(2026年8月28日 公開)
『トランスフォーマー』シリーズでオートボットの司令官オプティマスプライムの声を約40年にわたり演じ続けた米国の声優、ピーター・カレンさんが、2026年8月26日(水)にロサンゼルスの自宅で死去した。85歳だった。Variety、Forbes、TFW2005など海外主要メディアが一斉に報じ、日本国内のトランスフォーマーファンの間でも追悼の声が広がっている。ここでは死去の経緯、代表作、日本語吹替版声優との違い、Xでの反応をまとめて紹介する。
画像出典: TFW2005
訃報の詳細|死去日・年齢・死因
ピーター・カレンさんは2026年8月26日(水)、ロサンゼルスの自宅で死去した。85歳だった。死因は本稿執筆時点で公式には明らかにされていない。第一報は米芸能メディアTMZが伝え、その後Variety、Forbes、The Hollywood Reporter、TFW2005など主要メディアが追って報じた。
家族は声明で「ピーター・カレンは、愛する家族に囲まれ、そして世界中の多くの友人とファンの心に抱かれながら、安らかに旅立ちました」とコメント。続けて「彼の類まれな功績を称えるために、地域社会に尽くし、思いやりと誠実さ、忠誠心を持って人々を導いてください。そして『優しくあるためには強くあれ』という言葉をいつも忘れないでください」と、生前カレンさんが大切にしていた言葉を添えて故人を偲んだ。
オプティマスプライムを演じ続けた40年
カレンさんは1941年7月28日、カナダ・ケベック州モントリオール生まれ。カナダ国立演劇学校(National Theatre School of Canada)の第1期卒業生という経歴を持つ舞台俳優出身で、1980年代に声優へ転身した。1984年放送開始の初代テレビアニメ『トランスフォーマー』で、オートボットのリーダー・オプティマスプライム(日本版での通称コンボイ)役に抜擢されると、以後アニメシリーズだけでなくマイケル・ベイ監督による実写映画版(2007年『トランスフォーマー』から2018年『バンブルビー』、2023年『トランスフォーマー/ビースト覚醒』まで)にも一貫して起用され、約40年にわたってこの役を演じ続けた。
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声のルーツは兵役に就いた兄
カレンさん自身が語ったところによると、オプティマスプライムの重厚で頼れる声色は、海兵隊の退役軍人だった実兄ラリーさんの話し方や口調をヒントに作り上げたものだという。指導者としての口調やたたずまいを兄から借りたことで、あの威厳ある司令官の声が生まれた。劇中の決め台詞「Till all are one(我ら一つになるまで)」は、シリーズを通じてファンの間で最も愛されたフレーズのひとつとして今も語り継がれている。
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イーヨーなど数々の代表作
カレンさんはオプティマスプライム役だけでなく、ディズニーの『新くまのプーさん』シリーズで1988年からロバのキャラクター・イーヨーの声を長年担当したことでも知られる。落ち着いた哀愁のある語り口が、オプティマスプライムの勇壮さとは対照的なイーヨーの人物像にぴったりと合い、幅広い世代に親しまれた。
画像出典: X(@KamenAmericaJPN)
アニメ・ゲームで活躍した名脇役
このほかにも、『チップとデール レスキュー・レンジャーズ』のモントレー・ジャック、『ナイトライダー』シリーズの人工知能KARR(初代担当時)、『ダンジョンズ&ドラゴンズ』の敵役ヴェンガー、映画『プレデター』の怪物の唸り声・鳴き声、『G.I.ジョー』のアンター役やボンバ役など、80年代から2000年代にかけて数多くのアニメ・特撮・映画作品で印象的な声を残した。1990年代から2000年代にはカートゥーンネットワークのアニメ枠「トゥーナミ」のナレーターも務めたほか、北米版『新機動戦記ガンダムW』の英語吹替ナレーションを担当したことも、日本のファンの間で話題になっている。
日本語吹替版の声優は玄田哲章さん
注意したいのは、ピーター・カレンさんはあくまで英語版(オリジナル版)の声優であり、日本語吹替版のオプティマスプライムを演じているのは別の人物だという点だ。日本語吹替版では長年、声優の玄田哲章さんがオプティマスプライム役を担当しており、2023年公開の『トランスフォーマー/ビースト覚醒』でも続投している。つまり今回の訃報は、日本オリジナルキャストの声優ではなく、原語版の声を長年担当してきた米国人俳優の死去である。
画像出典: 映画.com
生涯功労賞など数々の栄誉
2023年、カレンさんは『トランスフォーマー』シリーズ全般にわたるオプティマスプライム役としての演技が評価され、子供・家族向けエンターテインメント部門のエミー賞生涯功労賞を受賞している。約40年にわたって同じキャラクターを演じ続け、世代を超えてファンを獲得してきたことへの敬意を込めた受賞だった。晩年もファンイベントに積極的に出演し、サイン会などでファンと直接交流する姿が見られた。
Xでの反応|日本のファンからも追悼の声
訃報を受け、日本のトランスフォーマーファンからもXで多数の追悼の声が寄せられた。
「今しばらく偉大なるプライム、オプティマスの声を吹き込み命を与えたピーター=カレンを偲ばん」
— Xユーザーの投稿より (2026-08-27)
「貴方の声は絶対に忘れないし私の中のオプティマスプライムの声は生涯一生貴方です。(日本吹き替えなら玄田さんですが。)」
— Xユーザーの投稿より (2026-08-27)
「伝説の声優、ピーター・カレン氏が鬼籍に入られました。85歳とのことで亡くなるにはまだ早い…。その演技からたくさんの夢と希望をいただきました」
— Xユーザーの投稿より (2026-08-27)
「もう二度と、あの渋くて優しくて力強い司令官の声が聞けないと思うと本当に寂しい」
— Xユーザーの投稿より (2026-08-27)
いずれの投稿にも、単なるアニメキャラクターの声優という枠を超えて、「頼れるリーダーの声」として世代を超えて親しまれてきたことがうかがえる。中には北米版『ガンダムW』のナレーションを引き合いに出す投稿もあり、日本のロボットアニメファンとの意外な接点にも注目が集まった。
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よくある質問
ピーター・カレンさんはいつ亡くなりましたか?
2026年8月26日(水)、ロサンゼルスの自宅で死去しました。85歳でした。
死因は何ですか?
本稿執筆時点で、死因は公式には発表されていません。
オプティマスプライムはいつから演じていましたか?
1984年放送開始の初代テレビアニメ『トランスフォーマー』から、2023年公開の映画『トランスフォーマー/ビースト覚醒』まで、約40年にわたって演じ続けました。
日本語吹替版の声優も同じ人ですか?
いいえ、別の人物です。日本語吹替版では声優の玄田哲章さんが長年オプティマスプライム役を担当しています。
まとめ
ピーター・カレンさんは、1984年の初代アニメから2023年の実写映画まで約40年にわたってオプティマスプライムを演じ続け、『くまのプーさん』のイーヨー役でも世代を超えて愛された声優だった。2026年8月26日、85歳でロサンゼルスの自宅にて死去。死因は非公表。家族は「優しくあるためには強くあれ」という故人の言葉とともに、その功績を称えるよう呼びかけている。日本語吹替版のオプティマスプライム役は玄田哲章さんが引き続き担当しており、シリーズ自体は今後も続いていく。詳しい続報や公式の追悼発表があれば、随時公式情報を確認してほしい。
参考・出典
- Variety「Peter Cullen, Voice of Optimus Prime in ‘Transformers,’ Dies at 85」
- Forbes「Peter Cullen, ‘Transformers’ Optimus Prime Voice Actor, Dies At 85」
- TFW2005「Peter Cullen Has Died」
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