも始まる見込み。今後は熊本の交通・買い物のキャッシュレス化がスマホ中心に進んでいくとみられる。現時点で急ぎの手続きは不要だが、スマホ決済への切り替えは早めに準備しておくと安心だ。
※本記事の内容は2026年9月3日更新時点の報道・公式発表に基づきます(9月2日の県内7金融機関による共同記者会見の内容を反映)。移行スケジュールや払い戻し方法などの詳細は今後変更・追加発表される可能性がありますので、最新情報は肥後銀行の公式サイトでご確認ください。
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