2026年11月8日(日)午前1時4分ごろ、愛知県知多市で震度5強を観測する地震がありました。震源は静岡県西部、マグニチュード(M)は5.7、深さは約40kmで、津波の心配はありません。この記事では、愛知県の震度5強の地震について、市区町村ごとの震度、けが人と被害、交通への影響、余震と南海トラフの関係、今日の備えを、報道と気象庁の発表にもとづいて整理します。
・最大震度5強は愛知県知多市。愛知県内で震度5強以上を観測したのは1997年3月16日以来、約30年ぶりです(気象庁の会見)。
・愛知県内のけが人は少なくとも24人(ANN、6時29分配信)。多くは転倒や物の落下によるもので、共同通信は「いずれも命に別条はないとみられる」と伝えています。
・気象庁は今後1週間程度は震度5強程度の地震に注意、特に2〜3日は規模の大きな地震が多いとして呼びかけました。
・今回の地震は南海トラフの想定震源域内で起きましたが、気象庁は「プレート間の状態に変化を示すものではない」と説明しています。
公開日: 2026年11月8日 / 最終更新日: 2026年11月8日。けが人の数や交通の状況は時間とともに変わるため、各項目に報道の時刻を添えています。

目次
- 1. 地震の基本情報
- 2. 愛知県内の震度分布
- 3. けが人と被害(市町村別)
- 4. 交通・ライフラインの影響
- 5. 余震と南海トラフの見方
- 6. 今日できる備え
- 7. この記事の限界
- 8. まとめ
1. 地震の基本情報
震度5強以上が愛知県内で観測されたのは1997年3月16日以来です。気象庁によると、この地域でM6程度の地震は10〜20年に1回ほど起きており、近年も2018年10月7日と2020年9月27日に、今回と同じような深さでM5程度の地震がありました(中日新聞)。
2. 愛知県内の震度分布

気象庁の震源・震度情報(確定の第2報)から愛知県の市区町村を集計すると、震度5強が1、震度5弱が8、震度4が43、震度3が16で、震度3以上は計68の市区町村にのぼります。
震源から遠い知多市が最大だった理由
震源は静岡県西部で、知多市までは約70kmあります(気象庁が公表した震源の位置と市役所付近の位置から当サイトが概算)。震源に近い静岡県の浜松市浜名区は震度5弱でした。名古屋大学の福和伸夫名誉教授は、知多は海沿いの軟らかく薄い地盤で、背後に丘陵があるため短い周期の揺れが強まりやすいと説明しています(CBCテレビの報道)。この説明は専門家の見方で、気象庁が原因を確定したものではありません。
名古屋市の16区のうち、東区と中川区の2区が震度3、残る14区は震度4でした。名古屋市消防局には、4時30分現在で地震の影響とみられるけがなどの通報が11件ありました(中日新聞)。
3. けが人と被害(市町村別)

けが人の数は、報道の時刻と各社の数え方で変わっています。同じ地震でも、4時30分時点のメ〜テレは「少なくとも14人」(本文では10人)、5時13分配信の共同通信は「20人以上」、6時29分配信のテレビ朝日は「少なくとも24人」と伝えました(メ〜テレ、共同通信、ANN)。以下は、消防や自治体の発表として報じられた主な事例です。
建物・設備の被害
4. 交通・ライフラインの影響

日曜の朝にあたるため、通勤の混雑は平日ほどではありませんが、中部国際空港や名古屋駅方面へ出かける予定がある人は、出発前に各社の運行情報を確認してください。再開の時刻は、地震後の点検の結果で前後します。
5. 余震と南海トラフの見方

本震のあとの地震は、気象庁の一覧でどうなっているか
11月8日7時40分ごろに気象庁の地震情報一覧を確認したところ、1時4分の地震のあとに東海地方で震度1以上を観測した地震は、2時3分の愛知県東部(M3.3、最大震度2)の1回でした。M5.7の地震のあとにしては少ない記録ですが、気象庁は「今後も続く可能性がある」立場で注意を呼びかけています。この一覧は随時増えるため、最新は気象庁の地震情報で確認してください。
気象庁の会見で示された注意点
- 今後1週間程度は、最大震度5強程度の地震に注意する(11月15日ごろまで)。
- 特に今後2〜3日程度は、規模の大きな地震が発生することが多い(11月10〜11日ごろまで)。
- 過去の事例では、大規模な地震のあとに同程度の地震が起きた割合は1〜2割(中日新聞の報道)。
- 担当者は「夜間に逃げやすいように、ライトやスリッパを枕元に用意してほしい」と話している。
「1週間」と「2〜3日」を日付に直した括弧内は、当サイトの計算です。1〜2割という数字は、裏を返すと8〜9割では同程度の地震は続かなかったことを意味しますが、起きたときの影響が大きいため、注意の呼びかけが出ています。
南海トラフ地震との関係
今回の地震は、南海トラフ地震の想定震源域の中で起きました。気象庁は、規模や深さから「南海トラフ沿いのプレート間の状態に変化を示すものではない」「メカニズムは異なる」と説明し、評価検討会の開催をはじめ、地震活動や地殻変動の監視を続けるとしています(中日新聞)。愛知工業大の横田崇教授は、M5.7は南海トラフ地震臨時情報が発表される基準より小さい規模だと説明しています。
一方で、気象庁の担当者は「安易に安心できるフェーズではないが、過度に恐れなくてもいい」と述べ、沿岸で強い揺れを観測したら津波注意報を待たずに避難するよう求めています。福和名誉教授は、愛知県はこの30年間、国内で最も揺れていなかったと指摘し、地震対策を見直すきっかけにするよう呼びかけました。
小笠原諸島の深い地震(10月25日のM7.0)と今回の地震は性質が異なります。深さ約470kmの地震の揺れ方と見方は、【小笠原諸島西方沖M7.0】の記事で整理しています。
6. 今日できる備え

備蓄の量の目安は防災庁の記事の人数別の備蓄表に、自治体による防災用品の補助は宮崎県のソナエトクの記事にまとめています。
7. この記事の限界
- けが人の数は、消防・自治体・報道各社で集計の方法と時刻が違います。この記事の「少なくとも24人」は、ANNが6時29分に配信した数字で、その後に増減する可能性があります。
- 被害の範囲は、日曜の朝になって家屋や道路の確認が進むと広がることがあります。ここに書いた被害は、7時台までに報じられたものです。
- 震度の一覧は、気象庁の確定の第2報にもとづいて集計しました。市区町村の併合や表記は気象庁の発表に合わせています。
- 地盤の説明や余震の確率は専門家・報道の見方で、この記事が予測するものではありません。
8. まとめ
・愛知県内の震度は、5強が1、5弱が8、4が43、3が16の市区町村(気象庁の確定第2報から集計)。名古屋市は14区が震度4です。
・けが人は愛知県内で少なくとも24人(6時29分配信)。転倒や物の落下が中心で、豊田市、常滑市、碧南市などで骨折や頭部のけがが出ています。
・気象庁は1週間程度は震度5強程度の地震に注意、特に2〜3日は規模の大きな地震が多いと呼びかけ。南海トラフ地震とはメカニズムが異なると説明しています。
・今夜は倒れる家具のない場所で寝て、ライトとスリッパを枕元に置いてください。
FAQ
Q. 津波は来ますか。
A. 気象庁は津波の心配はないと発表しています。
Q. 今日、ほかの地域も揺れますか。
A. 気象庁は震度5強程度の地震に1週間程度注意するよう呼びかけています。長野県南部、岐阜県東部、静岡県西部でも震度5弱がありました。
Q. 南海トラフ地震臨時情報は出ていますか。
A. 横田教授は、今回の規模は発表基準より小さいと説明しています。気象庁は評価検討会の開催をはじめ、地殻変動の監視を続けるとしています。
参考・出典
- 気象庁 地震情報(震源・震度に関する情報、2026年11月8日)
- 中日新聞「愛知県知多市で震度5強、豊田市や常滑市などでけが人」(11月8日 6時52分更新)
- 中日新聞「震度5強地震・専門家の見方は 気象庁『南海トラフ地震とメカニズム異なる』」(11月8日 7時42分更新)
- メ〜テレ「愛知県で震度5強の観測は1997年3月以来約30年ぶり 少なくとも14人がけが」(11月8日)
- 共同通信「震度5強地震、少なくとも20人以上けが」(11月8日 5時13分配信)
- テレビ朝日(ANN)「愛知で最大震度5強 20人以上がけが」(11月8日 6時29分配信)
本記事は2026年11月8日7時台までの報道・気象庁の発表にもとづく内容です。被害・運行状況・余震の最新情報は、気象庁、自治体、各鉄道会社の公式発表でご確認ください。
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