2026年8月24日、フランスのマクロン大統領とサウジアラビアのムハンマド皇太子(MBS)が会談し、パリ近郊に「ドラゴンボールZ」をテーマにした大型娯楽施設を含む3つのテーマパークを建設することで合意しました。総投資額は60億ユーロ(約1兆1100億円)、創出される雇用は約2万2000人という、フランスでも屈指の巨大開発プロジェクトです。この記事では、建設予定地・投資額・開業時期の見通し・サウジアラビアで先行するドラゴンボールパークとの違いまで、公式発表と一次報道をもとに整理しました。
この記事でわかること
- 建設予定地(セルジー・ポントワーズ/旧ミラポリス跡地)
- 投資額1.1兆円・雇用2.2万人の内訳
- 開業時期の見通し(2030〜2032年)
- サウジアラビア版パークとの違い
パリ近郊で仏サウジが合意した「ドラゴンボールZ」テーマパークとは
今回合意したのは、パリ北西部のヴァル・ドワーズ県セルジー・ポントワーズ近郊に建設される3つのテーマパークからなる大規模開発計画です。3施設のうち1つが「ドラゴンボールZ」をテーマにした施設になる見通しで、世界的な人気コンテンツを核にした欧州最大級のマンガ・アニメ系テーマパークとして注目を集めています。
今回の合意はあくまで基本合意書(MOU)への署名であり、建築許可や具体的な設計はこれからの段階です。とはいえ仏サウジ両政府のトップが直接合意した国家間プロジェクトという点で、実現性の高い計画として報じられています。

エリゼ宮で会談したマクロン大統領とムハンマド皇太子(画像:ARTnews JAPAN)
建設地はどこ?セルジー・ポントワーズと旧ミラポリス跡地
建設予定地はパリ中心部から北西へ約30kmに位置する、ヴァル・ドワーズ県セルジー・ポントワーズ近郊のクールディマンシュ(Courdimanche)です。ここはかつて1987年にサウジアラビア資本で開業した、フランス初のテーマパーク「ミラポリス」があった土地で、経営難により閉園した歴史があります。約40年の時を経て、再びサウジアラビアの投資によってテーマパークが計画される形になりました。

今回の合意はマクロン大統領のサウジアラビア訪問時の意気投合がきっかけとされる(画像:travelvoice.jp)
投資額1.1兆円・雇用2.2万人の巨大プロジェクト
今回の開発計画の規模感を数字でまとめると、以下の通りです。
投資額・雇用数はドラゴンボールパーク単体ではなく、3施設全体を合わせた規模である点に注意が必要です。それでもフランス国内のテーマパーク開発としては最大級の投資規模になります。
開業はいつ?ロードマップと見通し
2026年8月24日時点で署名されたのは基本合意書(MOU)であり、着工前の段階です。現地報道によると、目標としては2032年ごろの開業が掲げられていますが、テーマパーク開発の専門家からは「この規模の開発には通常5〜6年かかる」との指摘もあり、着工が2028年ごろになった場合は2030〜2031年開業という見方も出ています。
いずれにしても現時点では公式な着工日・開業日は未発表です。今後、詳細設計や建築許可の取得が進む中で、具体的なスケジュールが発表されるとみられます。
サウジアラビア版パークとの違い
実は「ドラゴンボール」のテーマパークは、サウジアラビアの巨大都市開発「キディヤ(Qiddiya)」内でも既に計画が進行中です。こちらは2024年に東映アニメーションとのライセンス契約のもとで発表された、世界初のドラゴンボール公式テーマパークで、パリ版とは別のプロジェクトになります。
サウジ版の目玉は、全長70mにおよぶ神龍(シェンロン)を模した巨大構造物で、内部をジェットコースターが駆け抜ける設計が公式コンセプトアートとして公開されています。敷地面積は50万平方メートル超、亀仙人の家やカプセルコーポレーションなど作品ゆかりのエリアが複数用意される計画です。パリ版の具体的なエリア構成やアトラクション内容は今回の発表時点では公表されていませんが、資金提供元が同じ「Qiddiya」であることから、サウジ版のノウハウが活かされる可能性はあります。

サウジアラビア版(キディヤ)の神龍コースターのコンセプトアート(画像:ドラゴンボール公式サイト、参考イメージ)

サウジ版に計画されている「亀仙人の家」エリアのイメージ(画像:ドラゴンボール公式サイト、参考イメージ)

サウジ版パーク全景の夜間イメージ(画像:ドラゴンボール公式サイト、参考イメージ)
注意: 上記3枚はサウジアラビア(キディヤ)で先行するドラゴンボールパークの公式コンセプトアートです。パリ近郊の施設についてはデザイン・アトラクション内容が未発表のため、実際のイメージとは異なります。
なぜドラゴンボール?マクロン大統領と皇太子の共通の情熱
今回のプロジェクトのきっかけは、2025年にマクロン大統領がサウジアラビアを訪問した際、ムハンマド皇太子との会談で互いに「ドラゴンボールZ」への熱いファン心理が判明したことだったと報じられています。フランスは欧州でも屈指のドラゴンボール人気国として知られ、鳥山明氏の作品は世代を超えて親しまれています。国同士のトップ会談から生まれた異例のテーマパーク構想として、現地メディアでも大きく取り上げられました。
日本国内でもドラゴンボール関連のトレーディングカードゲーム「フュージョンワールド」や「スパーキングZERO」など新展開が続いており、フランチャイズ全体の勢いはパリのプロジェクトにも追い風となりそうです。

「ドラゴンボール」公式キービジュアル
よくある質問(FAQ)
まとめ
フランスとサウジアラビアが合意したパリ近郊の「ドラゴンボールZ」テーマパーク計画は、総投資額1兆1100億円・雇用創出2万2000人規模の大型国家間プロジェクトです。建設地はセルジー・ポントワーズ近郊の旧ミラポリス跡地で、開業目標は2032年ごろとされていますが、着工日や具体的なアトラクション内容は今後の発表を待つ必要があります。サウジアラビアで先行するドラゴンボールパークとは別プロジェクトである点も押さえておきたいポイントです。今後の続報が入り次第、この記事も更新していきます。
あわせて読みたい
※本記事の内容は2026年8月26日時点の報道・公式発表に基づきます。開業日程やアトラクション内容は今後変更される可能性があるため、最新情報は公式発表をご確認ください。
コメントを残す