(2026年8月9日 公開)
お盆(8月13日〜16日)に帰省した際、親戚や孫に渡す「お盆玉」。お年玉の夏版として全国に広がりつつあるものの、いくら包めばいいのか毎年悩む人は多いはずです。この記事では2026年の最新調査データをもとに、年齢別の金額目安と渡し方のマナーをまとめます。
画像出典: 株式会社マルアイ公式サイト
お盆玉とは?由来と全国への広がり
お盆玉は、お盆に帰省した子どもや孫に現金を渡す「夏のお年玉」にあたる風習です。起源は江戸時代の山形県を中心とした東北地方にあるとされ、当時は商家に奉公していた丁稚がお盆と正月の年2回だけ実家に帰ることを許され、その際に雇い主や親が「お盆小遣い」として着物や下駄などの品物を渡していたのが原型といわれています。
「お盆玉」という呼び方とポチ袋が全国的に広まったのは2010年で、祝儀袋・ポチ袋メーカーの株式会社マルアイが専用のポチ袋を発売したことがきっかけです。マルアイによると、被災地でのエピソードにヒントを得て企画されたといい、以来「お盆玉」は夏の帰省シーズンの定番アイテムとして定着しつつあります。
2026年の相場はいくら?最新調査データ
お盆玉の相場は、調査によって数値に幅があります。まず、お盆玉の生みの親であるマルアイが2026年6月19日〜30日に実施した「2026年お盆玉に関する実態調査」(事前調査4,802名、本調査327名対象)では、あげる相手を問わず金額帯は「1,000円〜4,999円」が主流という結果でした。自分の子どもへの回答では「1,000円〜4,999円」が38.6%、「501円〜999円」が21.7%と続きます。
画像出典: 株式会社マルアイ「2026年お盆玉に関する実態調査」
一方、ソニー損害保険が2026年6月19日〜22日に実施した「お盆の帰省に関する調査」(自家用車で帰省予定の20代〜50代1,000名対象)では、お盆玉を用意すると答えた人が38.6%(2019年32.3%→2020年33.4%→2026年38.6%と上昇傾向)、子ども1人あたりの平均額は9,977円という結果でした。金額帯では「5,000円〜10,000円未満」が30.8%、「10,000円〜20,000円未満」が28.5%を占めています。
画像出典: ソニー損害保険株式会社「2026年 お盆の帰省に関する調査」
画像出典: ソニー損害保険株式会社「2026年 お盆の帰省に関する調査」
両調査で数値に差があるのは対象者層の違いによるものと見られます。マルアイ調査は全国20代〜60代以上の一般層が対象で「1,000円台」が主流、ソニー損保調査は自家用車で帰省する20代〜50代が対象で平均額がやや高めに出ています。実際に渡す際は、この2つの調査結果を「1,000円台が最も多いボリュームゾーンだが、平均では1万円前後まで幅がある」という目安として参考にするとよさそうです。
年齢別の金額目安はいくら?
「相手の年齢によっていくら包めばいいか」は多くの金融機関のコラムで共通して紹介されている目安があります。埼玉りそな銀行の公式コラムなどで紹介されている一般的な相場は以下の通りです。
未就学児
1,000円程度
小学生
3,000円程度
中学生・高校生
5,000円程度
大学生
10,000円程度
ただし上記はあくまで一般的な目安であり、マルアイ調査で「1,000円〜4,999円が主流」という結果が出ているように、実際にはより控えめな金額で渡す家庭も多くあります。年齢がそのまま金額に直結するわけではなく、家庭や地域の慣習、親戚間での申し合わせによって幅があるのが実情です。初めて渡す場合は、両親や兄弟姉妹などお盆玉を渡す相手が重なる親族と事前に金額をすり合わせておくと、金額差でトラブルになるのを避けられます。
渡し方のマナーは?ポチ袋と渡すタイミング
お盆玉を渡す際は、お年玉と同じように専用の「お盆玉ポチ袋」に入れて手渡すのが一般的です。マルアイ調査でも、贈呈方法は「現金をぽち袋に入れて手渡す」が54.4%と圧倒的多数派で、電子マネーや振込などデジタルな方法は1割程度にとどまっています。お盆玉ポチ袋は郵便局や文具店、100円ショップなどで購入でき、花火や朝顔、金魚といった夏らしい柄が豊富に揃っています。
現金以外の選択肢もある
相手が小さい子どもの場合は、現金の代わりに図書カードやおもちゃ、こども商品券などを贈るケースもあります。特に未就学児にはお金の価値がまだ分かりにくいため、実用的なプレゼントに代えるという配慮も一つの選択肢です。渡すタイミングは、帰省中に顔を合わせたタイミングであれば厳密な決まりはありませんが、他の親戚の目がある場でまとめて渡すより、個別に渡すほうが金額差を気にせずに済むという意見もあります。
今年は増える?物価高との関係
マルアイ調査によると、2026年にあげるお盆玉の総額を前年と比べて「増える」と答えた人は38.5%で、前年調査の26.5%から12ポイントも増加しました。理由としては物価高騰に合わせて金額を上げるという声が寄せられており、生活費の負担が大きい中でも相手への気持ちを優先して増額する家庭が目立っています。一方で「変わらない」と答えた人は39.8%で最多となっており、こちらは逆に「物価高で家計が厳しいので据え置く」という声もあり、家庭ごとの事情によって対応が分かれている様子がうかがえます。
画像出典: 株式会社マルアイ「2026年お盆玉に関する実態調査」
認知度そのものはまだ発展途上で、マルアイ調査では「お盆玉」を知っていると答えた人は26.2%にとどまります。年代別では20代(27.8%)・30代(29.7%)の若い世代の認知度が高く、実際に「あげる予定」と答えた割合も20代45.7%、30代42.5%と若年層で高い傾向がありました。まだ全世代に浸透しているとは言えませんが、若い親世代を中心に広がりつつある習慣といえそうです。
Xでの反応
SNS上でもお盆玉に関する投稿が見られます。帰省を控えた人からは金額への関心がうかがえる声が上がっていました。
「お盆に実家帰りするためお盆玉大量ゲット」
— Xユーザーの投稿(2026年8月)
「お盆玉くれないかな、上司」
— Xユーザーの投稿(2026年8月)
子ども側からの「もらえたら嬉しい」という声だけでなく、大人同士でも冗談交じりに話題にのぼるなど、お盆玉が夏の帰省シーズンの話のタネになっている様子がうかがえます。
まとめ
お盆玉の相場は、金額帯としては「1,000円〜4,999円」が最も多いボリュームゾーンですが、平均額でみると9,977円という調査結果もあり、家庭や対象年齢によって幅があります。年齢別の目安としては未就学児1,000円・小学生3,000円・中学生高校生5,000円・大学生10,000円程度が一般的に紹介されていますが、無理のない範囲で、親族間で事前にすり合わせておくのが失敗しないコツです。専用のポチ袋は郵便局や文具店、100円ショップで購入できるので、帰省前に用意しておくとスムーズです。最新の相場や地域の慣習は年によって変わることもあるため、渡す直前に家族間で確認しておくと安心です。
よくある質問
お盆玉の相場はいくらですか?
2026年のマルアイ調査では「1,000円〜4,999円」が主流という結果でした。一方でソニー損保の調査では平均9,977円という結果も出ており、対象の年齢や家庭の考え方によって幅があります。
お盆玉はいつから始まった風習ですか?
起源は江戸時代の東北地方にあるとされ、「お盆玉」という名称とポチ袋が全国に広まったのは、マルアイが専用ポチ袋を発売した2010年からです。
お盆玉は必ず渡さないといけないものですか?
お盆玉に厳密な決まりはなく、渡すかどうかは各家庭の判断です。2026年の調査でも認知度は26.2%〜38.6%程度にとどまっており、全国的に定着しているわけではありません。
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参考・出典
- 株式会社マルアイ「2026年お盆玉に関する実態調査」
- ソニー損害保険株式会社「2026年 お盆の帰省に関する調査」(PR TIMES)
- 埼玉りそな銀行「お盆玉」今年はどうする?金額の目安や渡し方について解説

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